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雇用のいま(2)
2014年10月7日
人事労務管理論B (第3回)
LT1011教室
LT1012教室
先週の振り返り
就職ーーー企業への入口

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



新規学卒一括採用
就職ではなく就社
採用は「仕事」枠ではなく職域群枠
事務職、営業職、技術職
コース別雇用管理(総合職、一般職)
企業が職業教育(長期雇用が前提)
OJT ジョブ・ローテーション
そして近年の変化!
2
先週の振り返り
新規学卒一括採用

長期雇用(終身雇用)システム
学校を卒業と同時に特定の企業に職を得る
若い人材を採用して「優秀な」社員に育成する

学校と企業の接点
高校生の場合:「進路部」「就職部」を通して就職?
大学生の場合:就職部を通した求職活動
学校推薦の就職
3
7・5・3現象
4
企業と学生のミスマッチ!?
5
日本的雇用の変化?!

長期(終身)雇用の崩壊か:企業側の問題
正規雇用の縮小の人事労務管理
雇用ポートフォリオ戦略(来週説明します)
どの国でも雇用安定なしに従業員は働かない
企業成長の力は従業員

学生と大学と学生側の問題
教養教育と専門性
職業意識と学生生活
キャリア形成支援
6
ぜひ読んでみて下さい!

本日の推薦本
大学生のシューカツ
就職協定の問題性
定期採用とは何か
内定とは何か
まともな就職の条件
7
定年制ーーー企業の出口
本日のPW: v4dgw
定年制とは
 外国の「定年制」

欧米には少ない
アメリカは

定年制の実際的な役割(機能)
戦前:
戦後:
8
長期(終身)雇用について

J.C.Abegglen の指摘
The Japanese Factory, 1958
lifetime commitment
この翻訳(占部都美訳『日本の経営』ダイヤモンド社)で初
めて使われる

R.Dore の指摘
British Factory-Japanese Factory,1973
日本は遅れた国だから、労働者に自由がない。
→
→
9
三種の神器!!

OECD対日労働報告書
Manpower Policy in Japan, 1972
戦後の日本の労使関係の特徴として
①
②
③
これらが日本の高度成長を支えることになったという
三種の神器(みくさのかむだから、さんしゅのじんぎ)とは、
天照大神から授けられたとする鏡・剣・玉を指し、
歴代天皇が継承してきた三種の宝物である → 発展や奇跡を呼ぶ三つの宝物
10
なぜ長期(終身)雇用か
戦前の場合
 後発資本主義
輸入技術による急速な工業化

平均寿命の低さ
1901年男子15歳
定年制が一般化したのは第1次大戦から昭和初期
11
なぜ長期(終身)雇用か

戦後の場合
戦後の場合:
①
②
③
④

解雇権濫用法理
①
②
③
④
12
終身雇用

とりあえずの定義:
労働者が定年に達するまで

実態としては
大企業・正規従業員・男性にみられる長期的傾向
→
→
13
定年制の普及率(2003年厚労省調べ)



全企業レベルでは
大企業ほど高い普及率;
従業員5000人以上では
1000~4999人
30~ 99人
産業別では
電気・ガス・熱供給・水道業
金融・保険業
卸売・小売業,飲食店
14
外国では

アメリカ
年齢による雇用差別禁止法
1978年 70歳までの雇用差別禁止
1986年 上限を撤廃
イギリス
 ドイツ
 フランス
 スウェーデン

15
高齢化問題

高齢化率
65歳以上の人が総人口に占める割合
高齢化率が7%を超えると
14%を超えると
21%を超えると

日本の実態
1970年:高齢化率が7%を超え、
1994年:14%を超え
2005年:高齢化率は20.04%
2007年:21.5%となり
2009年:22.7%
16
高齢社会の到来!
17
生産人口が激減
2009年の実績では、
1人の高齢者
18
若年層と高年層の労働者
年
若年雇用者数
高年雇用者数
1988 1990 1995 2000 2005 2010
1600 1673
493
551
1881 1896
698
800
991
860
936 1110
若年層労働者とは15才から35才の者
高年層労働者とは55才以上の者
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高齢者に雇用機会を!
高齢社会の到来

定年制の撤廃?
高齢者雇用安定法
1999年;60歳以下の定年年齢は無効
2004年;65歳までの雇用安定を義務づけ
2013年4月;

実際の対策は?
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