たばこ税、酒税、ガソリン税について

たばこ税の現状と課題
2309016
大谷隆之
たばこ税とは
たばこ税とは、たばこ税法に基づいた製造たば
こに課せられる税金のことである。
納税義務者はたばこの購入者はもちろん、製
造たばこを製造した業者または引き取り者にも
課せられます
たばこ税の歴史
たばこ税の歴史をたどると、「葉たばこ」の専売を開始し
た1898年(明治31年)にまでさかのぼることになる。直接
的な原因は日清戦争によるもので、多額の軍事費を費
やした政府が新たな財政収入を得るために始めました。
1904年(明治37年)日露戦争の勃発によってふたたび軍
事費の調達を余儀なくされたので、専売の対象を製造と
販売にまで広げることになった。習慣性や依存症といっ
たたばこの特性によって得られる収入は大きく、国家収
入の10%を占めていて国家の重要な収入源となって
いったのである。
たばこ税の歴史
その後の1949年(昭和24年)専売給付金としてた
ばこの収益を国に納める形に変更していった。そし
て1985年(昭和60年)、日本専売公社の民営化に
おぎないたばこ専売公社が日本たばこ産業株式
会社(JT)に移行されることをきっかけに「たばこ消
費税」が誕生した。日本のたばこ市場が国際的に
開放され新たな収益を得ることを見越して導入さ
れ、このたばこ消費税はJTに課せられていました。
その後、1989年(平成元年)に行われた税制改革
によって消費税が導入されていきました。
たばこ税の仕組み
タバコの価額には、国たばこ税、地方たばこ税、
たばこ特別税、消費税の4種類もの税金が含ま
れている。これらを合わせると税負担率はいま
や6割にも達するのである。
我が国でもたばこは、もっとも税負担の重い商
品のひとつとなっている。
たばこ税の仕組み
例えば一箱410円の場合
国たばこ税:106.40円(25.9%)
地方たばこ税:122.44円(29.9%)
(道府県たばこ税30.08円+市町村たばこ税92.36円)
たばこ特別税:16.40円(4.0%)
消費税:19.52円(4.76%)
たばこの税負担合計:264.40円(64.5%)
たばこ一箱を買うのにこれだけ多くの税金を払ってい
るのである。
地方たばこ税
地方たばこ税は、地方税法に基づき卸売販売
業者が製造たばこを小売販売業者に売り渡す
場合に、当該売渡しを行う当該卸売販売業者
等に課する税金である。この地方たばこ税の中
には道府県たばこ税と市町村たばこ税がある。
この道府県たばこ税と市町村たばこ税を足した
のが地方たばこ税である。
たばこ特別税
たばこ特別税とは、一般会計における債務の
承断等に伴い必要な財源の確保に係る特別措
置に関する法律に基づき、製造たばこに対して、
当分の間課せられることとされる日本の税金で
ある。
たばこ税の使い道
おもに使われているのは民生費である。これは、
老人や障害者の安全な生活のため福祉施設や保
育所など運営にかかる費用である。そして、住民
がより住みやすくなるような環境をつくるため、公
園の建設や道路の設備、下水道の管理、クリーン
活動やゴミ収集、環境調査を行うための衛生費や
公害対策費。地震や火事など天災が起きたときの
消防活動や救助活動に使われる消防費。小中学
校や美術館、図書館などの文化施設運用のため
の教育費。観光名所のある地域には観光地の設
備や、その土地ならではの商工業に使われる産業
経済費などもある。そして、借入金の返済に使わ
れる公債費もある。
たばこ税が与える影響
現在、たばこが原因とされている医療費は、3兆
円を超えていて税収よりも負担額のほうが上
回っているのである。だから、たばこ税による税
収が反映されるようなレベルまで引き上げられ
る可能性がある。増税によっておこる喫煙者減
少におぎなう税収の減少の影響は大きいとされ
ている。そして、それと同時に喫煙にかかるコス
ト、製造コストはもちろん、公共施設の清掃や医
療費なども同時に減少する。
国際比較
日本のたばこ一箱にかかる税はだいたい60%、半分以上
が税金に当てられている。しかし、たばこ一箱の税率が
