安定した仕事」は減少しているのか?

10月24日 安部ゼミ説明会
労働経済学
安部由起子
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「安定した仕事」は減少しているの
か?
仕事が安定しているとはどういうことか?
 「仕事」には大きく分けて、「(被)雇用者」とし
ての仕事と、「自営業者」「経営者」としての
仕事がある。
 自営業者や経営者について、「仕事の安定」
を問題にすることは少ないであろう。したがっ
て、雇用者の場合のみに限定する。

(被)雇用者の場合
雇用契約は、使用者と労働者が個別に合意
して成立する。
 労働者から契約を解除する(労働者の意思
で仕事を辞める)ことには、制約は少ないと
考えてよい(職業選択の自由)
 使用者の意思で雇用契約を解除することに
は、一定の制約がある場合が多い(解雇権
濫用法理)。

「仕事の安定度」の一つの尺度
雇用契約の期間が有限
 雇用契約の期間にはどのようなものがある
のか?

期限の定めなし
 有期雇用

有期雇用の多い雇用形態
正規雇用者・正社員は「期限の定めのない
雇用契約」が結ばれている場合なので、有
期雇用ではない。
 有期雇用は非正規雇用労働者の雇用契約
に見られる。パート・アルバイト・契約社員な
ど。

有期雇用と雇止め
有期雇用は雇止めになることが多いのか?
それとも更新されることが多いのか?
 有期雇用の更新を繰り返していた場合には
どうなるのか?

関連して
有期雇用が増えることは経済全体の労働需
要にどのような影響を与えそうか?
 労働組合は有期雇用・パート雇用に関してど
のような立場をとっているのだろうか?

その他の労働に関する話題
地方公共団体など、公的部門には、どのくら
い非正規雇用があるのか?
 成果主義賃金制度によって、労働者の給料
やボーナスには以前よりも差がつくように
なったのか?また、労働意欲は高まったの
か?
 金融保険業の賃金プレミアムは過去10年ほ
どの間にどれほど縮小したのか?

ゼミでは:
労働について経済学の視点から勉強します
 それと同時に、労働をめぐる法律や政策に
ついても学びます
