スライド 1 - K-net by Kume Family: 粂 和彦・粂 昭

この資料について
このパワーポイント資料は、平成20年2月28日に、熊本市立
池田小学校で、作者(粂和彦)が5年生・6年生を対象に行った
保健委員会で使用した資料を改変したものです。
小学生向けに、生活リズムの重要性、脳と心の関係などを説
明するために「非営利目的」で、ご使用下さい。ただし、一部、
他者の著作権のある図版が含まれています。(例:スライド32
は立命館大学の北岡先生、スライド47~中央大学の山口先生、
スライド77はニュートン誌など)本資料の再配布は禁止します
ので、リンクをご紹介下さい。また、ビデオ動画は配布できない
ため、一部、わかりにくい部分があります。flash 動画の再生は、
Swiff Point Player 等が必要です。
粂 和彦のサイト: http://k-net.org/
1
K.Kume 2008. 2. 28.
池田小学校 保健委員会
脳の中の時計の
上手な使い方
熊本大学発生医学研究センター
くわみず病院内科・睡眠障害外来
粂
2
和 彦
K.Kume 2008. 2. 28.
今日のお話
1.脳は何をしている?
2.脳の中の時計
3.脳の時計と、
私たちの生活
3
K.Kume 2008. 2. 28.
今日のお話
1.脳は何をしている?
2.脳の中の時計
3.脳の時計と、
私たちの生活
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K.Kume 2008. 2. 28.
脳は、何をしているところですか?
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イラスト / D-Project2
熊大附属小 前田康裕先生
K.Kume 2008. 2. 28.
上
からだを動かす
頭頂葉
痛みを感じる
考える
話を聞く
話をする
前 前頭葉
横
後頭葉 後
ものを見る
側頭葉
6
日本学術会議 「おもしろ情報館」 学習と記憶より
http://www.scj.go.jp/omoshiro/kioku1
K.Kume 2008. 2. 28.
脳の1番大切な役割は「考える」こと
入口
出口
すぐやる!
何かを見る
何かを聞く
何かをする
何かを言う
よく考える
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K.Kume 2008. 2. 28.
8
K.Kume 2008. 2. 28.
9
K.Kume 2008. 2. 28.
10
K.Kume 2008. 2. 28.
「考える」と、「切れない」はず
「切れる」のは、性格・性質が悪いよりも、
考えずに行動している。
=>考えるのには、時間がかかる
=>すぐ行動しないで、少しだけ、
待てることが、一番、大切
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K.Kume 2008. 2. 28.
脳のもう一つの役割(やくわり)
意識(いしき)と無意識(むいしき)
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K.Kume 2008. 2. 28.
脳は「考えない」部分でも大切
入口
何かを見る
何かを聞く
無意識で
判断する
出口
よく考える
=意識
13
何かをする
何かを言う
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無意識の例
0.反射
1.歩くこと! (脳さえ、いらない)
2.同じものを、同じと考えること
3.錯覚(さっかく)を見ること
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K.Kume 2008. 2. 28.
二つの図形による錯覚
意識と無意識の関係
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K.Kume 2008. 2. 28.
パックマンと、三角形
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K.Kume 2008. 2. 28.
パックマンに反応
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K.Kume 2008. 2. 28.
三角形に反応
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K.Kume 2008. 2. 28.
3つのパックマン
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K.Kume 2008. 2. 28.
3つのパックマン
20
K.Kume 2008. 2. 28.
21
K.Kume 2008. 2. 28.
22
K.Kume 2008. 2. 28.
パックマンと三角が両方見えます
23
カニツァの三角形
K.Kume 2008. 2. 28.
脳が、何が見えるかを決める
出口
入口
情報
24
脳(無意識)
意識
K.Kume 2008. 2. 28.
ルビンの壷
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K.Kume 2008. 2. 28.
壷ですか?! 花瓶?
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K.Kume 2008. 2. 28.
壷というより、鏡餅の台か・・・
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K.Kume 2008. 2. 28.
色を変えると・・・
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K.Kume 2008. 2. 28.
目をつけましょう・・・
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K.Kume 2008. 2. 28.
両方、同時には見えません!
