ペンテコステ霊性 -成熟した祈り- 2008年度後期 成熟した祈り 何事でも神のみこころにかなう願いをす るなら、神はその願いを聞いてくださると いうこと、これこそ神に対する私たちの 確信です。私たちの願う事を神が聞いて くださると知れば、神に願ったその事は、 すでにかなえられたと知るのです。(1ヨ ハ5:14-15) 成熟した祈り 御心にか なう確信 御 心 に か な う 祈 り 態度 内容 祈 り の こ た え 成熟した祈り 祈りの内容(表現・言葉)と祈りの態度の相関 関係 日常生活における言葉は態度に影響される。 祈りの表現(言葉)も同様に、内なる態度に関わ りがある。 態度が整っていないと、その祈りがどれほど美し くても、神の懐には届かない。 祈りの態度と内容の間に必要な整合性 成熟した祈り ヨハネの勧告の内容(1ヨハ5:14-15) 「何事でも神のみこころにかなう願い」 自分の祈りがみこころにかなう祈りであるかど うかどうして判断するのか 祈りだしてからその内容が神の御心にかなう かどうかを判断するのでは遅すぎる。 祈りの内容よりは、むしろ、祈りの態度に関わ る問題 日々の神との深い交わりの中で育まれていな ければならない。 主の祈り 天にまします我らの父よ。願わくは御名 を崇めさせ給え。御国をきたらせ給え。 みこころの天になるごとく、地にもなさせ 給え。我らの日用の糧を、今日も与え給 え。我らに罪を犯す者を、我らが赦すご とく、我らの罪を赦し給え。我らを試みに あわせず、悪より救いだし給え。国と力 と栄とは、限りなく汝のものなればなり。 アーメン 主の祈り 主の祈りの序文・本文・後文 (マタ6:1-18) -キリストの心に通じる祈りに必要な準備 -ユダヤ人の三大徳目 1) 施し (対人関係-6:1-3) 2) 断食 (対神関係-6:16-18) 3) 祈り (対神関係-6:5-8) 三大徳目に対する消極的態度 「人に見せるために人前で善行をしないように」 (6:1) 「人のほめられたくて、ラッパを吹かないように」 (6:2) 「右の手のしていることを、左の手に知られない ように」(6:3) 「人に見られたくて祈らないように」(6:5) 「断食をするときやつれた顔をしないように」 (6:16) 三大徳目に対する積極的態度 「隠れた所で見ておられる神のために施しを するように」(6:4) 「奥まった部屋で、隠れた所におられる神に 祈るように」(6:6) 「頭に油を塗り、顔を洗い、隠れた所におられ る神に見られるように」(6:17-18) 祈りの内容と祈りの態度 パリサイ人の祈り 「神よ。私はほかの人々のようにゆする者、 不正 な者、姦淫する者では なく、こと にこの取税人のようで はないこと を、感謝します。私は 週に二度 断食し、自分の受ける ものはみ な、その十分の一をさ さげており ます。」 (ルカ18:1112) パリサイ人の祈り 人と自分を比べた祈り 人を意識した祈り 自分の宗教心を宣伝する祈り 自分の敬虔な行為を神に認めさせようとする 祈り 神との取引が隠されている祈り 祈りの内容と祈りの態度 取税人の祈り 取税人は遠く離れて立ち、目を天に向 けようともせず、自分の胸をたたいて 言った。 「神さま。こんな罪人 の私を あわれんでく ださい。」 (ルカ18:13) 取税人の祈り 人を意識せず、神の臨在を感じる祈り 聖なる神を畏れた祈り 汚れた自分の姿を神に披露する祈り 自分の罪を認めた祈り 憐れみの神であることを認識した祈り 成熟した祈り 何事でも神のみこころにかなう願いをす るなら、神はその願いを聞いてくださると いうこと、これこそ神に対する私たちの 確信です。私たちの願う事を神が聞いて くださると知れば、神に願ったその事は、 すでにかなえられたと知るのです。(1ヨハ 5:14-15) 成熟した祈り 素朴さ (Simplicity) その表現に その態度に 確信 (Confidence) その対象に 祈りそれ自体に 成熟した祈り 神を知れば知るほど素朴になる信仰態度 複雑な儀式や、大げさな供え物が不必要になる。 祈りの内容が変わってくる。 神を印象づけようとする美辞麗句が不必要。 異邦人のようにくどくどと祈らない。 