生活習慣病の特徴! - 全国健康保険協会

健康保険委員研修会資料③
STOP! がん、脳卒中、
急性心筋梗塞、糖尿病
協会けんぽ鳥取支部加入者に関する 医療費等統計分析資料
あなたは本当に健康と言えますか?
250,000
■10人に6人が健康診断を受けていません。
■鳥取県ではガンの死亡率が全国ワースト第2位です。
200,000
■将来的に糖尿病、血管障害等につながる高血圧の人の割合が全国平均より高
い状況です。
■これら糖尿病、高血圧症などの生活習慣病は自覚症状がほとんどなく、気づいた
時には症状が進んで「手遅れ」といった傾向が強く見られます。
150,000
■あなたは、「自分は健康だ。まだまだ大丈夫!!」と思い込んでいませんか?
この資料を手にしたあなた。ぜひ、ご覧になってみてください。
100,000
50,000
働き世代から、増えていく医療費
協会けんぽ鳥取支部 加入者1人当たり入院医療費(全傷病)
年次:平成22年度
出典:協会けんぽレセプトデータ
0
( 円)
10~19歳
20~29歳
30~39歳
40~49歳
50~59歳
60~69歳
70歳~
Contents
■はじめに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2
■10人中6人の方が生活習慣病予防健診を受けていない! 健康に関心がない!?・・・・・・・・・・・・・・・・・
3
■健診を受けた後はどうすればよい? 鳥取支部があなたとあなたのご家族の健康を守るお手伝いをします!・・
4
■生活習慣病予防健診には「がん検診」が含まれている!!・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5
■「新生物(がん)」及び「循環器系疾患(高血圧症など)」にかかると
医療費が高くなります!!(協会けんぽ鳥取支部加入者の1人当たり医療費)・・・・・・・・・・・・・・・・ 6
■早期発見・早期治療が大切①
「がん」にかかる1人当たり医療費(協会けんぽ鳥取支部加入者)は全国平均より高い!!・・・・・・・・・・・
7
■早期発見・早期治療が大切② 入院医療費も高い!!・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
8
■早期発見・早期治療が大切③ 鳥取県民は、「がん」による死亡率が全国ワースト第2位!!・・・・・・・・・
9
■早期発見・早期治療が大切④ 鳥取県の中西部では、「がん」検診受診率が低い!!・・・・・・・・・・・・・ 10
■県民約500名が手遅れ(胃がん)?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 11
■鳥取県民は、「塩分摂取量」が多い!!・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・
13
■鳥取県民は、「酒・タバコ」が大好きで、「歩かない」県民らしい!?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 14
■あなたはそれでも「自信をもって健康だ!!」と思いますか!?・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・
15
■高血圧症などの予防はどうすれば良いでしょうか?
16
■がん予防と対策 はどうすれば良いでしょうか?
・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・ ・ 17
■生活習慣病の予防に最適!! 特定保健指導を受けましょう!!・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 18
■がんや高血圧症の未然防止・・・「まとめ」です。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 19
■今日から、直ぐにできることをしましょう!! まず行動です!!・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・
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1
20
はじめに
協会けんぽでは、加入者の皆様に、特に生活習慣病に着目した「健康診断」を勧めています。
これは、自身の健康度を知る良いきっかけであると同時に、健診結果に基づいた、次への素早い行動が
たいへん重要であると考えています。
次の行動とは、プロのサポートによる「特定保健指導」を受けることや、医療機関(病院や診療所など)
への受診などです。
しかしながら、現在、健康診断受診者は加入者全体の約4割に過ぎませんし、特定保健指導必要者のうち
約1割しか「特定保健指導」を受けていないのが実情です。
そこで、今回、「協会けんぽ鳥取支部加入者のデータ」と「鳥取県が公表しているデータ(主に国民健康
保険加入者データ)」を併せて、県民全体の健康傾向をお示しし、まずは、ご自身の健康状態に関心を持ち
行動していただきたいと考え、この資料を作成しました。
その結果、「皆さまが必ずしも健康ではない」ということが判ってきました。
「協会けんぽ加入者」は県民の約1/3いらっしゃいますが、加入者の皆さまに限らず、この「あなたは本当
に健康と言えますか?」をご参考に、ご家庭や職場などで話題に上がり、ぜひ、健康に向けた次の行動に
つながれば!と願っております。
鳥取県民 (およそ58万人)
県民の1/3
およそ20万人が加入者
ブルーの保険証をお持ちの方
は協会けんぽの加入者です。
協会けんぽ
・国民健康保険
・健康保険組合
・共済組合
・後期高齢者
医療制度など
鳥取支部
協会けんぽの健康保険証のイメージ
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2
協会けんぽ
鳥取支部加入者
10人中6人の方が生活習慣病予防健診を受けていない!