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K.Kume 2008. 2. 28.
同じものでも、見え方が変わる!
出口
入口
情報
31
脳(無意識)
意識
K.Kume 2008. 2. 28.
32
立命館大学
北岡明佳先生の
作った不思議な図形
K.Kume 2008. 2. 28.
ポイント!
無意識で見えるものが決まる
見たいものを、見たいように
見ることができることもある
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K.Kume 2008. 2. 28.
別の錯覚
34
K.Kume 2008. 2. 28.
35
K.Kume 2008. 2. 28.
36
K.Kume 2008. 2. 28.
すれ違うボール?
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K.Kume 2008. 2. 28.
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K.Kume 2008. 2. 28.
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K.Kume 2008. 2. 28.
ポイント
だまされやすい!
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どうして、無意識なのか?
=> 赤ちゃんでも、できるから
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中央大学 山口真美先生の研究
http://c-faculty.chuo-u.ac.jp/~ymasa/
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K.Kume 2008. 2. 28.
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K.Kume 2008. 2. 28.
仲間はずれ探しゲーム
一個だけ、仲間はずれがあります。
さあ、探してみましょう
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K.Kume 2008. 2. 28.
仲間はずれを探せ 1 (簡単)
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K.Kume 2008. 2. 28.
次は、簡単です
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K.Kume 2008. 2. 28.
仲間はずれを探せ 2 (難しい)
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K.Kume 2008. 2. 28.
簡単だった理由は・・・
自分に向かって飛んでくるものは、
危ないから、目立つように脳ができている
55
K.Kume 2008. 2. 28.
人の顔は、特別?
56
K.Kume 2008. 2. 28.
どちらが正しいですか?
57
K.Kume 2008. 2. 28.
どちらが正しいですか?
58
K.Kume 2008. 2. 28.
どちらが正しいですか?
59
K.Kume 2008. 2. 28.
元総理大臣さま、すいません・・・
60
K.Kume 2008. 2. 28.
元総理大臣さま、すいません・・・
61
K.Kume 2008. 2. 28.
元総理大臣さま、すいません・・・
62
K.Kume 2008. 2. 28.
ポイント
誰でも、無意識の影響を、
強く受けています
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K.Kume 2008. 2. 28.
今日のお話
1.脳は何をしている?
2.脳の中の時計
3.脳の時計と、
私たちの生活
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K.Kume 2008. 2. 28.
1日のリズムは、無意識!
脳の中の時計が決める
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K.Kume 2008. 2. 28.
はつかネズミ(マウス)の実験
マウスは夜行性
昼寝てて、夜起きる
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K.Kume 2008. 2. 28.
マウスの1日
夕
1日目
夜
朝
電気が消えると
元気に運動
2日目
3日目
電気が着く前には
おやすみ
いじわるして、3日目から、ずっと
電気を消しっぱなしにしてしまう
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K.Kume 2008. 2. 28.
マウスの1日
夕
夜
朝
1日目
2日目
3日目
電気が消えていても
前の日と同じように
元気に運動!
4日目
5日目
6日目
68
K.Kume 2008. 2. 28.
1日のリズムは、無意識で決まる
ネズミ A
ネズミ B
昼と夜を
作ってあげる
ずっと
暗くしておく
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周期 = 23.8 時間
周期 = 22.5時間
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脳の中の時計=体内時計は、
どうしてあるのでしょうか?
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72
K.Kume 2008. 2. 28.
体内時計の役割
1.時刻を知る: 時計
(セミの脱皮の話など)
2.季節を知る: カレンダー
(日照時間を測ることによる)
3.方角を知る: コンパス
(渡り鳥の羅針盤=方角を計算)
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K.Kume 2008. 2. 28.
脳の中の時計は、どこにあるの?
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K.Kume 2008. 2. 28.
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日本学術会議 「おもしろ情報館」 学習と記憶より
http://www.scj.go.jp/omoshiro/kioku1
K.Kume 2008. 2. 28.
私たちの時計は、どこにあるの?
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K.Kume 2008. 2. 28.
体内時計
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Newton 2004年
7月号2008. 2. 28.
