心理学研究法I 第2回講義

第5回(5/12) 授業の学習目標
 1.1.5節 検定の前提とその適否につい
て考えよう。
 1.1.6節 実験計画における無作為割り
付けの必要性
 1.1.7節 調査的研究の特徴としての標
本抽出
 1.2節 実験的研究における要因の効果
検討のための方法論
 1.2.1節 実験計画法の広がり(途中ま
で)
1.1.5節 検定の前提とその適否
 1.1.2節では、検
定の是非について議
論した。ここでは、
一応検定を是とする
立場から、検定の前
提とその適否につい
て考えてみよう。
テキスト1.1.6 節、1.1.7 節を読もう
 1.1.6節
実験計画における
無作為割り付けの考え方
 1.1.7節
調査研究における
標本抽出の考え方
1.1.6 節 実験計画における
無作為割り付けの考え方
 1.1.5節で取り上げ
た
2群の平均の差の検
定における無作為割り
付けの考え方は、つぎ
の1.2節で紹介する
実
験計画法でも基本的
な役割を果たすことを
学ぶ。
 とりわけ、1.1.6節
を読
み、実験計画法での
実験計画法における
Fisher の3原則とは
(1)反復
同一水準には2回以上の標本が必
要
(2)無作為化
標本の各水準への割付は、無作為
化
が必要
(3)局所管理
局所管理とは?
 標本全体の均一化が難しい時、それにか
かわる副次的な因子に対して複数の水準
を設定し、その水準内では局所的に標本
の均一化を図ること。
 局所管理は、実験条件の管理ではなく、
被験者側要因の管理にかかわる点に、注
意が必要。
完全無作為化デザインの例
 睡眠遮断実験データ







(Kirk, 1985)
要因ー睡眠遮断
要因数ー1
要因の水準ー4
12h, 24h, 36h, 48h
の睡眠遮断条件
サンプル数ー各水準に
8名づつ無作為に割
付
従属変数ー手先の鈍感さ
完全無作為化デザイン
ANOVA
局所管理は、この場合無
1
2
3
4
5
6
7
8
12h 24h 36h 48h
3
4
7
7
6
5
8
8
7
9
3
4
3
3
6
8
1
2
5 10
2
3
6 10
2
4
5
9
2
3
6 11
1.1.7 節 調査研究における
標本抽出の考え方
 無作為抽出不能な
現象やデータに対
する多変量解析や、
有限母集団の場合
の標本調査法につ
いて、1.1.7節
を読んで理解しよ
う。
多変量解析法と標本調査法
 多変量解析法
-重回帰分析、正
準相関分析、因子
分析、判別分析、
ロジスティック回
帰等
 標本調査法
-有限母集団から
の標本抽出
1.2節 実験的研究における
要因(条件)の効果検討のための方法論
 1.2 節の導入部(p.
12)
を読み、実験的研究
に
おける要因(条件)
の効
果検討のための方法
論
完全無作為化法(CR-pデサイン)
 当該実験での主要な1つの因子の各水準に対し
て、各被験者を無作為に割り付ける方法。
水準
観測値
A1
・・・
Ap
均質な被験者集団
完全無作為化要因(CRF-pq)デザイン
 当該実験での主要な2つの因子の各水準に対して
、各被験者を無作為に割り付ける方法。
 CR-p デザインとどこが異なる?
B1
…
Bq
A1
‫׃‬
Ap
均質な被験者集団
乱塊法(RB-pデサイン)
 当該実験での主要な1つの因子の各水準に対し
て、
均質でない被験者を1つの局外因子によりブロ
ック
化し、ブロックごと無作為に割り付ける方法。
均質でない被験者を
1つの局外因子で分ける
BL1
・・・
BLk
A1
・・・
・・・
Ap
BL1
BLK
BL2
SPF-pq デザインとは?
 当該実験で重要度の異なる2つの因子の水準に対して、
各被験者を2つの局外因子によりブロック化し2段階の
無作為割り付けにより被験者を割り付ける方法。
 RB-p デザインとどこが異なる?
均質でない被験者を2つの
局外因子によりブロック化
B1
…
Bq
A1
BL(1)1
…
BL(1)2
‫׃‬
‫׃‬
Ap
BL(2)1
‫׃‬
‫׃‬
…
BL(2)2
BL(1)p
…
BL(2)r