cell functional dyes Cell Functional Dyes 新しい細胞機能解析色素 eBioscience New Releases August | 2009 ミトコンドリア膜電位色素 JC-1はフローサイトメーター及び蛍光顕微鏡でミトコンドリアの膜電位を測るために 広く用いられている細胞膜透過性の色素です。 この色素は選択的にミトコンドリアに 入り込み、膜電位が上昇するに従い(80~100mv以上)可逆的に色が変わります。 こ の性質は、JC-1が、膜の分極に際して可逆的に凝集し、結果として488nmで励起さ れた場合の蛍光スペクトルが530nm(単量体から放出される)から590nm(凝集体か ら放出される)にシフトすることによります。 これらのシグナルはそれぞれFITC用及び PE/rhodamine用のフィルターにより検出されます。JC-1は蛍光が緑からオレンジに 変わるという点で定性的であり、前述のフィルターセットにより蛍光強度が測定できる という点で定量的です。JC-1はアポトーシスの開始を示すために用いることができま す。 細胞がアポトーシスを起こすとミトコンドリア膜電位が減少し、JC-1はオレンジか ら緑の蛍光に変化します FEATURING Mitochondrial Membrane POTENTIAL Dye JC-1 Fluorescent Cell Viability Dyes Calcein AM (UltraPure Grade) Calcein Blue AM Calcein Violet 450 AM Propidium Iodide 7-AAD JC-1 Calcium Sensing Dyes Fura-2 AM 10% Indo-1 AM PE channel PE channel 90% eFluorTM 514 Calcium Sensor Dye CELL TRACKING & PROLIFERATION Dye FITC channel CFSE FITC channel Balb/cマウスの胸腺細胞を一晩氷上に静置(左)、 または一晩37℃で培養(右) し、その後JC-1 (cat. no. 65-0851) 2.5ug/ mlで室温にて10分間染色します。 その後、Annexin V-APC (cat. no. 88-8007)で染色します。Annexin陽性細胞を解析に用いました。 ミトコンドリア膜電位色素 Product MW (kDa) Application notes JC-1 652.2 Excitation (nm) アポトーシス時または代謝性ストレス細胞中に発生するミト 515 コンドリア膜電位の変化をフローサイトメトリーで検出する際 に使用する Emission (nm) Cat. No. Size 529 & 590 65-0851-38 1 x 5 mg Price ¥78,000 cell functional dyes Fluorescent Cell Viability Dyes Calcein AMは疎水性と生細胞の細胞膜内に取り込み ザー(405 nm)で励起します。生細胞と死細胞/アポトーシス やすいアセトキシメチルエステル(AM)で作られている生 細胞を識別するためAnnexin V または 7-AADと共に染色す 細胞を染色する緑色蛍光色素です。Calcein AMはアセ ることを推奨します。Calcein色素は生細胞を染色し、 フロー トキシメチルエステルが細胞質エステラーゼで加水分 サイトメトリーまたは蛍光顕微鏡を用いて細胞数を積算す 解される時、高い蛍光を発し、その結果、親水性の高い蛍 る際に有用です。 光性細胞結合calceinを放出します。死細胞は活性化エス テラーゼが含まれていないため標識されません。Calcein Propidium iodide (PI) と7-amino-actinomycin D (7-AAD) AMは毒性がないため短期間の細胞追跡研究に有用で は細胞膜の完全性の測定に用いることが出来ます;損傷の す。Calcein Blue AMはUV励起される Calcein AMの代替 ある細胞のみがPI と 7-AADで染色されます。. 製品で、DAPI、Hoechst、AMCAと同様の励起波長を持ちま す。Calcein Violet 450 AMはCalcein AMと同様violetレー % of Max % of Max Calcein AM Calcein Blue AM Calcein Blue AM Calcein AM Calcein AM 7-AAD Annexin V-APC Calcein Blue AM Calcein Violet 450 AM Propidium Iodide Annexin V-FITC % of Max Calcein Violet 450 AM Annexin V-APC Balb/cマウスの胸腺細胞を1 uM Calcein Violet 450 AM (cat. no. 650854)で30分間室温にて染色しました (左) 。胸腺細胞は氷上で一晩静置 (陰影ヒストグラム) または1 uMデキサメタゾンなし37℃で一晩培養( 紫) または1 uMデキサメタゾンと37℃で一晩培養(青) しました。 