「わかりやすいパターン認識」 第4章:識別部の設計 4・3 識別関数の設計 1 線形識別関数の設計 2 線形識別関数を用いた多クラスの識別 3 一般識別関数 発表日:2003/5/9(金) 担当者:脇坂恭志郎 [3] 一般識別関数 • 2次識別関数 一般識別関数の最も簡単な例。 スカラー量 0 、d次元ベクトル 、(d,d)行列 W を用いて 次のように定義される。 g( x) 0 t x x tWx この関数の重みベクトルの最適化問題は、 線形識別関数の重みベクトルの最適化と 全く同じ枠組みで解く事が出来る。 ・2次識別関数の重みベクトル最適化問題 例)特徴空間が1次元で、2次識別関数が g( x) 0 1 x 2 x 2 と定義されているとする。 2 t y ( 1 , x , x ) を定義し、 ここで新たにベクトル (0 ,1 , 2 )t と置くと、与式は g( y ) y t と書き直せる。 ・2次識別関数 -各クラスの共分散行列が等しい( 1 2 )とき 最適な識別関数は線形である。 → m1 m2 に垂直な超平面として表される。 → P(1 ) P( 2 ) のとき最適な決定境界は m1 , m2の 中点となる。 -各クラスの共分散行列が異なる( 1 2 )とき 最適な識別関数は2次識別関数で表される。 → 決定境界は2次曲面となる。 ・線形識別関数の頑健性 ー2次識別関数は、一定の精度を実現させえるために、 多くのパラメータ( d 2のオーダ)を必要とする。 線形識別関数の方が良い結果をもたらすことがある。 (この事を、線形識別関数の頑健性と呼ぶ) ・任意の関数の線形結合 x に関する任意のk個の関数を ( x) (i=1,2,…,k)と置く。 1 k g ( x ) i i ( x ) 0 i 1 ここで新たにベクトル y (1 ( x ),, k ( x )) を置けば、 上式はyを特徴ベクトルとみなした線形識別関数となる。 この線形識別関数を一般識別関数、またはφ関数と呼ぶ。 ただし、ある識別関数を実現する為の i ( x ) の 必要条件は、一般には分からない。
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