60%という数値は、世界的にみて標準に近い数値なので
ある。小売価額が同じくらいのヨーロッパでは、70~80%
に当たる税金が課せられているのである。いくつか例を挙
げると、イタリア・オランダ・ベルギーで70%を超えていて、
ドイツ・フランス・アイルランドで約80%、イギリスでは約
82%とかなりの高水準である。つまり、たばこ一箱の値段
が1000円近い値段となるのである。日本の税率とあまり差
のないオーストラリアではたばこの小売価額が倍に近いた
め、同じ60%前後でも一箱の値段は800円に近く、逆に税
率約72%の韓国では小売価額が安いので日本より安い値
段で販売されているのである。
手持品課税
手持品課税とは、たばこの小売販売業者、卸
売販売業者、特定販売業者又は製造者が、
たばこの製造場又は保税地域以外の場所で、
2万本以上の製造たばこを販売のために所持
する場合に、小売販売業者等に対し、その所持
する製造たばこについて、税率の引上げ分に
相当するたばこ税、道府県たばこ税及び市町
村たばこ税を課税するというものです。
手持品課税を行う理由
たばこ税は、たばこの製造場から製造た
ばこが出荷された時に、また、道府県たば
こ税及び市町村たばこ税は卸売販売業者
等が小売販売業者に製造たばこを売り渡
した時に課される税であることから、税率
改正前に出荷または売り渡しが行われて
いる場合には、引き上げ前の税率で課税
されていることになる。
手持品課税を行う理由 2
したがって、たばこ税等の税率の引上げが行わ
れる際には、既に製造場から出荷又は売
り渡しされ流通段階にある製造たばこに対して
税率の引上げ分に相当する課税(手持品課
税)を行い、税率改正後に製造場から出荷又は
売り渡される製造たばこと同一の税負担を求
めることとされています。
たばこ税の今後と課題
たばこ税の国際比較で述べたように、外国の税率には
70~80%のたばこ税が課せられている国が多く存在す
る。たばこ税は確実に確保できるものとみられているの
で、イギリスのように徐々に上げていくことにより喫煙者
の抑止、そして健康な国づくりにも繋がるとされている。
日本は外国に比べて未成年や妊婦の禁煙率が高いと
いった報告があり、その原因の一つとして挙げられてい
るのがたばこの値段の安さである。今より安易に手に入
るようでは抑止にはつながらないですし、未成年への販
売を止めるための設備にも多くの費用がかかってしまい
ます。今では未成年の喫煙率をゼロにしようといった運
動が各地で起きていて、その歯止めの手段としての増
税は十分に考えられることである。
国内でのたばこによる死亡者数は10万人を超えて
いて、その医療費はたばこ税による税収を上回っ
ているのである。WHO(世界保健機関)は「たばこ
のない世界」というコンセプトの元、1988年(平成元
年)から4月7日の世界保健デーを世界禁煙デーと
しました。この日は喫煙を控え、健康はもちろん環
境についても考えようと呼びかけています。喫煙者
も非喫煙者も一人一人の理解が、たばこについて
の認識を深めることによって、より住みやすい世界
になるのではないでしょうか。
こうした現状をみて、仮に大幅な増税によって完全
に禁煙をする人が増えたとしましょう。やはり思い
のほか税収が伸びなかった場合は、減税を行うの
も一つの手段である。しかし、たばこを止めた人が
減税になったからといって全員が再びたばこに火
をつけるとは考えにくいですし、今までのような莫
大な税収に届くとは思えません。そうならない為に
もある程度の上限は設けられると思いますが、そ
の上限に向かって徐々に引き上げられることは可
能性として一番高いといえます。
喫煙者にとって増税は非常に手痛い仕打ちと
いえる。ですがたばこの持つマイナス要素があ
まりにも多すぎて非喫煙者の意見が圧倒的に
有利なのが事実である。消費税をあげるくらい
なら、安いたばこ税を上げるべきだと思う非喫
煙者がほとんどを占めるのも事実です。ですが、
たばこによる莫大なコスト面において人的、社
会的、環境的に反映しなければならないのは当
然であり、そのための増税は避けては通れない
道といえます。