JBONインターフェースWG 報告 矢原 徹一 九州大学大学院理学研究院 検討経過 2009年4月15日:第一回WG(東大駒場) 九大:矢原 東大:伊藤元己、神保宇嗣、柴崎亮介、長井正彦、大手信人 国環研:松永恒雄、真板英一、小川安紀子 遺伝研:菅原秀明 森林総研:阿部真 農環研:楠本良延、岩崎亘典 JAXA:磯口修 JAMSTEC:山本啓之 環境省:阪口法明、鈴木真野 自然研:鋤柄直純、米田政明 産総研:岩男弘毅(by Skype) 2009年4月16日:JBON Portal 打ち合わせ(東大駒場) 矢原、伊藤、神保 ワークショップ2日間の議論も考慮に入れて提案 第一回WG議題 GEO BONに関する経過説明 GEOSS-AP symposiumの報告 検討事項 情報交換:どんなシステムが利用可能か? ニーズの検討:どんなデータを見たいか? 実行計画:JBON Portalをどう作るか? どんなシステムが利用可能か? GBIF:http://www.gbif.org/ 日本サイト:http://bio.tokyo.jst.go.jp/GBIF/gbif/japanese/ 日本ポータル:http://gbif.ddbj.nig.ac.jp/ DDBJ:http://www.ddbj.nig.ac.jp/index-j.html JaLTER:http://www.jalter.org/ ILTERに準拠:EMLによりメタデータ管理 RuLIS: http://gbif.ddbj.nig.ac.jp/pdf/2006/nokanken_yamamoto.pdf GEO GRID:http://www.gtrc.aist.go.jp/project_geo GBIFとILTER GBIFは標準化されたデータベース Darwin Core 形式でデータが入力される 階層的IDでデータが管理される データ自体を検索・ダウンロード可能 ILTERはメタデータ(データ属性を記述するデータ)をサ ポート データ形式はさまざま(表形式、画像など) メタデータはEML(xmlのメタデータ形式)で標準化 データは階層的IDを持たない データ自体を検索・ダウンロードすることに制約あり GBIFとILTERの違いの背景 GBIF:分類学者の関心に依拠 分布記録(標本または観察記録)に焦点 個体や個体群の状態記録は(最初は)扱わない 状態記録を扱えるように拡張は可能 しかし、状態変量(たとえば個体数)の定義、調査努力、など 生態学的に重要な情報を自由に記述できない ILTER:生態学者の関心に依拠 特定のプロットでのさまざまな記録に焦点 状態変量はとても標準化できないので、メタデータの 標準化だけを考える GBIF Darwin Core 必須項目 DateLastModified:レコードの最終更新日 InstitutionCode:機関コード 例:QDAI CollectionCode:各機関内の収集品別ID 例:YAKUDATA CatalogNumber:収集品内のレコード別ID 例:33967 ScientificName: 学名 非必須項目 BasisOfRecord:レコードの種類の略称 (O) 観察、(S)標本、 (L) 生物種 、(G)遺伝資源 YearIdentified, MonthIdentified, DayIdentified Longitude, Latitude Sex:性別 ほか 項目を拡張することは可能 GBIFポータルの分布図作成機能 作図例:ススキ(Miscanthus sinensis)の検索結果 北米東部に広く帰化していることがわかる ITER EML メタデータの水準を5段階に設定 1:Identification(最低限の情報) 2:Discovery(1+地域・分類群・時間) 3:Evaluation(2+方法・属性概要など) 4:Access(3+データへのアクセス法) 5:Integration(4+属性詳細) ITER EML Identification Title:データ名 屋久島植物分布データベース Creator:作成者 矢原徹一 Contact:連絡先 九州大学生態科学研究室 Publisher:出版元 出版されていることが前提 Publication Date:出版日 Keywords:キーワード Abstract:要旨 Dataset/distribution (i.e. URL for dataset information):データのありか(ウェブサイトなど) メタデータを科研費DBのように検索でき れば良い 検索ツールとしてGoogle Earthを活用 緯度・経度がタグとなる データは メタデータを地図上に表示 水質、森林プロット、魚、な どカテゴリー別にKMLファ イルを作成 種名がタグとなるデータ GBIFに依拠してDB化 EMLを部分利用 Darwin Core を拡張 個体数、減少要因などの 状態変量を追加 データセットの属性情報を 蓄積 Data paper に対応 短期入力目標を特定 Data paper 生態学会大規模長期専門委員会で検討中 類似モデル:Molecular