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雇用のいま(1)
2014年9月30日
人事労務管理論B (第2回)
LT1011教室
LT1012教室
第1回 レポート
締め切り期日:11月4日(火)午後9時まで
 テーマ:雇用の多様化と非正規雇用
 課題:

黒田/守屋/今村編著
『人間らしい「働き方」・働かせ方」』
ミネルヴァ書房、2009年
第1章、第2章の各章末にある「設問」(4問)のうち
どれか一つを選択し、答えなさい。
2
雇用システム

雇用労働と組織的労働
ヒトと仕事が結びつく場:
組織の中に階層化された持続的な雇用関係:

雇用システムの変化
「仕事の終焉」(Bridge William, the End of the Job)
→
3
人と仕事の「出会い」
人
仕事
4
賃金の決め方・決まり方
(英米の場合)
仕事の値段
人事査定なし
人事査定あり
人
5
賃金の決め方・決まり方
(日本の場合)
人
個人査定なし
(人物評価)
個人査定あり
仕事
6
アメリカと日本の人事労務
アメリカの場合
日本の場合

 仕事に人をあてがう

 仕事基準に採用

 仕事給
 仕事がなくなったら解雇 

 自己責任で能力向上

 転職を通した昇進
7
日本の雇用システム(1)

雇用労働者
雇用労働者の増加は戦後の現象
1955年42%、57年49.8%、60年53.4%
95年81.5% 、00年83.2%、02年84.3%、09年82.9

日本の特徴
・
・
・
8
日本の雇用システム(2)
・ブルーカラーとホワイトカラーの格差
・新規学卒
・定年制 →
・雇用調整 →
・人員削減 :
9
就職ーーー企業への入口

新規学卒一括採用





採用は「仕事」枠ではなく
事務職、営業職、技術職
コース別雇用管理
企業が職業教育
OJT
そして近年の変化!
10
新規学卒一括採用

長期雇用(終身雇用)システム
学校を卒業と同時に特定の企業に職を得る
若い人材を採用して「優秀な」社員に育成する

学校と企業の接点
高校生の場合:「進路部」「就職部」を通して就職?
大学生の場合:就職部を通した求職活動
学校推薦の就職
11
高卒・大卒の就職の推移

18歳人口の減少
大学・短大進学率の上昇

高卒就職者
75年頃から60万人程度の就職が続いていた
新規就職者の大多数が高卒だった
その後、減少の一途
大卒の就職状況

就職率の推移
1962年86.6%(過去最高)
91年81.3% →(急落)→03年55.1%

景気変動に影響を受ける
03年の超氷河期
リーマンショック後の内定取り消し

本人の自覚の欠如(?)
進学も就職もしていない者(ニート):03年22.5%
「3年以内に離職」:08年で36.6%
大学生の就職活動(1)

現状のシューカツ・プロセス
①会社説明会開始
②面接や筆記試験

就職活動の開始時期
優秀な人材確保目的から募集・選考の早期化
そこで一昨年(2012年度から)
①を3年生の12月以降に
②を4年生の4月以降に
14
内定とは何か

始期付解約権留保付労働契約
労働契約の一つ
始期が
特定の理由で

内定率のからくり
就職希望者の中での内定者の割合
就職をあきらめた人は
就職をあきらめた学生の割合
15
就職協定!

1953年
「採用試験は4年生の10月中旬から1ヶ月くらい」
文部省、日経連、大学関係団体


1997年(日経連の判断)
「協定」は破られ続け、
現在の倫理憲章(2011年3月)
→
長期化!
就活の早期化は長期化!
16
大学生の就職活動(2)

再改定!
2016年就職組(現3年生から)
①を
②を

他の先進国ではどうか?
17
アメリカの大学生は?(1)

各大学の独自の入学試験はない
GPAの点数とACT/SATという試験結果で決ま
る
地元の大学には行かない
学年制というよりは学期制(semester)
 一定の成績を取っていないと退学

学期のはじめに勧告
単位取得だけでなくGPAの点数も卒業要件

入学は資格(学士bachelor)取得のため
日本は入学することが目的(?)
18
アメリカの大学生は?(2)

日本のような就職試験はない
在学中の
(
(

)がない限りは募集はない
)の就職活動
採用は(職業)能力と経験
日本のような「人柄」・「将来性」ではない
高い評価を求めて:

入学は資格(学士bachelor)取得のため
19
7・5・3現象


入社して3年以内
で離職する割合
のこと
2005年実績でみ
ると
中卒は66.7%、
高卒47.9%、
大卒で35.9%
20
企業と学生のミスマッチ!?
21
日本的雇用の変化?!

長期(終身)雇用の崩壊か:企業側の問題
正規雇用の縮小
雇用ポートフォリオ戦略の失敗
どの国でも雇用安定なしに従業員は働かない
企業成長の力は従業員

学生と大学と学生側の問題
教養教育と専門性
職業意識と学生生活
キャリア形成支援
22
最後に!

本日の推薦本
大学生のシューカツ
就職協定の問題性
定期採用とは何か
内定とは何か
まともな就職の条件
23