D-STARの楽しみと最近の情報

D-STARの楽しみと最近の情報
安田
聖
7M3TJZ
• レピータ網の現状
• 海外の事情(米国)
• 海外の事情(ヨーロッパ)
• ハードウエアー
• 会議システムのデモ
• 最後に
レピータ網の現状
D-STARレピータを使用するためには
• 山掛け運用
登録は必要ありません
• ゲート超えの運用
管理サーバーへの登録が必要
位置情報を管理サーバーに教える必要がある
管理サーバーへの登録が必要?
• 現在のD-STARのレピータシステムは、携帯電
話と同じで、位置情報が必要
• 携帯電話の場合は、定期的に基地局と交信を行
いう事で、位置情報を掌握
• D-STARのレピータは、レピータにアクセスさ
れることで位置情報を把握(管理サーバーへの
「管理書き換え要求」がこれに相当)
• この管理の為に登録が必要
(来月から自動登録システムを試験的に稼働させる予定)
現在のレピータ等の現状
• レピータシステム
G1、G2の他に自作のシステムが稼働
(自作システムが多いのはヨーロッパ、
特にドイツと英国)
• 会議システム
リフレクター、Xリフレクター、DCS等が稼働
現在の海外接続
• USトラスト(JARLの管理サーバーに相当)と
定期的に位置情報を交換
USトラストに接続されていないレピータに関
しては、管理に対象外(ヨーロッパの多くのレ
ピータがこれに相当)
海外へ(USトラストへ)
毎時1分にJARLの管理サーバーから転送すべき
局を抽出(下記注参照)
毎時15分にUSトラストに日本から日本国内の
局の位置情報を転送
過去3カ月以内にゲート超えを行った局ののみ
転送(3ヶ月間ゲート超えが無ければUSトラス
トから削除されます)
海外から(USトラストへ)
毎時45分にUSトラストから日本以外の最新の
位置情報を入手
毎時1分に上記情報をJARLの管理サーバーに反
映
会議システム(リフレクター)
D-STAR開発当初の郵政省(現総務省)との打
ち合わせの結果、複数のレピータ(送信元と転
送先以外)を繋ぐことは認められていません
会議システムについて、複数のレピータを繋が
なければ、レピータを繋ぐことも可能です
G2
≠
リフレクター
リフレクターは、G2システムではなく
別のシステムです
DPlusもしくはDrefdと呼ばれるソフトで
動いているシステムです
このシステムはAA4RCのロビンが
作成したもので、彼が管理しています
現在リフレクターとしては59ヶ所、それ以外
にリピータのゲートウエイシステムにDPlusがイ
ンストールされているサイトが多数存在します
これは、USトラストの管理団体がレピータの稼
働状況を把握するためにUSトラストに接続する
場合は、このDPlusのインストールを条件として
いる為です
これが、G2=リフレクターと誤解されている
理由です。
国内の例
位置情報の管理方式
• G1システム
集中管理方式(JARLの管理サーバー)
• G2システム
分散方式(テキサスのUSトラストが他のレ
ピータとの間で相互に情報を交換)
• CCSシステム
集中管理方式(各レピータには、最新の情報の
み保持)
D-STARの現状
国内
レピータシステム
• G1と呼ばれるレピータシステムで運用
会議システム
• リフレクターが2か所
• DCS,CCSが1か所
海外
レピータシステム
• G2と呼ばれるシステムで運用
互換システムが2種類動いています
(このうち、一方はUSトラストに接続されてい
ません)
会議システム
• リフレクター(主に米国)
• XREFと呼ばれるリフレクター
• DCS、CCSが稼働(主にヨーロッパ)
ハードウエアーについて
JARLが策定したD-STARの仕様書を満足した
DVモードの電波を受信・送信が出来る設備が必
要
現在の市販されているDVモード機は4800bps
のGMSK(BTが0.5)変調ですので、9600bpsの
パケット端子がある無線機があれば代用が可能。
但しDVモードのビット列を解読・作成出来る設
備が必要
DVモードは、無線部ヘッダーの解読・作成が
必要
これ以外に音声部分のコーデックが必要ですが、
これはAMBEの2020を使用しています
レピータの様なアクセスポイントだけであれば、
コーデックは必要ありません
• RF部分を持ったハードウエアー
コードレス電話用のICが使用可能(AD7021
等)
ISM用のICも利用可能(AD7023等)
• RF部分は既存の無線機を使用する方法
• DVAP
RF部分とAMBEを持ている
• DVDongle
AMBEを持っている
• Node Adapter
GMSKの変・復調ができる
Raspberry PI
• ケンブリッジ大学で開発された青少年向けの
コンピュータ
• Linuxが動きます
• 35ドル
このコンピュータを使用したシステムの開発が
始まっています
関連Webサイト
今後の課題
皆さんでソフトの開発しませんか
• レピータシステム
USトラストが接続を認めたICOM社互換のシス
テムは、Davidが作成したシステムだけです?
• 会議システム
現在世界で通用するプロトコルはDPlusと
DCSです
今後の改修の予定
• 来月から管理サーバーへの自動登録を試験的に
運用(DVモードに限る)
• 海外、特にヨーロッパとの接続を確保するため、
CCSとの相互接続が可能な方法の確立(プロト
コルの制定等)