フランス語学習・教育の活性化に向けた双方向的学生交

日本フランス語教育学会秋季大会
2003年10月24日
•フランス語学習・教育の活性
化に向けた双方向的学生交流
の実践について
西山教行(新潟大学経済学部)
波田野節子(新潟女子短期大
学)
•経済学・経営学と外国語の需要

英語
– 英語論文の寡占
» 日本経済学会学会誌は英語版のみ

フランス語
– 専門用語における英語の流入
– フランス,フランス語圏地域経済研究
– レギュラシオン経済学
ノーベル経済賞受賞者国別分布
35
アメリ カ
30
イギリス
25
スウェーデン
20
ノルウェー
15
インド
ソ連
10
フランス
5
オランダ
0
ドイツ
データは1969年から2001年
•外国語教育に対する社会の期待
コミュニケーション能力への期待
 異文化理解への関心
 外国人による外国語教育
 海外留学への期待
 少人数教育

平成13年7月内閣府による調査
「今後の大学教育の在り方に関する世論調査:大学の国際化」
•国際交流の実績
フランス語圏高等教育機関との連携
アウデンシア(ナント・マネジメントスクー
ル)2001年交流協定,学生交換協定締結
 ブリュッセル・カトリック高等商業学院(
ブリュッセル・ビジネススクール)2002年
交流協定,学生交換協定締結
 ラヴァル大学経営学部(カナダ,ケベック
州)2003年交流協定,学生交換協定締結

•協定校留学制度

授業料免除
– 出身校の授業料の納付が条件
単位認定
 短期留学プログラムによる奨学金給付
の可能性

– 2003年10月までに,5名中3名の留学生に
給付
•国際コミュニケーションプロ
グラムの目的
フランス語学習・教育を学部専門教育への
統合
 経済学・経営学などを学ぶ「道具」として
のフランス語学習・教育
 総合的なコミュニケーション能力の養成
 協定校留学をめざす学習
 ビジネス・コミュニケーションの道具とし
てのフランス語学習

•ビジネスフランス語の導入
経済学部専門科目としての差別化
 受講生の知的関心への対応
 フランス経済企業文化の紹介
 日本製教材からフランス製教材へ

•2001年度以前のカリキュラム
初級フランス語
(1年生対象,必修,通年,週2回)
外書購読
(2年生以降対象,選択,半期,週1回)
•2003年度カリキュラム
初級フランス語
(1年生対象,必修,通年,週2回)
国際コミュニケーションプログラム
(2年生以降対象,選択,通年,週3回)
ヨーロッパ・ビジネス・コミュニケーション論
(3年生以降対象,選択,通年,週1回)
•2004年度カリキュラム
(案)
初級フランス語
(1年生対象,必修,通年,週3回)
国際コミュニケーションプログラム
(2年生以降対象,選択,通年,週3回)
ヨーロッパ・ビジネス・コミュニケーション論
(3年生以降対象,選択,通年,週1回)
クラス定員

初級フランス語クラス
– クラス定員40名

国際コミュニケーションプログラム
– 少人数教育の実施
– クラス定員20名
– 履修者11名(うち,社会人聴講者2名)
•教育指導体制

初級フランス語(2クラス)
– 教員3名
» 日本人専任+日本語母語話者の非常勤
» 日本人専任+フランス人非常勤

国際コミュニケーション(1クラス)
– 教員3名
» 日本人専任
» 日本語母語話者の非常勤
» フランス語母語話者の非常勤
•授業分担

日本人専任
– 導入・説明 (本文、文法)

日本語母語話者非常勤
– 別冊練習(Cahier d’activité)

フランス語母語話者非常勤
– 教科書練習問題(Exercices)
•メーリングリスト
教員間の連絡
 学生/教員間、学生間のネットワークとし
ても機能

– 進度連絡
– 留学生との交流情報
– 文化活動情報
– ビデオプロジェクトの進展状況
•2003年度教材
2003年度教材
回数/週
1年前期 ペアで学ぶフランス語文法
1年後期 Le français à grande vitesse
2回
2回
2年前期 Le français à grande vitesse
3回
2年後期 Le français à grande vitesse,
Objectif entreprise
3年前期 Objectif entreprise
3年後期 Objectif entreprise
3回
1回
1回
教材の特色:日本製教材からビジネス
フランス語へ
日本語による文法
ビジネス
フランス語入門
ビジネス
フランス語中級
•文化活動

Ciné club
– 学期中,月に1回フランス映画を上映
» 「男と女」,「サブウエイ」,「シェルブールの雨傘」,「髪結
いの亭主」,「ディヴァ」,「ポンヌフの恋人たち」,「木を植
えた男」,「プロヴァンスの恋」

フランス語関連学内講演会
– 2002年5月,「欧州の多言語主義」
– 2003年4月,「スポーツとフランス外交」
– 2003年11月,「フランスはなぜイラク戦争に反対したの
か」

ワイン・パーティ
– 2003年11月,Beaujolais nouveauの会
•留学生の受け入れ

短期留学プログラムによる受け入れ
– 日本語集中教育
– 英語による専門科目
英語,フランス語版サイトの整備
 日仏異文化間マネジメントセミナー

– ETPプログラムの紹介
– 「交渉」をめぐる日仏の相違(予定)
– 日本市場へ向けたフランス企業の戦略
•留学生との交流:
新潟キャンパスビデオプロジェクト
フランス人留学生との共同作業
 大学並びに新潟の紹介ビデオ
 フランス語および日本語によるナレー
ション

– フランス語を学ぶ日本人学生から,日本語
を学ぶフランス語圏協定校学生へ

協定校へ送付
•地域との連携

新潟フランス協会の支援
– 留学生生活基盤支援
– 活動への招待
– 留学生によるフランス語講座
– 留学生によるインターンシップ
•今後の課題と展望
日本人学生派遣
 プログラムの拡充

•質疑応答