デキサ メタゾンなしで一晩培養した胸腺細胞は生細胞と死細胞を識別するた めにAnnexin V-APC (cat. no. 88-8007)で染色しました。全ての細胞を 解析に用いました。 Annexin V-FITC Balb/cマウスの胸腺細胞を1 uM Calcein Blue AM (cat. no. 65-0855) で30分間室温にて染色しました(左)。胸腺細胞は氷上で一晩静置(陰 影ヒストグラム) または1 uMデキサメタゾンなし37℃で一晩培養(紫) または1 uMデキサメタゾンと37℃で一晩培養(青) しました。 デキサメタ ゾンなしで一晩培養した胸腺細胞は生細胞と死細胞を識別するために Annexin V-APC (cat. no. 88-8007)で染色しました。全ての細胞を解析 に用いました。 Calcein Violet 450 AM Balb/cマウスの胸腺細胞を12.5 nM Calcein AM (cat. no. 65-0853)で 30分間室温にて染色しました (左)。胸腺細胞は氷上で一晩静置(陰影ヒ ストグラム) または1 uMデキサメタゾンなし37℃で一晩培養(紫) または 1 uMデキサメタゾンと37℃で一晩培養(青) しました。 デキサメタゾンな しで一晩培養した胸腺細胞は生細胞と死細胞を識別するために7-AAD (cat.no. 00-6993)で染色しました。全ての細胞を解析に用いました。 Propidium Iodide Propidium Iodide マウス胸腺細胞を単細胞懸濁液にし、培養液のみ37℃で一晩培養(左) または1 uMデキサメタゾンと37℃で一晩培養(右) しました。細胞を収 集し、Annexin V-FITC Apoptosis Detection Kit (cat. no. 88-8005) と Propidium Iodide Staining Solution (cat. no. 00-6990)を用い染色し ました。 cell functional dyes Fluorescent Cell Viability Dyes Product MW (kDa) Application notes Calcein AM (UltraPure Grade) 994.8 Calcein Blue AM 465.4 Calcein Violet 450 AM 600 Propidium Iodide 668.4 7-AAD 1270.4 Excitation (nm) Emission (nm) Cat. No. Size Price 生細胞の標識;顕微鏡及びフローサイトメト 495 リーで適切なフィルターと共に使用する際 に最適 515 65-0853-78 20 x 50 µg ¥58,000 65-0853-39 1 x 1 mg ¥39,000 生細胞の標識;顕微鏡及びフローサイトメト 360 リーで適切なフィルターと共に使用する際 に最適 生細胞の標識;顕微鏡及びフローサイトメト 408 リーで適切なフィルターと共に使用する際 に最適 死細胞から生細胞を区別する際に使用する; 536 フローサイトメトリー に最適 死細胞から生細胞を区別する際に使用する; 555 フローサイトメトリー に最適 445 65-0855-39 1 x 1 mg ¥23,000 450 65-0854-39 1 x 1 mg ¥36,000 617 00-6990-50 2.0 ml ¥13,000 655 00-6993-50 2.0 ml ¥12,000 Calcium Sensor Dyes 細胞内カルシウムは細胞のシグナリングにおいて重要な二 法においては時間経過ごとに測定が可能であり、二種の発 次メッセンジャーです。蛍光カルシウム試薬を用いて細胞内 光波長の割合も示すことができます。この二種の発光比率 の遊離カルシウムの変化を測定することが可能であれば、 の最適化をはかるため、非結合Indo-1の蛍光は485nm強 正常と疾患の進行におけるカルシウムのシグナリングの解 (525 nmが最適)のフィルターを用いて収集する必要があ 明が一段と進みます。eBioscienceは3種類の新しいカルシ ります。 この時、結合Indo-1の蛍光は400nm以下のフィルタ TM 514 Calcium Sensor ウム色素 Fura-2、Indo-1、eFluor ーを用いて収集します。吸収波長のピークは˜350nmです Dyeをご提供いたします。これらの製品は疎水性と生細胞 が、励起波長のピークはカルシウムと結合していると˜400 の細胞膜内に取り込みやすいアセトキシメチルエステル nmで、非結合は˜480 nmです。 (AM)で作られています。一旦細胞に入るとアセトキシメチル フロー (AM)基が細胞のエステラーゼにより除かれます。Fura-2と eFluorTM 514 Calcium Sensor Dyeは蛍光顕微鏡、 TM サイトメトリー、蛍光分光学および蛍光マイクロプレートレ Indo-1はUVで励起できるカルシウム色素ですが、eFluor 514 Calcium Sensor Dyeは488 nmで励起されます。 