仮説を比較する スノーボードのリピーターを増 やすには? 事件編(基本観察) • 今日はスノボーの話。事件編 • 前回は、卒論と同じ仮説を立てるのに、必要最小 限の基本観察をお示しした。 • 推理小説と同じで、かなりネタバレ ⇒切り取られた現実 • 現実の現象を考えるとき ⇒むしろどこに着目するかが、オリジナリティの見 せ所(まだまだ日本ではあんまり 進んでいない教育法~欧米の大学では、あたりまえ だけど) 動機の難しさ 紅翔祭:天気は残念だったけど、力作が多かった。 なんであんなにがんばれたのか? (がんばれなかった人との差は何か?) 「どうしたら、いろいろなことにがんば れる自分」を演出できるか~とっても 重要なヒントになる! いろいろ理由は思いつくけど、 なかなかホントのところはわからない 問いになりえる動機のなぞ 例:なぜ朱鷺メッセ 本人たちに聞けば、 そのものズバリ、動 機がわかっちゃう。 が込んでいるか?⇒今日は コンサートがあるから これはマスコミの仕事 聞かれれば、“みんな(世間)”が 納得する答え言うけど、その答え を応用しても解決になり得ない 決して解決には結 びつかない! 例:なんで非行に 走ったんだ! ケイサツ(世間が) が納得してくれる 答えを言う 本人だって、解決策がわからない どうするか? 多くの人の行動・ 証言(現場) 基本観察 どの仮説が正し いか、もう一度 原因に影響を与えている差異は何か? 現場に戻る! 仮説を立てる! (例:非行に走る人・走らない人) 今度の事件 ウィンタースポーツ 新潟にとっては大変重要な産業 もちろん他の産業にも影響! 参加率(その年一度でもやった 人)と参加回数 12 参加回数⇒半分に! 10 8 6 4 参加率⇒比較的緩やか 2 参加率 % 年間活動回数 回 年間平均費用 万円 0 H9 H10 H11 H12 H13 H14 スノボーのリピーターが増えない のなぜ 参加率は、5年で60%増し… けど…一人あたりの参加回数 5年で半分に! 続ける人と、続けない人の差は何か やめる人はいろいろ言うかもしれない: それを改善したら、戻ってくるのか? 改革しなければ、新潟困る! 我々が考えよう! 皆さんの仮説 • • • • • • • お金がない ブームが去った メディアとのギャップ 時間がない シーズンが短くなった インターネットに取られた 高齢化(若年人口の減少) つづき • • • • • • • 長野五輪の影響が薄らいだ 一度行くと十分 過疎化した 混雑するようになり、行かなくなった 一度、怪我をしていかなくなる 若年老人が増えた 教えてくれる人が減った 基本観察を説明できる仮説にしよう! • 経済困窮説 H9→H14 参加率は増えている。平均回数は減った。 一度行くぐらいのお金持ちは増えたが、繰 り返し行くほどの、とってもお金持ちの人は 減った。 基本観察を説明できる仮説になった! ブーム説 • 基本観察;参加率は下がっていない。 流行はひとつの要因だが、これだけでは 基本観察をうまく説明できない。 メディアとのギャップ説 流行に乗って一度やって懲りた これでも説明しきれない。 H9のころだって、同じだったはず… とっても重要なファクターだけど、もうひとつ工 夫が必要 余暇時間減少説 H9→H14 参加率は増えている。平均回数は減った。 一度行くぐらいの余暇時間がある人は増え たが、繰り返し行くほどの、とっても時間が ある人は減った。 学生、減った? H9→H14の時期だ と減っていない。ほぼ横ばい。 社会人の残業時間? 天候説 • 温暖化でシーズンが短くなった。 H9→H12 回数半分になった。シーズン半分には なっていない。大雪だったH12には回数 少し持ち直し! ある程度説明力はあるが これだけで説明はつかないようなだ。 その他 インターネット説 H9からの変動では、さすがに苦しい か? レジャーにいけなくなるほどはまる人も少なくない が、スノボー人口が半減するほど? 長野五輪説 面白いが、参加率が上昇。これだけでは説明苦しい。 過疎化説 やはりH9からの5年の変動を説明するには苦し いか。 若年老人説 やはりH9からの5年の変動を説明するには苦 しいか。そうでもないのかな? 皆さんぐらいから、急激に体力低下(文部科学省の調 査) 危険・教育説 • 危険説 一度怪我をして、やめる。 H9→H14 なぜ怪我が増えたか ・教育説 教えてくれる世代が、引退。そのため、初 心者が上達できず、参加回数が減少。 説明になっている! 怪我が増えた原因 にも。
© Copyright 2024 ExpyDoc