健康に関心がない!?
10人に6人が
生活習慣病予防健
診を受けていませ
生活習慣病予防健診
受けていない方
60%
生活習慣病予防健診
受けた方
ん。
特定保健指導を受け
ていない方 90%
10人に2人が
生活習慣病予備軍
↓
特定保健指導対象者
特定保健指導を受け
た方
生活習慣病予備群に
該当しない方
10%
特定保健指導を最後
まで受けた方は
10人に1人!
80%
40%
生活習慣病予備群 該当者 20%
出典:協会けんぽ鳥取支部
用語の説明
■生活習慣病予防健診・・・協会けんぽが実施する35歳以上の被保険者が対象の生活習慣病を未然に予防する
ための健診で「がん検診」が含まれています。
■特定保健指導・・・・・・生活習慣病予防健診を受けた方で生活習慣病予備群に該当している方
に協会けんぽの保健師による生活習慣改善のための指導プログラム
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3
協会けんぽ
鳥取支部加入者
健診を受けた後はどうすればよい?
鳥取支部があなたとあなたのご家族の健康を守るお手伝いをします!
健康な方
引き続き健康に留意し、
毎年健診を受けましょう!!
<特定保健指導をお勧めします!! >
健
康
診
断
③②①
人労生
間働活
ド安習
ッ全慣
ク衛病
生予
法防
健
健診
康
診
断
結 果
現状の生活習慣を続
けると、脳卒中・心筋
梗塞・がん・糖尿病な
どといった生活習慣
病になる可能性が高
い方
保健師や管理栄養士といったプロ
が、食事や運動などの「生活習慣
の改善」を、
無料で、しっかりサポート!
<すぐに受診しましょう!>
すぐに医療機関での
受診が必要な方
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4
鳥取支部では、治療が必要であるにも関
わらず診療を受けられていない方に診療
を受けるようにご案内する活動行っていま
す。(重症化予防対策)
協会けんぽ
鳥取支部加入者
生活習慣病予防健診には「がん検診」が含まれている!!
一般的に健康診断を受けた方は受けない方より健康状態は良い傾向にあります。
健康に関心があるからこそ、健康診断を受け、健康に気をつけるという好循環がある
のかもしれません。
ここが
ポイント
●「協会けんぽの生活習慣病予防健診」は「がん検診」が含まれているため、
生活習慣病予防健診を受けていない6割の方は「がん検診」も受けていない
可能性が高いということになります。
がんは「2人に1人が発症し」「3人に1人が亡くなる」と言われています。
もし、がんにかかるとどうなるでしょう?
⇒①医療費がかかり経済的に負担がかかります(P6~P8)
②がんの発見が遅れると、治療が困難になり死亡率も上がってきます(P9)
次ページからもう少し詳しく見ていきましょう。
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5
協会けんぽ
鳥取支部加入者
「新生物(がん)」及び「循環器系疾患(高血圧症など)」にかかると
医療費が高くなります!!(協会けんぽ鳥取支部加入者の1人当たり医療費)
協会けんぽ加入者全国平均と比較して、鳥取支部加入者は、「新生物(がん)」及び 「循環器系の疾患(高血圧症な
ど)」にかかる入院1人当たり医療費が高く、また「新生物(がん)」の入院外1人当たり医療費が高くなっています。
入院(0-74歳) 1人当たり医療費の上位5疾病(大分類)
入院外(0-74歳)
16,000
がんなど 高め
12,000
10,000
14,000
6,000
10,000
8,000
6,000
4,000
4,000
2,000
2,000
0
0
高血圧性
疾患、脳
関節症、
がん、白
内出血、
腰痛、坐
血病など
脳梗塞、
骨神経痛
動脈硬化
など
(単位:円)
など
鳥取支部
全国
がんなど 高め
12,000
高血圧症
にも注目
8,000
1人当たり医療費の上位5疾病(大分類)
胃潰瘍、
十二指腸
潰瘍、肝
炎、肝硬
高血圧性
風邪、肺
風邪、肺
疾患、脳
炎、喘
炎、喘
内出血、
糖尿病な
がん、白
腎不全な
息、鼻炎
息、鼻炎
脳梗塞、
ど
血病など
ど
など
動脈硬化
変など
など
(単位:円)
など
10,579
7,034
2,733
2,692
2,598
鳥取支部
13,937
9,898
8,333
6,678
5,684
8,876
5,978
2,505
2,752
2,201
全国
14,309
12,066
9,148
6,024
5,499
医療費は10割負担の額面になります。
また高額療養費制度で加入者様に負担上限額を超えた医療費は払い戻ししておりますが、
負担上限額を超えた額面も医療費になります。
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6
出典:①平成22年度協会けんぽレセプトデータ
②「加入者基本情報(協会けんぽHP)」
協会けんぽ
鳥取支部加入者
早期発見・早期治療が大切①
「がん」にかかる1人当たり医療費(協会けんぽ鳥取支部加入者)は全国平均より高い!!