ーダーを使用して細胞内の遊離カルシウム濃度の変化をモ ニターするために使用される細胞膜透過性色素です。一旦 Fura-2はデジタルイメージング解析仕様の比率測定描画 eFluorTM 514 Calcium Sensor Dyeが細胞内に入ると、細胞 (ratiometric imaging)顕微鏡で好んで用いられる色素で、 のエステラーゼはAM基を切断し、˜520 nmで蛍光を発する 特に励起波長の変化がいくつかの蛍光波長の同時測定よ 細胞膜非透過性色素を産出します。eFluorTM 514 Calcium り実用的である場合に好まれています。Fura-2がカルシウ Sensor Dyeは、Fluo-3およびFluo-4のように、可視光励起カ ムに結合すると、励起スペクトルは短波長側、300-400nm ルシウム標識のうちで一般に用いられている色素ですが、 と明るさで優れています。 カル に遷移しますが、蛍光スペクトルのピークは510nmの近辺 細胞内の取り込み(室温でも) に留まったままです。 これと比較し、Indo-1 AMは一つの シウムと結合すると発光波長と励起波長に大きな変化がな 励起で2つの発光波長を持つカルシウム色素です。非結合 いため、比率測定に用いることはできません。遊離 カルシウ Indo-1の発光ピークは485nmです。カルシウムが結合する ムの増加はeFluorTM 514 Calcium Sensor Dyeの蛍光強度 と発光ピークは410nmに下がります。フローサイトメトリー の増加として観察されます。 Calcium Sensor Dyes Product MW (kDa) Application notes Fura-2 AM Indo-1 AM 1001.8 1009.9 eFluor ™ 514 Calcium Sensor Dye 1100 Excitation (nm) 300-400 生細胞のRatio-imaging microscopy 蛍光顕微鏡、 フローサイトメトリー、蛍光分 346 光光度計、蛍光マイクロプレートリーダーを 用いる比率測定指示薬 蛍光顕微鏡、 フローサイトメトリー、蛍光分 490 光光度計、蛍光マイクロプレートリーダー Emission (nm) Cat. No. Size Price 510 ~410 (Ca2+ bound) ~485 (Ca2+ free) 65-0858-39 65-0857-78 1 x 1 mg 20 x 50 µg ¥50,000 ¥39,000 514 65-0859-39 1 x 1 mg ¥83,000 65-0859-70 10 x 50 µg ¥63,000 cell functional dyes 細胞追跡と増殖解析用色素 CFSE [5-(and 6)-Carboxyfluorescein diacetate succinimidyl 胞内エステラーゼが酢酸基を切断し、蛍光カルボキシフル ester] は、細胞追跡と増殖の研究で幅広く使用されます。 オセイン分子となります。Succinimidylエステル基は、細胞 また、CTL 活性測定と細胞運動研究にも使われます。CFSE 内タンパク質に色素を架橋するアミンに反応します。細胞分 は容易に、無傷の細胞膜を通過します。細胞内に入ると、細 裂はCFSEの蛍光強度の半分として測定されます。. % of Max CD8 eFluorTM 450 CFSE Thy1.1 PerCP-Cy5.5 CFSE in vivoにおけるT細胞レセプター遺伝子導入、OVA反応性 OT-Ⅰ細胞のOVA反応下での細胞分 裂。PBSでの免疫ではありません OT-Ⅰマウスのリンパ節細胞を1 µM CFSE (cat. no. 65-0850)で標識し、C57BL/6マウスに導入 しました。 マウスをOVA またはPBSで免疫しました。3日後、脾臓細胞をPerCP-Cy5.5 anti-mouse/ rat Thy1.1 (cat. no. 45-0900)とeFluorTM 450 anti-mouse CD8 (cat. no. 48-0081)で染色 し、OT-I 細胞にゲートをかけました (左)。OT-I ゲート(CD8+Thy1.1+) の細胞で細胞分裂を解析し ました (右)。OVAで免疫したマウスではCFSEの減少している蛍光のピークとして測定され(紫のヒ ストグラム) 、PBSで免疫したマウスでは細胞は分裂せず明るいピークとなります(青ヒストグラム Cell Tracking & Proliferation Dye Product MW (kDa) Application notes Excitation (nm) Emission (nm) Cat. No. Size Price CFSE 557.4 CFSE は、 フローサイトメトリーで細胞 の追跡及び増殖研究を行う際に使用 する 494 521 65-0850-84 5 x 500 µg ¥32,000 アフィメトリクス・ジャパン株式会社 〒105-0013 東京都港区浜松町1-24-8 ORIX浜松町ビル7F TEL:03-6430-4020 FAX:03-6430-4021
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