全員参加の環境活動 明治製菓の環境活動 摂南大学非常勤講師で学んだこと オフィスごみの減量 食品ごみの減量 食品を選んで地球温暖化対策 業務の効率化=環境対策 職場の3S活動(整理・整頓・清掃)で資源と時間を大切に 地域や国レベルの取組に参加しよう 環境カウンセラー 宇田 吉明 元摂南大学非常勤講師(地球環境・資源論) 1 まずは自己紹介 2 略 歴 1947年 神奈川県川崎生まれ 1970年 早稲田大学理工学部卒業、明治製菓に入社 食品及び医薬品のエンジニアリングに従事 食料生産部次長、工務環境室長・環境管理責任者を歴任 フラン、ガルボ、ポルテ、プッカ、メルティキッスなどの開発に従事 チルド料理製造販売会社フルーリーミション・ジャポンの立上げに参画 大阪工場時代に省エネ及びゼロエミッションで農林水産大臣賞 2000年 明治製菓を53歳で退職 摂南大学非常勤講師(地球・環境資源論) 事業者の環境経営の支援及び市民のエコライフ支援活動を開始 現在 NPO大阪環境カウンセラー協会 副理事長 EA21地域事務局大阪 普及委員長 兼 判定委員 大阪市なにわエコ会議 副会長 兼 企業部会長 著書 3 2000年 2004年 2004年~ 2006年 2008年 2008年 在職中の活動 4 ゼロエミッションへの三原則 ~非ごみ3原則~ 持ち込まない 商品やサービスとしてとして 使わないものは持ち込まない 原料:加工でごみを出さない 包材:包材は最終的にごみ 発生させない 歩留100%を目指す ロス=資源・エネルギーの無駄 持ち出さない 発生した廃棄物は徹底的に 再使用・再利用し、廃棄物として 持ち出さない 5 通い箱で容器の廃棄物をなくす ダンボールを止め、折りたたみコンテナに 6 ゼロエミッションでコストダウン ~明治製菓大阪工場の事例~ 1997 1998 1999 【削減効果】 廃棄物処理費用:△50% 7 明治製菓のごみゼロ工場パンフレット 食糧新聞社 :環境資源協力賞受賞(2000年10月) リサイクル協議会:農林水産大臣賞受賞(2000年10月) 8 その後摂南大学で 非常勤講師として 地球環境問題と資源問題を 教える 9 経済社会を取り巻く5つの重要課題 ②枯渇するエネルギー資源 ③加速する地球温暖化 による気候変動 最大で6.4℃上昇 二酸化炭素の増加 森林の減少 異常気象 陸地の乾燥化 海面の上昇 生物種の減少 ⑤食糧不足 ④深刻化する 干ばつと水不足 資源採掘可能年数 石油 50年 天然ガス 60年 ウラン 70年 石炭 200年 エネルギーの 需要増大 原油価格上昇 ①増加する世界人口と経済 中国、インドで1/3以上 穀物、食肉の 需要増大 2000 年60億人 2050年 90億人 穀倉地帯の水不足や干ばつ・洪水が頻発 10 気候変動によるリスクの評価 ~EUの基本的な考え方~ ニコラス・スターン元世界銀行上級副総裁による気候 変動問題の経済影響に関する報告書(2006年10月) 対策を講じなかった場合 対策を講じた場合 被害 GDPの5%~20% 被害 GDPの1%程度 気候変動に伴う農業・インフラ・工業生産などへの経済影響 (年間、世界総GDPベース) 今、行動を起こせば、気候変動の最悪の影響は避けることができる 11 ベネツィアの高潮による冠水対策 500億円を投資して防波堤を設置(モーゼ計画) 12 USJオフィスのごみの減量を考える 13 ごみ削減の具体的取り組み Reduce ~3R活動~ 配布を省略→webで閲覧 ミスコピーをしない→プレビューで確認する 両面印刷/縮小印刷 梱包資材の簡易化 帳票類を見直す(本当に必要かどうか?) 