では、実際に協会けんぽ加入者のがんにかかった場合の部位別1人当たり医療費を見てみましょう。
協会けんぽ鳥取支部加入者の「がん」にかかる1人当たり医療費は、協会けんぽ全国平均と比べて高く
なっています。
経済的に大き
な負担に
全国平均より医療費が高い疾病名(がん)
(0-74歳)1人当たり入院医療費
疾病
(大分類)
新生物
疾病名
胃の悪性新生物
結腸の悪性新生物
直腸の悪性新生物
肝の悪性新生物
肺の悪性新生物
乳房の悪性新生物
子宮の悪性新生物
悪性リンパ腫
白血病
他の悪性新生物
(0-74歳)1人当たり入院外医療費
(円)
入院 加入者1人当たり医療費
鳥取県
全国
全国との差
1,015
723
293
729
539
190
692
507
185
629
333
296
1,244
963
281
546
508
38
371
364
7
399
454
-54
795
485
310
2,598
2,508
91
疾病
(大分類)
10疾病中、9疾病が高い!!
胃の悪性新生物
結腸の悪性新生物
直腸の悪性新生物
肝の悪性新生物
肺の悪性新生物
乳房の悪性新生物
子宮の悪性新生物
悪性リンパ腫
白血病
他の悪性新生物
10疾病中、7疾病が高い!!
データ:統計システムより算定ベースで集計
年 次:平成22年度計(4~3月)
注:医療費には外来レセプトに突合できる調剤レセプト分を含みます。
なお、傷病情報が不詳のレセプトは集計対象でないため、数値は
傾向値です。
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新生物
疾病名
(円)
入院外 加入者1人当たり医療費
鳥取県
全国
全国との差
530
418
112
693
542
151
401
332
68
108
103
5
562
424
138
1,124
1,153
-29
175
160
15
169
174
-4
263
271
-8
1,269
1,117
152
7
【 加入者1人当たり医療費 算定式 】
診療報酬点数 ÷ 平成23年3月加入者数
※1点・・・10円の医療費
×
10(※)
協会けんぽ
鳥取支部加入者
早期発見・早期治療が大切②
入院医療費も高い!!
協会けんぽ加入者全国平均と比較して、鳥取支部加入者は、入院外1人当たり医療費は低いが、入院1人当た
り医療費が高いといった特徴が出ています。症状が重くなる前に一刻も早く発見し、すぐに治療をすれば治
りやすく、医療費も抑えられます。必ず健診を受けましょう!!
