山梨県内の 保全管理取り組み状況

世界遺産登録を契機とする来訪者への対応
資料2
世界遺産登録前後の来訪者数変化の事例
(登録年を100とした場合)
160
白川郷(1995年)
140
原爆ドーム(1996年)
120
100
厳島神社(1996年)
80
紀伊山地の霊場と参詣道
(2004年)
60
石見銀山遺跡(2007年)
40
20
平泉(2011年)
0
前年
登録年
2年目
3年目
4年目
5年目
来訪者への対応
1 登山者・来訪者の安全確保、情報提供・注意喚起等
2 自動車による交通渋滞対策等
3 ごみ・廃棄物対策(清掃、マナー啓発等)
4 トイレの適切な維持管理(五合目以上)
1 登山者・来訪者の安全確保、情報提供・注意喚起等(1)
富士山の全登山者数及び各登山道別登山者数の推移
(環境省HPより ※印刷の都合により一部加筆)
環境省八合目付近に設置された赤外線カウンターによる
1 登山者・来訪者の安全確保、情報提供・注意喚起等(2)
○「富士登山ナビゲーター」(案内人)の配置
・静岡県側の富士山五合目登山口
静 (富士宮口、御殿場口、須走口)
岡 ・遭難事故防止、登山客の利便性向上を図る
県 ・夏山登山期間中の毎日
(平成24年度:7月1日(日)から9月2日(日)、63日間)
・登山指導・観光実績数
約36,000件(内 外国人対応実績数 約7,300件)
○富士山安全指導センターの設置、救護所の開設
山
○五合目救急体制の整備、安全指導員の配置
梨
県 ○おやすみ処の設置
○登山の実態調査の実施
2 自動車による交通渋滞対策等
○交通渋滞及び排気ガスによる環境負荷を軽減するため、
マイカーの通行規制の実施
○規制日数を拡大し、多くの来訪者に交通渋滞のない快適
で安全な富士登山等の提供
○駐車場を整備し、各登山道の五合目とを結ぶシャトルバス
の運行 (環境負荷の少ない輸送の充実)
平成22年
富士宮口(富士山スカイライン)
平成23年 平成24年 平成25年
17日間
52日間
26日間
須走口(ふじあざみライン)
6日間
吉田口(富士スバルライン)
12日間
34日間
37日間
15日間
15日間
31日間
3 ごみ・廃棄物対策 (清掃、マナー啓発等)
○世界遺産登録に向けた富士山クリーン大作戦
平成24年8月11日(土)
国、山梨・静岡両県、地元市町村等及び関係団体が連携
「世界遺産登録に向けた富士山クリーン大作戦」
4登山口で統一実施。全体参加者3,528名
○廃棄物対策
・国、県、市町村、民間団体等による統一パトロール及び
街頭キャンペーンの実施
・不法投棄通報制度の制定
・不法投棄監視カメラの設置等
4 トイレの適切な維持管理(五合目以上)
○民間山小屋のトイレ
平成18年度までに、すべて環境配慮型トイレに整備が完了
(42箇所:静岡県側24箇所・山梨県側18箇所)
○公衆トイレ
【環境省設置】
・富士山頂(平成17年度)
オガクズによるバイオ処理
・富士宮口五合目(平成19年度)
バイオ+オゾンによる処理
・吉田口下山道七合目(平成19年度)
杉チップによるバイオ式
【市町等設置】
・吉田口五合目、御殿場口新五合目、須走口五合目
今後の取組
○来訪者管理戦略
・マイカー規制の拡大
・富士登山ガイドラインの検討
・利用者負担の検討
○情報提供戦略
・富士山世界遺産センターの整備
・世界遺産ガイドの養成、案内板・説明板の整備
・調査研究の促進、情報発信
包括的保存管理計画の改定