ブランドの価値評価 08A2168A 山本友樹 はじめに • 消費者が商品を選択するときは、機能も大事だが多様化 が進み、多くの商品がある中ではよりブランドの重要度 が増してきてます。 • イメージの総体であるブランドを理解することは難しい です。しかし、評価できなければ管理できないといわれ ブランドを評価することが重要ではないかと思いまし た。 ブランド特性 • ブランドは消費者、企業ともにある効果をもたらします。 • 消費者の効果 製造元の識別 探索コストの削減 自己イメージを投影させるシンボリックな装置 • 企業の効果 製品の取り扱いを単純化するための識別手段 独自の特徴を法的に保護できる 満足した消費者への品質シグナル 競争優位の源泉 価値指標(モノサシ) • カネというモノサシ • カネ以外のモノサシ 価値評価の方法 • 残差アプローチ • 独立評価アプローチ コストアプローチ マーケットアプローチ 所得アプローチ インターブランド社の評価モデル • インターブランドは、1974年に設立された世界的なブラ ンドコンサルティング会社です。世界26カ国・約40のオ フィスを通じ、世界的に展開している企業をはじめ、さ まざまな組織・団体に対し、ブランディングに関する多 様なサービスを提供しています。 • ブランドによってもたらされた利益から、7つの要因に 基づき加重し、評価します。 リーダーシップ、安全性、市場、地理的な広がり、 トレンド、支援、防御 CBバリュエーター • 日本経済新聞社の協力で一橋大学の伊藤邦雄教授が開発 したブランド価値評価モデル • CB(コーポレートブランド)価値とは、企業が自らのブ ランド力を源泉として、将来得られる予想されるキャッ シュ・フローを現在価値に割り引いたものとして、それ を求めることによって、ブランドを評価します。 CB価値算出図 経済産業省ブランドモデル • 会計的に信頼のおける数値のみを用いることにより、ブラン ドの価値を資産計上できるように作ったモデル • BV= 𝑃𝐷 𝑟 • PD = × LD × ED 当社売上高 基準企業売上高 − × 当社売上高原価 基準企業売上高原価 3つのモデルによる評価 インターブランド社 CBバリュエーター トヨタ自動車 25661 HONDA 18510 キヤノン 11442 ソニー 11153 NTTドコモ 10757 任天堂 9184 三菱UFJフィナンシャル・グ ループ 5750 トヨタ自動車 5368951 8 パナソニック 4549 三菱UFJフィナンシャル・グループ 2098124 9 Softbank 4133 三井住友フィナンシャル・グ ループ 3648 パナソニック 1877204 1 2 3 4 5 6 7 10 キヤノン 4557299 任天堂 4241335 ホンダ 3082046 NTTドコモ 2731537 NTT 2253999 武田薬品工業 2102041 日産自動車 1390099 経済産業省 ソニー 64900.05 第一三共 62205.71 HONDA 40349.04 トヨタ自動車 39503.67 パナソニック 37135.89 日産自動車 30597.09 イオン 22969.12 セブン&アイ・ホールディングス 8812.08 ブリヂストン 6007.97 任天堂 5992.52 まとめ • モデルによってブランド価値の数値化を行おうとして きましたが、いくつか問題があります。そもそも、無形 資産にある計算式を当てはめて、これだけの価値がある と評価しても、その数値は世間一般に通用する数値であ るのかという問題があります。また、数値化するにあ たって業種間の差やモノサシ(価値指標)をどうする か、なにを重視するかなど細かく考え、モデル化しなけ ればなりません。そのためモデルが複雑になり、ブラン ド価値の算出の作業が煩雑になります。 • しかし、数値化すると大小比較などが容易にでき、漠 然としたブランドの価値が理解しやすくなります。なの で、評価することはデメリットもありますが、ブランド をより理解するという目的のためには有用なものである と言えます。
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