学生交流と日本の役割 京都大学留学生センター助教授 青谷正妥(あおたに まさやす) 2015/9/30 学生交流と日本の役割 1 21世紀の学生交流 国際化への近道として 2015/9/30 学生交流と日本の役割 2 国際感覚・国際性とは • 国境・文化を越え、相手を知り己を知る事 • その知識を対話に生かせる事 • 多国・多文化間の問題解決能力 2015/9/30 学生交流と日本の役割 3 国際化 • 人間に国際性を持たせる事 • システムに国際性を持たせる事 • 他国との付き合い 一国の国際化 国民の国際化+社会機構の国際化 +国際的舞台での活動・活躍 2015/9/30 学生交流と日本の役割 4 国際化後進国日本 • 兎に角「日本人」の国 • 「日本人」と外国人の差は歴然。よって差 別・区別が生じ易い。 • 日本政府・市民・大学・マスメディアは学生 や社会、特に外国籍居住者、の要求に鈍 感である。 • 歴史上外国との行き来が少なかった。 2015/9/30 学生交流と日本の役割 5 国際化先進国アメリカ • アメリカは常に国としての成長に外国 籍の人を必要として来た。 • 既に多数の移民が居る為、アメリカ市民 と外国籍の人間との区別が非常に曖昧で ある。よって差別がし難い。 • アメリカ政府・市民・大学・マスメディアは学 生や社会の要求に敏感である。 • 移民が外交を助ける。 2015/9/30 学生交流と日本の役割 6 国際化の四要素 • • • • 言語運用能力 異文化理解 社会システムの改革 国際社会への参加・貢献 2015/9/30 学生交流と日本の役割 7 国際化 • 人間に国際性を持たせる事 • システムに国際性を持たせる事 • 他国との付き合い 一国の国際化 国民の国際化+社会機構の国際化 +国際的舞台での活動・活躍 2015/9/30 学生交流と日本の役割 8 学生交流の目標と目的 • 若いうちに見聞を広める。 • 応用力・適応力の養成。 • 積極性と自信の涵養を図る。 • • • • 日本国内に国際感覚豊かな人材を増やす。 日本のボトムアップ的国際化に努める。 海外主要拠点に知日派・親日派を配す。 諸外国の対日本国際性を高める。 2015/9/30 学生交流と日本の役割 9 対日本国際化後進国アメリカ • 交流が定義により双方向である様に、 国際化も双方向的要素を含む。 • その意味で、日本が学生交流をはじめ、 国際社会に積極的に参加すれば、世界 の対日本国際化度が高まる。 2015/9/30 学生交流と日本の役割 10 学生交流の利点 • 若さと柔軟性 • Cost effective:資金の効率活用 • 個人レベルでは、社会が学生には寛大で Margin of Errorが大きい。 • 国家レベルでも、やはりMargin of Errorが 大きく、国際交流の実験室的役割も果たす。 • 失敗から学ぶのに最適の身分・環境。 2015/9/30 学生交流と日本の役割 11 多元的・多方向的交流 • 双方向でなければ、交流ではない。 • 日本人が主に欧米に留学し一方的に学ん でいた時代は終わった。 • 「出かけ」「迎える」留学の時代の到来。 • 国内交流も立派な交流。 • Communityの一員としての生活・就業体験 • 年齢・期間・交流形式等の多様性 2015/9/30 学生交流と日本の役割 12 現在の状況ー多方向性の欠如 • • • • 受け入れがアジアに偏向 行き先が英語圏に偏向 日本国内での大学間交流の欠如 日本国内での大学・団体間交流の欠如 2015/9/30 学生交流と日本の役割 13 現在の状況ー多元性の問題 • • • • • 勉学のみの日本・海外留学 学内のみの交流 就職・研修の困難さ 国立大では、受け入れが大学院生に偏向 日本から行く院生が未だ少ない。又、超短期か 長期で、真ん中が無い。 • 一年程度の受け入れ態勢不十分。 • 国内でも、講義交換の域は出難い。 2015/9/30 学生交流と日本の役割 14 日本の役割 • • • • • 経済力・国力に見合った貢献 受け入れ数の増大(数合わせでなく) アジアのハブそして世界のハブ 欧米に無い異(文化)体験の提供 欧米や他のアジア諸国に無い学生の輸出 2015/9/30 学生交流と日本の役割 15 より良き学生交流の為に • • • • 日本人の国際感覚・国際性の養成 日本の国際化の促進 多元性・多方向性に留意 日本らしさも大切 2015/9/30 学生交流と日本の役割 16 京都の留学生の悩み • • • • • • • 住居が無い。 地域社会で受け入れられない。 食費が高い。 日本関係の雇用ニーズの減少。 ビザ取得の手続きが複雑。 留学情報が少ない。 学校が国際化されていない。 2015/9/30 学生交流と日本の役割 17 京都の留学生受入態勢 京都が国際観光・学術都市として栄え続け て行く為には、町全体で留学生を受け入れ るような全市民の意識改革が急務である。 2015/9/30 学生交流と日本の役割 18 個人情報 青谷正妥(あおたに まさやす) 意見・苦情・札束の送り先 〒 606-8501 京都市左京区吉田本町 京都大学留学生センター [email protected] http://cfse.ryugaku.kyoto-u.ac.jp/aotani.html TEL 075-753-2568 FAX 075-753-2562 2015/9/30 学生交流と日本の役割 19 御静聴 有り難う 御座いました。 2015/9/30 学生交流と日本の役割 20
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