答えられると言う確信のある祈り 成熟した祈り 百人隊長 「主よ。あなたを私の屋根の下にお入れ する資格は、私にはありません。ただ、 おことばをいただかせてください。そうす れば、私のしもべは直りますから。」(マ タ8:8) 成熟した祈り 神を知った祈り 神を体験した祈り 神の御心にかなった祈り 神との深い交わりの中に育った祈り 未熟な祈り ペテロ 「先生。私たちがおぼれて死にそう でも、何とも思われないのです か。」 4:38) (マコ 未熟な祈り 環境に惑わされた祈り 神の主権を見失った祈り 神の取扱いに不満をもった祈り ヒゼキヤの祈り 2列19:14-20 祈りの態度 問題に対して 神に対して 祈りの内容 神中心の祈りか 問題中心の祈りか ヒゼキヤの祈り 2列19:14-20 祈りの態度(v.14) 問題に対して 「受け取った。」 「読んだ。」 それ以上のことをしなかった。 あわてふためく様子が伺われない ヒゼキヤの祈り 2列19:15-19 祈りの内容 祈りの構成 神に始まって、神に終わる祈り 問題に始まって、問題終わる祈り 信仰告白で始まり、宣教告白で終わる祈り 問題の大きさに心奪われて、神の偉大さを 見失う失敗 ヒゼキヤから学ぶこと(1) やめよ・静まれ。わたしこそ神で あることを知れ。わたしは国々の 間であがめられ、地の上であが められる。」 (詩46:10) ヒゼキヤから学ぶこと(2) 主を待ち望む者は新しく力を 得、鷲のように翼をかって上る ことができる。走ってもたゆま ず、歩いても疲れない。 (イザ40:31) ヒゼキヤから学ぶこと(3) 私のたましいは黙って、ただ 神を待ち望む。私の望みは 神から来るからだ。 (詩62:5) ヒゼキヤの祈り 2列19:15-19 祈りの内容 祈りの内容 危機に瀕しても焦りがない祈り 異邦人のようにくどくど祈らない祈り ゴリアテの背丈、経験、戦歴とダビデ 200デナリと5000人の給食 ヒゼキヤから学ぶこと(4) ・神に心配していただく祈り ・理屈を並べ立てない祈り ・測らない、数えない祈り ヒゼキヤから学ぶこと(5) あなたがたの思い煩いを、いっさ い神にゆだねなさい。神があな たがたのことを心配してくださる からです。 (1ペテ5:7) ヒゼキヤの祈り 2列19:35 祈りの結果 主の使いの業 18万5千人のアッシリヤ軍勢の全滅 ヒゼキヤ王がしたこと-祈っただけ ヒゼキヤの祈り-結果 「その夜、主の使いが出て行って、 アッシリヤの陣営で、十八万五 千人を打ち殺した。人々が翌朝 早く起きて見ると、なんと、彼らは みな、死体となっていた。」 (2列19:35) 成熟した祈り 成熟した祈り 神を知った祈り・神を体験した祈り 神との交わりの頻度に関係 神との交わりの親密度に関係 神との交わりの日常性に関係 静を忘れた日本人 生活のテンポが加速する今日 大切なものを見失っている現代人 余計な雑音に集中力を失っている社会人 求心力がなくなってしまった家庭 日本人の「せかせか度」(読売新聞『編集手帳』) -30歩を平均20.7秒で歩く日本人 -英・米人より1,2秒早く世界一の「せかせか度」 静を忘れた日本人 日本人の生活テンポ 日本人の話し言葉・書き言葉のなかで最も 頻繁に用いる言葉 「お忙しいでしょう」 「ご多忙のところ….」 -「忙」=心を失うこと 「以心伝心」が通じなくなった現代社会 「悪魔が一番寄り つきやすい人々 は、雑音と雑踏との中 でいらいらしている人」 カール・ユング (1875~1961) キリストの心に届く祈り ・ 祈 り の 態 度 祈 り の 内 容 キリストの心に届く祈り 聖なる習慣 語られる神の声は書かれた キリストの心に届く祈り 神の言葉に隠されている 神 と の 交 わ り 主の祈り 天にまします我らの父よ。願わくは御名 を崇めさせ給え。御国をきたらせ給え。 みこころの天になるごとく、地にもなさせ 給え。我らの日用の糧を、今日も与え給 え。我らに罪を犯す者を、我らが赦すご とく、我らの罪を赦し給え。我らを試みに あわせず、悪より救いだし給え。国と力 と栄とは、限りなく汝のものなればなり。 アーメン
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