1枚ベスト運動→ポイントをA41枚にまとめる 業務改善 Reuse 要紙の裏面利用→ルール作り(個人情報、表面×印等) Recycle 分別回収・リサイクル(ごみ箱の廃止) 14 ごみ削減の具体的取り組み ~リデュース~ ミスコピーの防止(プレビューによる確認他) 縮小コピー 両面コピー 電子回覧(配布物の廃止) 電子決済(印刷物の廃止) プロジェクタの使用(配布物の最小化) FAXの蓄積機能利用(電子データ化) ダイレクトメール(郵送物)等のお断り 購入雑誌等の見直し(共有化) カタログ等の必要部数の見直し(残品の防止) 業務見直し(業務の“事業仕分け”) 帳票見直し(1枚ベスト運動) 両面印刷ポスター (環境省) マイ箸、マイカップ、マイ水筒、マイバッグ、マイ弁当 15 1枚ベスト運動 ~業務の効率化~ 書類 書類 テーマ 結論 ・ ・ 理由 ・ ・ 所見(備考) ・ 承認 作成者:作成時間の短縮 確認・承認者:見る時間の短縮 確認 作成 業務の効率化 紙の節約 16 ごみ削減の具体的取り組み ~リユース~ 裏紙の利用(社内利用) 使用済み封筒の再利用(社内便等) 段ボールを2次配送用に利用 シュレッダー廃紙を梱包用パッキン材として使用 通い箱の採用 弁当箱を使用 トナーカートリッジの再利用 社内フリーマーケットの実施 17 ごみ削減の具体的取り組み ~リサイクル~ 分別回収(ごみ置き場→資源置き場) 古紙回収業者へ PETボトルの寄付(エコキャップ運動) 「OA紙」「新聞」「ダンボール」 「雑誌・カタログ・その他の紙」 「シュレッダー処理紙」 「ペットボトル」「びん」「缶」 リサイクルステーション 資源置き場 手作りの 分別ボックス 18 分別・リサイクルは ごみ箱をなくすことから 上段:コピー用紙 中断:その他の紙 下段:まとめられない紙 個人のごみ箱の廃止 紙は全て分別回収 個人で持込んだごみは持ち帰り 可燃ごみはフロアに1箇所のみ ビルのリサイクル 資源置き場 19 パークでの分別ボックス 左半分は小さなこども用 楽しく分別 20 D社 徹底した分別 分別すれば何とかなるリサイクル 21 リサイクル先を探す 大阪市 再生資源事業者の紹介のHP http://www.city.osaka.lg.jp/kankyo/page/0000033054.html 22 食品ごみの減量 23 日本の食品廃棄の実態 世界では8億5千万人以上の 人が飢餓で苦しんでいる 開発途上国では5秒に1人が飢 餓で死んでいる 日本では、食べられる食料の約 30%が廃棄されている 日本の食べ残し量は世界中の 飢餓が救える量に相当 平成17年度 食品廃棄物量 1,136万トン (米の年間消費量 約1,000万トン) 24 発生抑制 ~レストランで食べ残しを減らす工夫~ ご飯の量を選べるようにする 25 発生抑制 ~ドギーバッグ(ドッグバッグ)でお持ち帰り~ 欧米諸国では、残した料理を持ち帰ると いうことは一般に行われている。 ドギーバッグ(携帯型食べ残し料理持ち帰り用容器 ) ポリプロピレン製で繰り返し使える 大小2個セット 約800円 パーク内でもオリジナル商品を販売してみたら? 26 調理場での減量 ~水切り~ 生ごみの水切りで、生ごみの重量の約10%を減らす 野菜は洗う前に皮むき 野菜の皮はざるに入れて、 水に濡らさないように 乾いている生ごみは、水分 を含んでいる生ごみとは別に 27 ここで、地球温暖化対策について 食品を選んで地球温暖化対策 28 29 フードマイレージ アスパラガス 1本 国産と輸入品で 二酸化炭素排出量の差は? 30 アスパラガス 1本 オーストラリア産 7,728km 3.41poco 日本 長野県産 167km 0.01poco 差 3.40poco 1poco=100g 340g-CO2 31 フードマイレージ 豆腐 1丁 国産と輸入品で 二酸化炭素排出量の差は? 