緩和ケアコンサルテーションにおける STAS-Jの活用の実際 筑波大学附属病院 緩和ケアセンター 馬場 玲子 寺本量子 木澤義之 筑波大学附属病院 H17年4月~H18年3月 病床数 800床 スタッフ人数 看護師 :488人 医師 :409人 (H18年3/1日現在) 外来患者数 延べ:315687人 平均:1293人/日 入院患者数 延べ:9280人 平均:737.8人/日 死亡患者数 301人/年 平均在院 21.3日 日数 病床稼働率 92% 筑波大学附属病院 緩和ケアセンター • 2004年緩和ケアコンサルテーション開始 • 2005年7月緩和ケアセンター設置 • チームメンバー 緩和ケア医師2名(専任・兼任) 精神科医師 1名(兼任) ホスピスケア認定看護師1名(専従) 実際の使用例 • 緩和ケアコンサルテーション診療にて初診時 の記載、その後外来通院時、症状変化時に は継続評価を実施 • カンファレンスにて情報共有やオーディット ツールとして使用 • 緩和ケア病棟への転院、在宅療養への移行 の際のデーターベースとして使用 評価項目 診療形態 依頼経路、目的 氏名、年齢 原因疾患と進行度 現病歴・既往歴 期待すること、医療 の希望 緩和医療をどのよう にして知ったか 受診の自発性 予測される予後 家族、家系図 意志決定 生活史(職業、地域社会 での役割、趣味、宗教) 性格、コーピング、人生 観、死生観 癌の広がり、理学所見、 検査 評価項目 • 患者の現在の希望や 目標 • コミュニケーション能力 • 身体症状 • 精神症状 • PS(ECOG) • ADL • 経済的問題 *黄字STAS-J項目 • 病状理解:患者・家族 • 医療スタッフとの関 係:患者・家族 • 患者-家族間のコミュ ニケーション • 医療スタッフ間のコ ミュニケーション • スピリチュアルペイン の表出 • 家族の問題 実際の使用例 • 緩和ケアコンサルテーション診療にて初診時 の記載、その後外来通院時、症状変化時に は継続評価を実施 • カンファレンスにて情報共有やオーディット ツールとして使用 • 緩和ケア病棟への転院、在宅療養への移行 の際のデーターベースとして使用 STASーJの普及方法 • ケアカンファレンス時の評価項目とし て使用し、緩和ケアに必要なケアにつ いての視点を統一化する努力中 • 看護ケアチームメンバーへの普及と 支援 • 看護ケアチームメンバーが現在所属 病棟への普及のため活動中 地域連携での活用の実際 • 他院の緩和ケア外来・病棟及び、診療所・ 訪問看護ステーションへの紹介時の緩和ケ アデーターベースとして使用 • 緩和ケア病棟転院の優先度、タイミングを決 める際にSTAS-J項目を共通評価ツール として使用 • 転帰は大学での継続受診58%、緩和ケア 病棟への転院18%、その他の転院7%、在 宅退院15%(平成17年度入院患者) 課題 • 日頃より病棟スタッフが自らのケアの 評価を実施できること • 上記を診療科、看護チーム、緩和ケ アチームで早期に共有できること • 地域で共通した評価ツールを使用す ること
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