シンチレーション検出器の開発 10761063 中島 明彦 研究目的 粒子の種類を機器別できる大型放射線検出器の開発 ○Auger観測所のための、プラスチック・シンチ レータを用いた宇宙線観測装置の開発。 ○宇宙線によって生じた空気シャワー中の2次 粒子を成分(電子、ガンマ線、μ粒子)に分け て測定する。 実験装置 pnt pnt pnt 高圧電源 鉛は、縦40cm、横80cm、厚さ5mmを使用 実験器具の原理 ē γ μ シンチレータ シンチレータ 鉛 ē シンチレータ 上から順にシンチレータ、シンチ レータ、鉛、シンチレータである。 ○ 電子は、上二つのシンチレー タから信号が出るが、鉛に吸収さ れる。下のシンチレータには、信 号が出ない。 ○ ガンマ線は、上二つのシンチ レータからは、信号は出ない。鉛 に当たると、電子を出し、下のシ ンチレータに、信号が入る。 ○ ミューオンは、どのシンチレー タからも、信号が入る。 • 装置を作成した。 • 装置ができ、動かしてみた。 • 信号が出てきた。 左図がオシロスコープ から出ている信号。 1番上の黄が上段である。 2番目の青が中段 3番目のピンクが下段 4番目の緑がトリガー 適正電圧の測定 Cosmic Ray Scintillator(up) PMT(11) 信号(上) 信号(下) 時間差 同時計数 PMT(12) Scintillator(low) WLS Fiber 同時計数信号 •2CHのPMT高電圧を900Vに固定 •1CHと2CHをAND回路につなぎ同 期をとる •1CHのPMT高電圧を変えながら、1 CH,2CHの両方に信号が入った場合 の数をカウント 時間軸 1100Vを適正電圧とした プラトー 高電圧は1100Vに設定 2層目のシンチレータでトリガーをかけ、1層目のシンチレータのパルスハイトを測定 図は、ミューオンと電子のコンシデンスである。 1粒子のピークがはっきり見えている(1粒子は3~5光電子に相当する。) この図からディスクリミネータの閾値を2mV程度に設定すればノイズを除去できる 実験結果 電子候補 1層目と2層目が反応している。 原理より、eが通過したと考えら れる。 ガンマ線候補 3層目が反応している。 原理より、γ線が通過したと考 えられる。 μ候補 全ての層がとも反応している。 原理より、μが通過したと考え られる。 考察 • プラスチック・シンチレータを用いた宇宙線観測 装置を開発した。 • シンチレータからの光は波長変換ファイバーで 読みだし、それをオシロスコープによって測定し 、GPIBを通じコンピュータに記録した。 • シンチレータを3層にし、さらに鉛板を挟むことに より荷電粒子の種類を識別できるようにした。 • 今後この装置を使い長期観測を行う予定。
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