穀物はなぜいつも店先にあるのか?

穀物はなぜいつも店先にあるのか?
~主要穀物の生産、流通、管理~
第6班
動機
 災害や経済市場の混乱が見られても、
また、日本の自給率が低いなどと言
われながら、穀物は常に店先に並ん
でいる。
 日本農業の行政、生産者、加工業者、
製造業者らはどのような工夫をして
穀物やその加工品を生産・流通・管
理しているのかを知りたくなった。
世界における穀物の生産と農業
穀物の生産量、消費量、在庫量
日本の水稲の作付面積と収穫量
水稲の作付面積・収穫量の推移
(万t)
(万ha)
1400
305
312
284
作付面積
312
1200
1218
1000
1161
273
1254
1207
350
1309
300
1046
969
1253
1072
232
947
206
235
211
906
800
250
200
176
600
170
収
穫
量
400
150
100
200
50
0
0
昭.30年
35
40
45
50
55
60
平.2
7
12
17
日本のコムギの作付面積と収穫量
小麦の作付面積・収穫量の推移
(千t)
(千ha)
1800
700
1600
600
1400
500
1200
400
1000
作付面積
800
300
600
200
400
収
穫
量
200
100
0
0
昭.35
40
45
50
55
60
平.2
7
12
17
日本のトウモロコシの作付面積と収穫量
青刈りとうもろこしの作付面積・収穫量の推移
8000
(千t)
(千ha)
作付面積
140
120
6000
100
80
4000
60
40
2000
収
穫
量
20
0
0
昭.35年
40
45
50
55
60
平.2
7
12
17
日本のダイズの作付面積と収穫量
大豆の作付面積・収穫量の推移
450
(千t)
(千ha)
400
350
300
350
250
300
200
250
作付面積
200
150
150
100
100
収
穫
量
50
50
0
0
昭.35年
40
45
50
55
60
平.2
7
12
17
コメの流通ルート
生産者
JAグループなど
米価格形成センター
政府備蓄米
卸業者
消費者
コメの流通
このようになったのは、1995年11月に新食
糧法が発足してから。それ以前はお米の需要
と供給の調整、生産者から消費者までの流通
に関することなど、すべてを政府が管理して
いた。その後、食糧法の改正により、2004
年4月には米穀取扱事業者(集荷から販売)
の登録制度が廃止され、農林水産大臣への届
け出制になった。
 これにより、流通制限はほとんどなくなった。

コムギの流通ルート
輸入トウモロコシの流通ルート
海外
生
産
農
家
エ
レ
ベ
ー
タ
ー
国内
港
湾
サ
イ
ロ
加工業者
卸売業者
食
品
製
造
業
者
消
費
者
ダイズの流通ルート
生産者
輸入品
農協
交
付
金
対
象
大
豆
輸入業者
集荷業者
製造業者
消費者
穀物が輸出されるまで
収穫
↓
カントリーエレベーター
↓
バージ
↓
輸出エレベーター
↓
外航船での運搬
穀物の貯蔵施設
カントリー
エレベーター
サイロ
カントリーエレベーターの仕組み(コメ)
サイロの仕組み
志布志サイロ株式会社の設備フロー図
行政による穀物の管理
コメ
その他の穀物
政府・農協による備蓄
日本の穀物についてのまとめ
生産面では、コメについては過剰なほどだが、
その他の穀物については少ないか、ほとんど
ない。
 流通面では、コメは2004年から流通制限が
なくなった。コムギ、トウモロコシ、ダイズ
は加工製品が多いため加工業者が生産者と消
費者の間に入る場合が多い。
 管理面では、コメは政府による管理が法制面
でも整備されているが、その他の穀物につい
ては手つかず状態である。

日本農政の課題
日本の農家は規模が小さく、兼業農家が多い
こともあって効率性に欠ける。
 そのため手間のかからないコメに生産が集中
し、その他の穀物については生産量も伸び悩
んでいる。
 政府や農協は転作奨励という手法に限界が生
じたため食糧法を改正し、政府のコメ買い入
れ目的を価格安定から備蓄へと切り替えた。
しかし、依然として生産調整は有効活用され
ていない。

質問案
香川県内における奨励作物にはどのようなも
のがあるのか?
 実際に転作に応じている農家の割合はどの程
度か?
 香川県ではうどんの需要が高いが、県内での
コムギ自給率はどの程度か?
 天候不良などで穀物の不作が予想される場合、
どのような対応をとるのか?

参考文献など












現代の農業経営と技術(武井昭著 1993)
農業総合統計報告書 (農林水産省経済局統計情報部編 1992)
農林水産省 http://www.maff.go.jp/
小麦粉のおはなし(財)製粉振興会ホームページ
http://www.seifun.or.jp/index.html
統計局ホームページ http://www.stat.go.jp/
九州大学農学部・農政学教室 http://worldfood.apionet.or.jp/index.html
町田食品グループ http://www.machida-shokuhin.co.jp/index.htm
大豆と暮らしの図書館 http://www.taishi-food.co.jp/community/
東海農政局 http://www.maff.go.jp/tokai/index.html
JA春日井 http://www.ja-nishikasugai.com/index.html
日清エンジニアリング株式会社 http://www.nisshineng.co.jp/
志布志サイロ株式会社 http://www.sbss.co.jp/