季節性インフルエンザ対策 産業医 ○○○○ 本日の内容 • • • • • インフルエンザとは インフルエンザの症状 インフルエンザの予防 インフルエンザが発病したら まとめ インフルエンザ • A型またはB型インフルエンザウィルスによる 呼吸器感染症。 • 季節的な流行の傾向が強い。 -低温・低湿度の冬季が流行期 A型インフルエンザ B型インフルエンザ 12月~2月 1月~3月 • 感染力は非常に強く、飛沫感染する。 *飛沫感染:咳やくしゃみなどによって飛散する粒子(飛沫)を介して感染する インフルエンザウィルス • 大きさ:0.5μm以下=0.0005mm以下。 -非常に小さい • 変異しやすい。 • 生きた細胞の中でのみ増殖する。 • 幅広い哺乳動物、鳥類が保有する。 -ヒト、トリ、ブタ、ウマなど • 鼻やのど粘膜から侵入する。 インフルエンザの症状 • • • • 突然の発症 38度以上の発熱 咳、鼻水、咽頭痛など(上気道症状) 頭痛、筋肉痛、関節痛、倦怠感など(全身症状) 1~2日間の潜伏期間を経て発症する。 通常は、約1週間で治る。 重症化する危険がある人 • • • • • 65歳以上の高齢者 慢性疾患(呼吸器、循環器、腎臓)を持つ人 糖尿病、免疫機能が低下している人 妊婦 小児 合併症の種類は様々(肺炎が多い)。 中には死に至る重大な合併症もある。 予防:ワクチン接種 • インフルエンザの予防接種は、シーズン毎に ワクチンを一回皮下に注射する。 • 接種時期:10月下旬~12月中旬が望ましい。 -病原ウイルスは少しずつ抗原性を変えることが多く、 ワクチンも毎年これに対応する株が選定されている。 -ワクチンが十分な効果を維持する期間は、接種後 約2週間後から約5ヶ月とされている。 参照:インフルエンザ予防接種ガイドライン(厚生労働省) 個人でできる予防対策 • • • • • 手洗いとうがいの励行 マスクの着用 人混みを避ける 室内の乾燥に気をつける 十分な休養と栄養 咳エチケットとは ① 咳・くしゃ みの際はティッ シュなどで口や 鼻を押さえ、他 の人から1~2m 以上離れる。 ② 鼻汁・痰 などを含んだ ティッシュは、 すぐにフタ付 きのゴミ箱に 捨てる。 ③ 咳の出る 際にはマスク を着用し、咳 の出る人には マスクの着用 をお願いする。 マスク選び・装着のポイント ☆ 顔の大きさにあったものを選ぶ。 ☆ ひもの長さを調整する。 ☆ マスクと顔の間に隙間が開かないようにする。 ☆ 鼻の脇から息がもれないように調整する。 マスクの種類に関して ■不織布製マスク:人に移さないためのマスク 不織布は繊維あるいは糸等を織ったりせず、熱や化学的な作用によって接 着させて布にした物で、市販されている家庭用マスクの約97%が不織布製 マスクです。 ■N95マスク:感染しないためのマスク N95 マスクを適正に使用するためには、自分の顔にあった正しいマスクを 選択するためのフィットテスト及び装着時に正しく装着出来ているかを確認 するためのユーザーシールチェック等十分な知識が必要です。 インフルエンザが疑われるとき • 事前に電話にて受診できるかどうか確認し 受診して、診察を受ける。 -受診する際は、必ずマスクを着用する。 • インフルエンザ迅速診断キット -鼻から綿棒をいれて粘液を採取し、約15分で結 果が判定される。 -発症直後はウィルス検出率が低い、24時間後は 検出率80%以上になる。 インフルエンザ治療薬 • 抗ウィルス薬 -タミフル、リレンザ、ラピアクタ、イナビル • 発症後48時間以内が効果的である。 • 症状の悪化をくいとめる。 • ウィルスの排出が少なくなり、他の人にうつす 可能性が減る。 インフルエンザ感染拡大防止 • インフルエンザが発病したら、約1週間自宅療養 する。 -症状がなくなってから2~3日間は自宅療養する。 (学校保健安全法「解熱した後2日を経過するまで」出 席停止) -発病後3~7日ウィルスを排出する。 • 家族がインフルエンザを発病している場合、 自 身の健康状態(体温等)を毎日チェックし、体調 が悪化した場合は上司に報告すること。 まとめ 1. 2. 3. 4. 5. 12月~3月の冬に流行しやすい。 突然の38度以上の発熱で発症する。 毎年、予防接種を受けることが望ましい。 手洗い・うがい、咳エチケットを徹底する。 インフルエンザを発病したら、病院を受診し、 約1週間自宅で療養する。 6. 自己体調管理を日常から行う。
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