トータルステーションを用いた 土工の出来形管理手法

情報基盤研究の取組みについて
平成20年11月
国土交通省国土技術政策総合研究所
高度情報化研究センター情報基盤研究室
社会基盤情報の地理空間情報としての高度利用

目的
各事業フェーズ、事業主体間での社会基盤情報(施設情報、施工情報など)の流
通を円滑にするために、情報交換、共有、連携基盤(CALS/EC)を構築。

CALS/ECにより流通する、施設情報、施工情報などが位置情報を伴い、地理空
間情報として利活用されることで、業務改善、生産性向上、新サービスの創出など
の更なる効果を実現。 社会基盤情報の流通
研究イメージ
(各事業フェーズ、各事業主体間)

調査 計画
発注者 受注者
CALS/EC
設計
発注者
維持管理
施工
受注者
発注者
受注者
データ提供 電子成果品 データ提供 電子成果品 データ提供
管理者
電子成果品
研究成果の利活用
・国土マネジメントの実現
・建設マネジメントの実現
・ITSの実現
施設情報
施工情報
地形測量情報
設計情報
(位置情報
(位置情報
(位置情報
(位置情報
TSによる出来形計測
(X,Y,Z,t)を含む)
(X,Y,Z,t)を含む) (X,Y,Z,t)を含む) (X,Y,Z,t)を含む)
Y
D1
V1
(X、Y、Z、t)
Z
1W
道路基盤
地図情報
1L
2W
2L
H1
282.oN
3W
3L
X
施設等の
t:時間軸
GPS測量 空中写真測量 CAD図面・道 施工管理データ 完成図の
完成情報
路のプロダク (TSによる出来
情報
データ
データ
トモデル
(CAD図面)(完成図書)
形管理)
社会基盤情報の
地理空間情報基盤
情報交換、共有、連携基盤
・地図空間情報プラットフォーム ・道路基盤地図情報の整備・
社会基盤情報の蓄積(位置情報を含む)
などの情報共有基盤の構築
更新
・CALS/ECなどの情報基盤の
(→基盤地図情報への反映)
182.oN
082.oN
構築
・施設情報の整備・更新
トータルステーション(TS)を用いた出来形管理


取組背景
 中小・中堅建設業者でも導入しやすい情報化施工メニューの提案。
 広く普及が見込まれる工種(土工(道路土工、河川土工))に着目
取組状況
 トータルステーションを用いた出来形管理の試行工事を平成17、18年度は道
路土工、平成19年度は河川土工を対象に実施
 平成20年4月に「施工管理データを搭載したトータルステーションによる出来
形管理要領(案)」を公開
計測順序例
出来形管理用TSの画面
2)
1)
計測点
XYZ
既知点A
XYZ
2)
4)
3)
器械点
XYZ
既知点B
XYZ
1)管理断面名と出来形計測点番号の指定
2)ターゲットの視準
3)出来形計測点の計測
4)出来形計測データの記録
出来形管理システム全体構成
サポートソフトウェア
設計成果
道路中心
基本設計データ
作成ソフトウェア
線形データ
データ読込
設計データ作成
基本設計データ
【将来】
(XML形式)
データ読込
(別工事に活用)
【将来】
電子納品
出来形管理用TS
ハード
ウェア
ソフト
ウェア
データ読込
設計変更
「TSによる出来形管理に
用いる施工管理データ交
換標準(案)」Ver.2.0によ
るデータ交換
出来形帳票作成
ソフトウェア
データ出力
出来形計測点データ
の蓄積・管理
出来形管理データ
データ読込
(PDF形式)
基本設計データ
出来形帳票データ
(XML形式)
(XML形式)
帳票作成
出来形計測データ
施工管理データ
(XML形式)
(XML形式)
丁張り設置
出来形計測
出来形の
監督・検査
TS出来形管理における課題と今後の展開

課題


基本設計データ作成が手間
→現状は道路中心線データは流通していないが、今
後、設計段階から流通することとなっている。
今後の展開
出来形管理の対象を広げる。
→対象工種の追加。 舗装、道路付随工種、ダム等
 TS以外の計測機器で出来形管理。
→RTK-GPSを用いた出来形管理の検討