K.Kume
脳の中の時計の役割
1.全身の時計を調節している
2.眠気を覚ます役割
=>脳の中の時計が遅れると、
朝、起きられなくなる
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K.Kume 2008. 2. 28.
体中にある体内時計
体内時計を刻む仕組みは、個々の細胞レベルに存在
↓
24時間の振動は、細胞レベルでは止まらず続いている
↓
臓器レベルでシンクロナイズする
↓
視交叉上核の中枢に同調する(液性、神経性)
各臓器に特有の同調因子もある(例:胃では、食事)
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80
2:00
K.Kume 2008. 2. 28.
今日のお話
1.脳は何をしている?
2.脳の中の時計
3.脳の時計と、
私たちの生活
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K.Kume 2008. 2. 28.
なぜ、眠くなるのでしょうか?
睡眠は、脳を休めるためにある。
=>「脳が疲れる」と眠くなる。
それを、「体内時計」が、弱める。
=>眠らないと、勉強もよくできません
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K.Kume 2008. 2. 28.
脳の疲れによる眠気
脳の疲れ
=眠気
昼寝
眠気が強い
普段の眠気
いつも7時に
起きる
眠気が弱い
眠ると減る
5
7
9
早起き 寝坊
83
12
16
19
23
1
3
7
普段の就寝時間
K.Kume 2008. 2. 28.
体内時計が目を覚ます
目を覚ます強さ
日中強く、夜間に弱い
強いほど、
眠気を弱める
5
7
9
12
16
19
23
1
3
7
普段の就寝時間
84
K.Kume 2008. 2. 28.
ニつの要素を合わせたモデル
脳の疲れ
=眠気
覚醒
睡眠
体内時計が
目を覚ます
5
85
7
9
実際の眠気
12
16
体内時計の力で、日中は、
それほど眠くならない。
19
23
1
3
7
普段の就寝時間
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元気な人の1日
日中、しっかり活動
昼
夜は深く眠る
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夜
K.Kume 2008. 2. 28.
元気じゃない人の1日
日中、なんだか、
ぼーっとしている
昼?
夜?
夜も、眠りが浅くて、
よく目が覚める
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K.Kume 2008. 2. 28.
ネズミの学習と夢の中での復習?
3
4
2
1
1
ZZ Z...
レム睡眠時の回想
(夢による再学習?)
迷路での学習時
88
ストレスなど
レム睡眠の阻害
記憶(学習)成立
???
記憶・学習障害
K.Kume 2008. 2. 28.
良い睡眠のためには・・・
脳の時計を合わせることも大事
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K.Kume 2008. 2. 28.
脳の時計の合わせ方
ここからが、大事です
光を上手に使う
90
K.Kume 2008. 2. 28.
朝の光 => 時計の針を進める
朝6時
91
朝7時
K.Kume 2008. 2. 28.
夜の光=>時計の針を遅らせる
夜10時
92
夜9時
K.Kume 2008. 2. 28.
体内時計の光によるリセット
時計が
進む
朝
昼
夕
夜
朝
時計が
遅れる
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K.Kume 2008. 2. 28.
こころの持ち方も大切!
94
K.Kume 2008. 2. 28.
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1:20
K.Kume 2008. 2. 28.
眠る前に、早く起きると決心する
朝の準備をする
ホルモンの濃度
長く寝ても
良いと思ったとき
6時に起きようと
思ったとき
0:00
96
2:00
4:00
6:00
時刻
8:00
10:00
K.Kume 2008. 2. 28.
まとめ
97
K.Kume 2008. 2. 28.
よい生活を送るために
1.朝はきちんと起きて、光に当たろう
2.夜は、部屋の天井の電気は早めに消そう
3.土日の寝坊・夜更かしは、最大で2時間
4.眠る時間の1時間前からは、
携帯電話とパソコンはしない
5.夕方に、うたた寝しない
6.睡眠時間を、きちんと確保する
98
K.Kume 2008. 2. 28.
最後に、むつかしい言葉をひとつ
99
K.Kume 2008. 2. 28.
所与 (しょよ)
感謝の気持ちを忘れずに!
100
K.Kume 2008. 2. 28.
しっかり眠って、よい生活を
101
K.Kume 2008. 2. 28.