仕事と子育てにがんばる(?) 若い世代の立場から 岡 耕平 (東京大学先端科学技術研究センター) 2010/5/19 これからの電子政府・電子自治体を考えるシンポジウム 1 現在の生活の様子 私 妻 大学教員 ♂ 長男2歳 専業主婦(今だけ) ♂ ♂ 双子0歳 2010/5/19 これからの電子政府・電子自治体を考えるシンポジウム 2 子どもが生まれてわかったこと 新生児集中治療室( NICU )の 利用料はいくらかご存じですか? 2010/5/19 これからの電子政府・電子自治体を考えるシンポジウム 3 援助を受けられるらしい(嬉) • でも手続きが複雑で・・・ – – – – – – – 出生届(生まれた市) 健康保険(勤務先) 出産一時金申請(勤務先) 養育意見書(生まれた病院) 所得証明(税務署) 養育医療給付申請(居住地の保健所) 乳幼児医療費補助(居住地の市役所) 2010/5/19 これからの電子政府・電子自治体を考えるシンポジウム 4 どうしてこんなに複雑なの? • 国と自治体のサービスが混在 – 養育医療給付(国のサービス) – 乳幼児医療費補助(自治体のサービス) • 調べないとわからない(自分で調べるべきですが) • 必要以上にシーム”フル”では・・・? – 管轄部署別であってニーズ別ではない – 利用者は管轄を知る必要があるのか? 2010/5/19 これからの電子政府・電子自治体を考えるシンポジウム 5 電子化になれば 1)いつでもどこでも手続きができる? 父(フルタイム勤務) 母(出産後動けず) 手続きする 時間がない 2)ニーズに応じたサービスを受けやすい? 3)PULL型からPUSH型のサービスになる? 2010/5/19 これからの電子政府・電子自治体を考えるシンポジウム 6 電子化に何を期待するか 公 公 公 企 公 民 2010/5/19 これからの電子政府・電子自治体を考えるシンポジウム 企 民 7 それで良いのか?という思いも オンラインでいつでもどこでも 手続きできさえすればよいのか? 2010/5/19 これからの電子政府・電子自治体を考えるシンポジウム 8 知的障害のある人のお母さんの話 • 35年間サービスを受けず – サービスを知らなかった – 誰に聞けばいいのかわからなかった – 知人に聞いてもなにも知らなかった • “努力不足”で済ませていいの? – 困ったら誰かに助けてもらえばいい→NG – 困る→自分で何とかしよう→そのとき運悪く情報 が手に入らない→あきらめる – 公共サービスは「運」に左右されてはならない. 2010/5/19 これからの電子政府・電子自治体を考えるシンポジウム 9 見えなくなる人たちがいる • “見つけられる”人だけのサービスか? • 電子化は単純な効率化だけでなくリソース を無駄なく再配分するためにある • 困っている人が”見つけられる”ようにする ための電子化こそ重要 2010/5/19 これからの電子政府・電子自治体を考えるシンポジウム 10 電子化に何を期待するか 公 公 公 企 民 公 民 2010/5/19 これからの電子政府・電子自治体を考えるシンポジウム 企 民 民 11
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