上から
10番目
入院 1人当たり医療費
(円)
60,000
50,000
50,116
56,049
44,775
38,979
40,000
30,000
20,000
10,000
0
愛 栃 東 茨 静 埼 千 新 神 三 長 和 山 福 岐 群 兵 山 京 大 全 岩 広 宮 青 富 滋 宮 沖 愛 奈 徳 岡 秋 山 熊 鹿 香 鳥 高 石 長 福 島 福 大 佐 北
知 木 京 城 岡 玉 葉 潟 奈 重 野 歌 梨 島 阜 馬 庫 形 都 阪 国 手 島 城 森 山 賀 崎 縄 媛 良 島 山 田 口 本 児 川 取 知 川 崎 岡 根 井 分 賀 海
県 県 県 県 県 県 県 県 県 県 県 県 県 県 県 島 県 県 県 県 県 県 県 県 県 県 道
県 県 都 県 県 県 県 県 川 県 県 山 県 県 県 県 県 県 府 府
県
県
県
入院外 1人当たり医療費
(円)
120,000
100,000
85,295
下から3番目
96,920
90,686
80,000
60,000
40,000
20,000
0
沖 長 鳥 鹿 富 滋 茨 岩 福 新 京 埼 宮 長 愛 群 福 山 宮 千 石 山 愛 三 静 島 東 全 栃 大 高 青 兵 奈 和 岐 熊 福 岡 神 大 佐 北 香 山 徳 広 秋
縄 野 取 児 山 賀 城 手 島 潟 都 玉 崎 崎 媛 馬 井 形 城 葉 川 梨 知 重 岡 根 京 国 木 阪 知 森 庫 良 歌 阜 本 岡 山 奈 分 賀 海 川 口 島 島 田
県 県 県 島 県 県 県 県 県 県 府 県 県 県 県 県 県 県 県 県 県 県 県 県 県 県 都
県 府 県 県 県 県 山 県 県 県 県 川 県 県 道 県 県 県 県 県
県
県
県
出典:平成22年度協会けんぽレセプトデータ
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8
鳥取県民
早期発見・早期治療が大切③
鳥取県民は、「がん」による死亡率が全国ワースト第2位!!
皆さまご存知でしたか?平成12年、悪性新生物75歳未満の人口10万人に対する死亡率は96.2人と鳥取県民は青森県の101.1
人に次いでなんと全国第2位!!ちなみに死亡率の最も低いのは67.3人の長野県で、30人近く多い人が亡くなっています。
「がん」は、今や最もかかりやすい病気で、「2人に1人がかかり3人に1人が亡くなる」と言われています。
あなたを含めた2人から3人の周りの人を考えてみてください。本当に身近なことで恐ろしいです。
「何をおいても、早期発見!!」
都道府県別 悪性新生物75歳未満年齢調整死亡率(人口10万対)
120.0
100.0
80.0
2位
1位
96.2(人)
101.1 (人)
胃 5年相対生存率
全国がん(成人病)センター協議会 1997-2000年初回入院治療症例
47位
67.3(人)
100
80
60
40
20
0
40.0
20.0
0.0
長野
早期発見で
99%の方が生存
%
60.0
(人)
診断された症状レベルがⅠ期(軽度)であれば、診断から5年経
過後、およそ99%の方が生存しています。
Ⅱ期、Ⅲ期、Ⅳ期と重度になるにつれ、生存率がどんどん下
がっていきます。
検診による早期発見で助かる命があることがわかりますね。
鳥取
青森
72.6
45.9
7.2
Ⅰ
Ⅱ
がん
年次:2010年
データソース: 人口動態統計(厚生労働省大臣官房統計情報部)
出典: 国立がん研究センターがん対策情報センター
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99.1
99.1
進行度
出典:全国がん(成人病)センター協議会
9
Ⅲ
Ⅳ
早期発見・早期治療が大切④
鳥取県民
鳥取県の中西部では、「がん」検診受診率が低い!!
●日本のがん検診受診率は欧米諸国に比べ、極端に低い現状であり、国を挙げてがん検診受診率50%以上達成を目標として
掲げています。
●鳥取県のがん検診受診率は、全国平均に比べ低くはありませんが、目標には大きく達しておらず、県全体で早急に目標達
成することが大きな課題となっています。
●また、市町村の受診率にバラツキがあり、特に受診率の低い市町村の対策が急がれると言えます。
平成21年度 鳥取県内
市町村別 胃がん検診受診率
胃がん
順位
市町村名
受診率
(%)
【参考】 がん検診 国際比較
■20-29歳 女性の子宮頸がん検診受診率(平成18年)
70%の方
が未受診
90
79.4
80
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
東部
南部町
江府町
八頭町
米子市
鳥取市
境港市
伯耆町
琴浦町
日吉津村
智頭町
若桜町
岩美町
北栄町
湯梨浜町
三朝町
日野町
日南町
倉吉市
大山町
中部
30.3
29.7
28.3
28.1
24.9
22.2
21.9
21.8
21.7
20.8
20.4
20.2
19.9
19.1
16.8
16.4
13.6
12.6
7.9
OECD加盟国では最低レベル!!
