視聴覚教育の源流 (1-a)直感教授 a.フランシスコ・ベーコン (英、1561-1626)近代哲学の開発者、 感覚論的・帰納法的認識論 Francis Bacon (英、1561-1626) • 『ノヴム・オルガヌム 新機関』で、 人間の陥りやすい偏見、先入観、誤り を4つのイドラ(idol 幻像)として指摘 し、スコラ学的な議論のように一般的原 理から結論を導く演繹法よりも、現実の 観察や実験を重んじる「帰納法」を主張 、近代合理主義の道を開いた(イギリス 経験論)。 視聴覚教育の源流 (1-a)直感教授 b.コメニュウス(チェコ、1592-1670) 近代教育学の父、感覚的実学主義 世界初の絵入り初等言語教科書「世 界図絵」(1658) J.A.Comenius(チェコ、1592-1670) • 彼は,ベーコンの影響を受け,知の普及活 動によって世界平和を実現しようと,「す べての人にすべてのことを,すべての面に わたって教授する」ために『大教授学』を 著わし、「近代教育学の父」と呼ばれる。 彼は古く古代ギリシャ・ローマ時代の思想 までを幅広く学び,それらを再整理し,感 覚的実学主義として体系づけたのである。 大教授学Didactica magna 教育をはじめて系統的に論述したもので 、教育の意義・目的・可能・指導・訓 練・学校諭などについて述べられ、ま た、指導の原則や各科指導法がくわし く説かれている。 彼の教育における近代性は、その目的論 よりも、むしろ、方法論にある。 http://www.geocities.jp/ittokutomano/comeni us.html 指導法の要点 1)教育は児童の心身の発達に応じ、 また、適当な時と処を見てする。 2)段階的に進み、「易より難に」発展 する。 3)事物の知識を先にし、言語の発表と 応用をあとにする。 4)直感より出発し、連関を考慮し、興 味を重視する。 世界図絵Orbis Pictus http://yaplog.jp/seaeels/archive/697 視聴覚教育の源流 (1-b)直感教授 c.ジャン・ジャック・ルソー (スイス、1712-1778) 啓蒙思想家、直感教授(言語主義の 教育を批判して) Jean-Jacques Rousseau (スイス、1712-1778) • 哲学者・政治思想家・教育思想家・作 家・作曲家。 • 『エミール または教育について』( Emile ou de l‘éducation) (1762年) は、彼 の教育思想を小説化したものである。 自らの哲学・宗教・教育・道徳・社会観を 余すところなく盛り込み、「人工的な 作為」を教育に持ち込むことを批判し ている。 視聴覚教育の源流 (1-b)直感教授 d.ペスタロッチ(スイス、1746-1827) 貧民救済を生涯の使命とし、孤児ら の教育を実践、直感教授法の定式化 Johann Heinrich Pestalozzi (スイス、1746-1827) • 基礎的なものから高度なものへという 、直感教授、労作教育の思想は、当時 のヨーロッパでは高い知名度を持ち、 多くの期待を寄せられた。特に当時の ドイツからは様々な人物が、教えを乞 いに彼のもとを訪れた。 視聴覚教育の源流 (1-c)直感教授 e.ケルンシェンシュタナー (ドイツ、 1854-1932) 統一学校(公民教育)構想の提起者、 労作教育 視聴覚教育の源流 (1-d)直感教授 • f.ジョン・デューイ(米、1854-1932) 20世紀前半の代表的教育学者、経験主 義教育、世界初のコロンビア大学看護 学部における教育方法に影響
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