総合科学専攻 30016016 坂内佑紀 伊豆半島にはいくつかの海岸低地があり、そこに人口 の大部分が暮らしている。こうした土地は暮らしやす い反面、津波や洪水などの災害と隣り合わせである。 本研究は、航空レーザー測量で得られた高精度DEM を用いて伊豆半島の海岸低地の標高や地形の分析 をおこない、その実態を把握するとともに、海岸低地 の成立過程、危険地域の把握、避難所や避難ルート の考察などをおこなう。 伊豆半島の地質に関する基礎知識を学んだ上で、 DEMを入手し、分析を開始する。 DEM=数値標高モデルとは 地表面の地形をビットマップ画像(正方形が集まった格子) やTIN(三角形の集合)で表現することができる。主にコン ピュータ上で立体地図を作製する際の基礎データとして使わ れている。 このDEMを用いて、伊豆半島の地図上に海岸地域の地形 の様子などを重ねて表示し、津波が来たときの予想危険地 域や避難所などの情報を地図上にマーキングしていく。 等高線による地形図とDEMによる地形図の比較 電子国土ポータル 15万分の1地形図 平らな場所の凹 凸や標高差が わかりにくい。 図:伊豆半島ジオパーク推進協議会 事務局 鈴木雄介 DEMによる地形図 段彩図 危険区域を予想したり、避難経 路を設計したりするのに便利! 平地の中でも低地に なっている部分がわかる。 図:伊豆半島ジオパーク推進協議会 事務局 鈴木雄介 もともとは南洋に浮かぶ火山島 50万年ほど前、本州に衝突し伊豆半島 に 海岸の地形など、火山の影響が大きい DEMの使用方法を学ぶ DEMで海岸地域の地形をできるだけ細かく表す 避難所の位置を地図上に重ね、災害時の被害を予想 しながら避難ルートを考察する。
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