83.5
70.6
69.6
70
60.6
60
中西部の
受診率が
低め
およそ3/4も
の方が未受診
50
40
30
24.5
20
10
0
西部
出典:OECD Health Date 2009
出典:鳥取県がん検診実績報告書
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10
鳥取県民
県民約500名が手遅れ(胃がん)?
鳥取県内で胃がん検診を受診された方のがん発見率は約0.33%(平成21年度)です。
この数字を未受診者(約14万5,000名)にあてはめると、約485名の方にがんの可能性があることに
なります。
がん検診を受けていない方が70%近くいることに危惧を感じています。
この方々が、がん検診を受けていたら、もっと多くの命が助かるはず!!
平成21年
度
胃がん検診
人数
がんが発見された人数
受診者
42,801名
143名
未受診者
145,385名
がん発見率
0.33%
出典:鳥取県健康対策協議会各がん検診専門委員会資料
協会けんぽ加入者の方
は、「生活習慣病予防
健診」を受診すれば
「がん検診」が含まれ
ているため、安心で
す!!
「がん」…かもしれ
ない約485名
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11
がん検診うけていない
なぁ・・・
どうしよう。
「がん」ではないと言
いきれないなぁ。
よし、がん検診受けて
みよう。
鳥取県民の健康に潜む、背景・・・
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12
鳥取県民
鳥取県民
鳥取県民は、「塩分摂取量」が多い!!
鳥取県民の塩分摂取量は、全国平均を上回っています。塩分の摂取量が過剰になりますと、「胃がん」の発症率と無関係で
はありません。また高血圧を引き起こしやすい要因にもなります。毎日何気なく食べている料理に多くの塩が使われている
かもしれません。しょう油消費量ランキングも全国平均を上回っています(7位)。皆さまの食生活はいかがですか?
1日の塩分摂取量を今一度確認し、意識して改善したいですね。(P6 参照)
■1日の適正 塩分摂取量(目安)■
男性は9g未満
女性は7.5g未満
血圧が高めの方は6g未満
しょう油消費量ランキング (平成20年)
13.0
12.0
12.0
11.0
10.0
9.0
8.0
19位
4位
鳥取県
全国
11.8
順位 都道府県
10.9
1日の適正摂取量
より3g
オーバー
適正摂取量
ライン
10.1
1日の適正摂取量
より3.4g
オーバー
9g
適正摂取量
ライン
7.0
7.5g
6.0
男性(20歳以上)
(g)
上位 10位
女性(20歳以上)
食塩摂取量 平均値(g/日)
食塩摂取量
平均値 (g/日)
消費量
順位 都道府県
消費量
全国
7,910ml
38 福岡県
6,662ml
1 山形県
11,137ml
39 奈良県
6,485ml
2 島根県
10,268ml
3 茨城県
40 高知県
6,464ml
9,626ml
4 秋田県
41 京都府
6,421ml
9,379ml
5 群馬県
9,077ml
42 広島県
6,134ml
6 長崎県
9,053ml
43 大阪府
6,132ml
7 鳥取県
8,903ml
44 北海道
5,821ml
8 長野県
8,739ml
45 東京都
5,720ml
9 徳島県
8,583ml
46 神奈川県
5,521ml
10 大分県
8,572ml
47 沖縄県
4,854ml
出典:総務省 家計調査
出典:厚生労働省 国民健康・栄養調査
第120表 都道府県別の肥満及び主な生活習慣の状況(平成18~22年、年齢調整)
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下位 10位
13
鳥取県民
鳥取県民は、「酒・タバコ」が大好きで、「歩かない」県民らしい!?
●男性の歩数が最下位! 女性の歩数は下から3位!
※軽自動車普及率は1位
●野菜摂取量 が全国平均より低い。
●お酒を良く飲む男性 2位
●男性の喫煙 3位
鳥取県の軽自動車普及率は全国で1位!!
⇒「歩かない県民」と関連!?
平成24年3月時点 出典:社団法人 全国軽自動車協会連合会
⇒すべて「がん」「高血圧症」など生活習慣病の
発症に関係します。
野菜摂取量
男性の歩数 が最下位!!
歩かない県民
歩数
(歩/日)
鳥取県 男性:47位
女性:45位
5634
5285
300
6287
285
鳥取県
263
全国
0
240
男性(20歳以上)
(%)
女性(20歳以上)
飲酒習慣者の割合(%)
48.5
男性(20歳以上)
男性20歳以上
(%)
お酒を良く飲む男性 なんと2位!!