Ecology Resources 当初はマイクロサテライトのプライマー発表に特化し たジャーナル Ecological Researchの投稿種目を新設 いずれは”Ecological Research Resources”に 1-2ページでデータベースの概要を紹介 URLを記載 被引用度がWeb of Scienceで評価される Global Earth Observation Grid 産業技術総合研究所グリッド技術研究センター ウェブサイト より Global Earth Observation Grid 農業景観に関する調査・情報システムRuLIS RuLIS : Rural Landscape Information System RuLISの目的 ある地域で観察された事象が、全体的傾向なのか、局所的な傾 向なのかを的確に評価するため、農業生態系における多様な生 物生息地の変動を地域~国土スケールで効果的にモニタリング し、種、生態系、景観の各レベルにわたる詳細なデータを、体系 的、効果的に収集・蓄積・利用するためのフレーム。 RuLISの特徴 ●全国農業生態系区分と、詳細モニタリング地区の2段階 ●3次メッシュ体系による各種データの統合と、解析単位の組替 ・国土数値情報、メッシュ気候値、自然環境基礎調査などとの統合が可能 ・行政区、流域界などの利用、グリッド単位の結合(1x1、3x3、10x10など) ●各種データ(メッシュ、ポリゴン、ポイント)を地理情報で結合 ・ほ場図(農法、整備)や植生図(ポリゴン)、生物分布(ポイント)などを結合 調査・情報システムRuLISのフレーム 1 全国の農村景観(農 業生態系)を類型化 (60タイプ) 風土による景観、生物 相の違いを考慮した調 査・解析を行う 地形、土壌、気象、植生 等の自然立地条件や農 業立地条件を利用した 農業生態系の類型化 (3次メッシュ単位) legend 64 66 67 68 農業生態系の分類 利根川流域における6つのクラス ・全国の農業生態系を60のクラスに分類 ● 6-e 内陸部の水田景観 ● 6-f 下流域低地水田景観 *この地図はレベル3で表示 ● 6-g 下流域台地谷津田景観 ● 6-h 下流域台地市街地景観 2 関東地方(利根川流 域)の水田景観で生 態系をモニタリング 広域データと詳細デー タの結びつけと、生態 系の変化の解析を行う モニタリング地点における土地被覆分類等の調 査手順の汎用化、サンプルプロットにおける調査 手順の汎用化等、調査システムの確立 生態系に関するデータの収集 legend Monitoring Sites * RuLIS Rural Landscape Information System 利根川流域におけるモニタリング地点 1.土地被覆の現況状況 2.土地被覆の変化の把握 3.地区内の植生把握 4.希少種の分布 5.外来種の分布 current land cover 既存の植生調査データ等の収集 JBON Portal:データベース統合の要 地上データとリモセンデータ とのI/Fを構築 GBIFを生態データ用に拡張し JaLTERとのI/Fを構築 GBIF JaLTER GEO Grid JBON DDBJ RuLIS 生物多様性に関するあらゆるデータベースを連結 JBON Portal の段階的構築 まずすぐにできることから始める 3月プレコンファレンスまでの目標を決める データベースのリンクサイト 評価ツールのリンクサイト 調査マニュアルのリンクサイト GBIF Darwin Core の拡張 日本の絶滅危惧種分布データベース 保護管理区分のデジタル化 など・・・提案募集 COP10までの目標:アジアへの拡張 その後の展開を考えておく 日本の絶滅危惧種分布データベース 環境省RDBデータ 河川水辺の国勢調査データ Location: グリッドまたはGPS情報 状態変量:個体数、減少要因 非公開種データは パスワードで管理 Location: 河川名+地点名(GPS情報に変換可) 状態変量:有無、画像 非生物情報:水質、横断測量データなど 田んぼの生き物調査データ 森林のデータ 博物館標本データ(入力がかなり進んでいる) その他:個人所有のデータ 短期目標:他の可能性 アジアの標準植生図 日本の保護管理区分データベース 自然公園各種管理区分 国有林各種管理区分 シカ柵データベース 植物形質データベース 他のアイデア募集 提案した人は仲間を集めて実行しよう データ提供と利用のインセンティブ 日浦提案 データペーパー 科研費、推進費などでデータ登録義務化 メタ解析の共著者 強制収容型データ入力キャンプ 森林DB春の学校 小池提案 矢原提案:目標を設定して協力 *入力戦隊イレルンジャー ER論文の基データを電子化(義務化) 未発表データ市場をつくる データはあるがアイデアがない人とアイデアはあるがデータ がない人の縁組支援 歴史的データをニーズを持つ人が協力して電子化 データベース作成に対する科研費
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