32 豆腐 1丁 アメリカ産大豆 1,0929km 2.04poco 日本 佐賀産大豆 896km 0.45poco 差 1.59poco 1poco=100g 159g-CO2 33 CO2「見える化」戦略会議設置 食品、水道、交通なども対象 □経済産業省 大手スーパーやメーカーとともに具体的な商品での試作 □農林水産省 農産物や木材製品など □環境省 店頭に並ぶ商品ばかりでなく、上下水道などの公共サービ スや、航空機、鉄道、バスなどの公共交通機関による移動、 宅配便の利用、ホテル宿泊、イベント開催など様々なサービ スについても対象とする 34 カーボンフットプリント表示 CFP(Carbon Footprint of Products) 商品・サービスのライフサイクル全般(原材料調達から廃棄・リサイクルまで)で 排出される温室効果ガスをCO2量に換算し、商品に表示するもの。 商品のライフサイクル ・ 原材料調達段階 ・ 生産段階 ・ 流通・販売段階 ・ 使用・維持管理段階 ・ 廃棄・リサイクル段階 カーボンフットプリント・マーク 35 カーボンフットプリント表示商品 350ml 缶ビール 161g トマト ジュース 189g ポテト チップス 232g 消費者が積極的に選べば地産地消が促進される 36 メニューにCO2表示 居酒屋チェーン マルシェグループのメニュー 37 その他 38 整理・整頓でムダをなくす ■整理 不要なもの、余分なものを片付ける ■整頓 すぐに使える状態にしておく 整理→ダブっているものは回収する 整頓→定位置化・みえる化で探す時間の節約 共有化でスペース・資源の節約 工具類 机の引出 事務器具類 39 USJならではの環境への取り組み 環境がテーマのアトラクション オリジナルエコグッズの販売 ・・・・・・ 40 社会の環境の輪にも参加しよう 41 大阪市二酸化炭素削減コンペ 大阪市「なにわエコ会議」環境に配慮した企業部会では、市 域での取り組みの一環として、次のような取り組みを行って います。 ◇取組項目:電気、ガス、水道(その内、把握できるもの) ◇対象期間:11月~1月(12月~1月も可) ◇表彰・事例発表会:2009年3月3日午後 ◇詳細:「なにわエコ会議」 で検索 42 大阪市環境家計簿 家族で大阪市なにわエコライフ制度に 参加しよう •取り組んだ結果が1ヵ月後に分かる •エコマインドが芽生え、家計もお得に •エコライフ(もったいない)が普通になる •家族とのコミュニケーションが進む チャレンジシート 前年の 数値と 比較 大阪市では毎年「なにわエコライフ 43 制度」を実施しています 個人では省エネコンテストに応募しよう! 44 おわりに 環境経営=経営の効率化 45 効率化=環境対策 効率=アウトプット÷インプット 自動車の性能=走行距離÷燃料消費量 燃費 エアコンの性能=熱量÷電力消費量 COP ルームエアコン 6.5 給湯機=熱量÷電力消費量 COP エコキュート 4.0 投資効率=売上÷投資額 生産性=生産量÷投入量(時間、資源、エネルギー) オフィス業務の効率=実績÷投入量(時間、資源、エネルギー) 46 効率化=環境対策 効率=アウトプット(成果)÷インプット ロス=アウトプット(廃棄物)÷インプット ごみ発生率=テーマパークのごみ総量÷入場者数 ごみ発生率=オフィルのごみ総量÷従業員数 ごみ発生率=オフィルのごみ総量÷売上 OA紙ごみ発生率=OA紙ごみ総量÷OA紙購入量 食品廃棄物発生率=食品廃棄物量(額)÷食材投入量(額) 食品リサイクル率=リサイクル量÷食品廃棄物量 47 USJの益々の発展と 先進的な環境への取組を 期待します 48
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