45.0
鳥取県 男性:2位 (男性のみ)
女性(20歳以上)
現在習慣的に喫煙している者の割合(%)男性20歳以上
43.7
男性の喫煙 3位
鳥取県 男性:3位 (男性のみ)
35.9
40.0
40.0
35.0
鳥取県
全国
0.0
女性:38位
301
260
鳥取県
全国
20.0
294
280
5000
60.0
鳥取県 男性:28位
320
10000
7225
野菜摂取量 が少ない!!
(g/日)
37.2
鳥取県
全国
30.0
鳥取県
全国
鳥取県
全国
出典:厚生労働省 国民健康・栄養調査 第120表 都道府県別の肥満及び主な生活習慣の状況(平成18~22年、年齢調整)
現在習慣的に喫煙している者の割合及び飲酒習慣者の割合の女性の都道府県別データについては、該当者の割合が少なく変動係数が大きいため、解析から除いた。
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鳥取県民
あなたはそれでも「自信をもって健康だ!!」と思いますか!?
●鳥取県民、協会けんぽ鳥取支部加入者は、塩分の高い食事を好み、お酒が好きで、野菜を食べない、
歩かない。
●病気の兆候があっても、なかなか医療機関へ行かず、やっと行ったと思ったら既に重症で、即入院…、
あるいは手遅れ…
●当支部加入者の動向を調査したところ、検査値が重症域でも「痛みなどの症状がないから」といって実際
に治そうと医療機関に通う人が意外と少なく、定年を迎える前後まで放置するなど、症状が出た時にはか
なり重症化している人の割合が全国平均を上回っています。
●何だか、そんな「鳥取県民典型的パターン」が見えてきて、非常に怖い思いです。
●あなたは、健診を受けていますか?受けられた結果、「再検査」「治療が必要」との判定が出た後に
医療機関に通っていますか?特定保健指導を受けましたか?
YES
NO
次ページ以降から健康保持のための予防についてみていきましょう。
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別に体は何ともな
いし、医者はまだ
イイかな?
予防
「高血圧症」などの予防はどうすれば良いでしょうか?
ポイント
高血圧症の最大の要因は「塩分の取りすぎ」にあります。
1日の塩分摂取量の目安を守りましょう。
料理に含まれる塩分量(例)
■ 1日の適正 塩分摂取量(目安)
男性は9g未満
女性は7.5g未満
血圧が高めの方は6g未満
ラーメン
約8g
●●●今からできるワンポイント●●●
野菜には塩分排出を促すカリウムが多く含まれます。
ホウレンソウ
ご飯、肉じゃが
みそ汁、サラダ
約5g
コラム●野菜摂取量と長寿の関係
①野菜を食べる(毎食野菜をとりましょう)
1食の目安
(温野菜なら片手1杯)
(生野菜なら両手1杯)
詳しくは鳥取支部の
特定保健指導でアド
バイスしています。
ぜひご利用ください
★ 無料!!
キノコ
バナナ
②練り製品・加工食品には気をつけて
ちくわ、かまぼこ、はんぺん、薩摩揚げなど魚の練り製品や、
ハムや ベーコンといった肉の加工食品も塩分の多い食品です。
食べる量に気をつけましょう。
③「かけて食べる」より「つけて食べる」
しょうゆやソースなどは、かけて食べるより、つけて食べた
ほうが塩分の摂取量が少なくてすみます。
長寿県である長野県は意外!?にも塩分摂取量
が鳥取県より多いです。知ってましたか?
しかし長野県には、もう一つ特徴があります。
それは野菜摂取量がなんと日本一です!
野菜をたくさん摂れば、塩分を摂取しても良い
というわけではありませんが、野菜にはカリウ
ムが多く含まれている物もあります。
カリウムは塩分を体外に排出する作用があるこ
とが知られています。カリウムに限らず、何よ
り「体調を整える」食べ物と言えば、「野菜」
です。
鳥取県も野菜摂取量を増やして、長寿県を目指
したいですね。
※1日350g以上食べるのが良いでしょう。
(両手で山盛り1杯の野菜)
★ 協会けんぽ鳥取支部のホームページに「健康レシピ」を掲載しています。ぜひご覧ください
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★
予防
がん予防と対策!! どうすれば良いか…
もうお判りですね。
ポイント
がん検診を 毎年受けましょう!!
早期発見・早期治療が重要です!!
