第14章 連結経営 ケース/キヤノン この章で学ぶこと: ①連結決算とは? ②連結経営とは? ③キヤノンの強み? 1.make it possible with canon 御手洗毅「ライカを追い越せ」→賀来龍三郎「左手に事務機」「共生」→御 手洗冨士夫「連結経営」 キヤノン(単独)の売上構成の推移(1972-2003年度) (億円) 25,000 御手洗冨士夫社長 プリンター 複写機 グローバル優良企業グループ構想 ファックス 20,000 インクジェット 世界3位(17%) 光学機器 カメラ 15,000 賀来龍三郎社長 モノクロ複写機 世界1位(38%) 10,000 第一次優良企業構想 5,000 デジタルカメラ 世界1位(20%) - 1972 75 78 81 84 87 90 93 96 99 02 (年度) 2.連結経営とは 主要財務諸表として連結決算書が求められる。 子会社を含む経営成績が問われるようになる。 販売子会社に在庫を押し付ける経営は通じない。 売れない製品開発からは撤退も辞さない。 御手洗「連結経営」の下では、 1.事業部独走・重複投資による借入の削減 2.グローバル企業グループに責任を持つ 3.セル生産で国内生産を守る 4.グローバル4極体制を確立する 3.御手洗「連結経営」の必要 16% 600,000 営業利益率 14% 500,000 税引前当期純 利益率 12% 400,000 10% 営業CF 投資CF 財務CF フリーCF 300,000 8% 200,000 6% 100,000 4% 0 重複投資等で、 借入れ増大 2% 1998 1999 2000 2001 2002 2003 -100,000 0% 20 02 20 00 19 98 19 96 19 94 19 92 19 90 -200,000 -300,000 この頃から、フリー CFがプラスに 4.グループ経営の構図 販売子会社 日本市場 26% 米州市場 33% 欧州市場 30% AP市場 12% 円高!! キヤノン本体 日本出荷 17% 輸出83% (米州36%、欧州33%、AP14%) 中国!! 生産子会社 国内生産58% 海外生産42% (アジア37%) 5.生産革新による売上利益増 3,500,000 連結売上高 たな卸資産回転日数 3,000,000 セル方式の導入、 海外生産比率の 向上 120 120 60% たな卸資産回転日数 売上総利益率 100 100 50% 80 40% 60 30% 40 20% 20 20 10% 0 0 0% 2,500,000 80 2,000,000 500,000 1990 1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 0 PC・ディスプレイの撤退・デ ジカメの参入 2000 2001 2002 2003 40 1,000,000 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 1,500,000 1990 1991 1992 60
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