人間関係論と 人間関係管理 2014年6月24日 人事労務管理論A(第10回目) LT1011教室 LT1012教室 1 先週の振り返り① 観察室調査から得られたこと 人間感情に基づく 仲間集団内の「共通の感情」「行動基準」(掟) ①働き過ぎはいけない ②怠け過ぎもいけない ③上司へ告げ口はいけない ④互いに過度なお節介はいけない 掟破りは村八分 非公式組織 2 先週の振り返り② ホーソン実験の結論 人間の行動は 人間感情は その社会集団は感情に基づく仲間集団であ る インフォーマル組織の行動基準(暗黙の掟) が個々人の行動を規定する 行動基準は監督者の働き掛けによって影響 をうける 3 ホ-ソン実験の結論の意味は? 人間行動 ・ヒトは単独で行動するわけではない ・人間関係が重要なファクターである 人間関係と生産性 ・職場の人間関係が生産性に強く影響 ・生産性向上のためには 4 レスリスバーガー(F. J. Roethlisberger) による理論化 経営組織 技術的組織 個人 5 人間関係管理の技法 従業員態度調査(モラール・サーベイ) 人事相談制度 提案制度 従業員PR制度 職場懇談会 これらの手法はいずれも職場集団に作用する感情 に働きかけて、 1950年代、日本生産性本部の活動 QCサークル活動 6 人間関係論批判(1) フォーマル組織とインフォーマル組織(職場外) ・フォーマル組織内(職場内)の問題をインフォーマル 組織(つまり職場の外)で解決しようとした ・ 満足-生産性モデルの限界 ・心理的に満足すれば生産性が上昇する? ・ 7 人間関係論批判(2) 人間感情の理解の不十分性 ・人間感情は非合理・非論理的なものとしているが、 この点ではテイラー主義と同一 ・人間感情は合理的→ 労使関係的側面を無視 ・労働組合の存在と意義を無視 ・労働組合と労使関係問題 8 人間関係論批判からの問題提起 仕事上の問題を仕事の外に解決策を求めた ・労働意欲向上への対策を仕事そのものに求める 人間観(社会人モデルからの脱却) 満足-生産性モデルの限界 心理的に満足すれば生産性が上昇する? 9 新しい人事労務への模索 その社会的な背景(1) スプートニク・ショック 旧ソ連との宇宙開発競争で遅れをとる 技術的には超越しているのに何故? 人間行動の違い ドル危機 インフレーション、 アメリカ経済力の低下 双子の赤字: 10 新しい人事労務への模索 その社会的な背景(2) 労働組合の再編成 AFLとCIOの合併(1955) 労働組合との対決へ 11 新しい人事労務への模索 その社会的な背景(3) 企業の巨大化と労働疎外 GMのローズタウン工場でのストライキ 人間らしい仕事を求めて ベトナム戦争と新たな社会不安 公民権運動、ベトナム反戦、アブセンティズム (※参考までに次の映画の鑑賞を! 7月4日に生まれて、プラトー、フォレストガンプ) 12 影響を与えた二つの潮流 動機づけ(モーティベーションmotivation)論 リーダーシップ論 13
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