■「乳がん・子宮けいがん検診」は2年に1回、必ず受診しましょう。
乳がん・子宮がん検診は2年に1回の受診ですが、国の「がん検診検討会」でさまざまな研究を検証した
ところ、2年に1回でも毎年受診するのと同様の効果があることが確認されています。
■特に「子宮けいがん検診」は、 20歳代から受診可能であり、若年齢での受診が大切です。
●毎年受けたほうが良い理由●
がんは1cm大に成長するまでに10年以上かかることがありますが、1cm大から2cm大に成長するのは1年から2年しか
かからないと言われています。1年に1度受けると早期発見しやすくなります。
●●●がんを防ぐための12カ条●●●
①バランスのとれた栄養をとる
②毎日、変化のある食生活を
読んでネ!
③食べすぎをさけ、脂肪はひかえめに
④お酒はほどほどに
⑤たばこは吸わないように
⑥食べ物から適量のビタミンと繊維質のものを多くとる
⑦塩辛いものは少なめに、あまり熱いものはさましてから
⑧焦げた部分はさける
⑨かびの生えたものに注意
⑩日光に当たりすぎない
がんを防ぐための12カ条
⑪適度にスポーツをする
出典:国立がんセンター
⑫体を清潔に
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■ちょっと補足■
がん検診は、代表的な部位(胃、大腸など)
は35歳か40歳(市町村国保など)から受診
できますが、例外もあります。
よく笑うと、
がん細胞が減る
らしいですよ。
予防
生活習慣病の予防に最適!! 特定保健指導を受けましょう!!
生活習慣病の特徴!
生活習慣をほんの少し変えるだけでこんなに変わります!
●日々の生活習慣が大きく影響するもの
食生活・運動不足・飲酒・喫煙・ストレス等々
●自覚症状がなかなか出ない
「高血圧」は
まさしく
このタイプで
す。
保健師・管理栄養士より
★生活習慣病は自覚症状が出ない!!
★自覚症状が出てからでは遅い!!
★生活習慣をほんの少し改善することで、予防できます!!
★できることからすぐに改善していきましょう。
★そのお手伝いを私たちプロににぜひお任せください!!
★さあ!今すぐ、スタートです。まずは、お電話ください!!
●お問合せ先●
協会けんぽ鳥取支部
保健グループ
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0857-25-0054
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予防
がんや高血圧症の未然防止・・・「まとめ」です。
ポイント
①生活習慣を見直しましょう。
食事や運動など、毎日少しずつの積み重ねが、がんや高血圧などの病気に罹りにくいカラダを
作り上げます。
②1年に1回、必ず健診を受けましょう。
協会けんぽの生活習慣病予防健診は、がん検診が含まれています。
精密検査や治療が必要な場合は、直ぐに医療機関で受診しましょう。
③特定保健指導を受けましょう。
健診結果がスタートです。がんや高血圧、糖尿病などから自身を守るため、生活習慣の改善が
必要な場合、協会けんぽから特定保健指導の案内が届きます。ぜひ特定保健指導を受けましょう。
まずは、即行動
あるのみ!!
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今日から、直ぐにできることをしましょう!! まず行動です!!
●ここまで、ご覧いただきありがとうございます。
●健康づくりのために今日から直ぐにできること、日常生活に取り入れてましょう!!
・喫煙をやめる。
・塩分量を減らす。
・飲酒の量と回数を減らす。
・野菜を積極的に食べる。
・1回30分以上の有酸素運動を行う(1週間に3回以上)。
●健康診断を毎年必ず受診し、協会けんぽから特定保健指導のご案内が届いた方は、特定保健指導を受けましょう!!
●今後、協会けんぽでは、保健指導だけではなく、ホームページやメールマガジンなどにおいても、身近な健康づくりの方
法をどんどんご紹介していきますので、どうぞご期待ください。
検索
協会けんぽ 鳥取支部
●がんや高血圧症に負けてなんかいられません!!できる限り早めの予防、対策に一緒に取り組んでまいりましょう!!
がん 高血圧症
鳥取県で多い理由は?
喫煙(タバコ)
塩分摂り過ぎ
飲酒(お酒)
野菜不足
運動不足(歩数が少ない)
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鳥取県の日本一(良く食べられ
ているもの)
■練り製品
(ちくわ、かまぼこ)
■チョコレート
■まんじゅう
■カレールウ
■即席めん