気候: 大気大循環 自然地理学概説第3回 自然理知学の分野 気候学 地形学 陸水学 土壌地理学 植生地理学 災害地理学 第四紀学など 気候学 気象学 meteorology: 地球 大気,惑星大気の流体現象を 研究する大気科学 気候学 climatology: 地球 大気の平均的現象を研究する 大気科学 気候(の構成)要素 気温,降水量,風(3要素) 湿度,気圧,水温,地温 降水時間,日照時間,日射量, 雲量,天気,蒸発量 土中水分量,大気組成など。 気候(の原)因子 緯度,標高,海陸分布,海流, 大気循環,気団 季節風,地形,隔海度 植生,土地利用 地熱,エアロゾル,雲分布,雪 氷分布など 以下,入試問題を使って 1988年 大気大循環の南北断面モデル 高気圧Hと低気圧L いずれも地上での相対的な気圧のこと。 地上でみると,Hから周辺に大気が拡散。Lへ周辺から大気が収束。 その結果,Hでは下降気流。Lでは上昇気流。 Hでは冷たい空気が下降するので暖まって乾燥。Lでは暖かい空気 が上昇して冷却するので水蒸気が凝結して降水をもたらす。 大気大循環 1985年 世界の気候区 ケッペンの仮想大陸を使って ケッペン ドイツの気候学者 (Wladimir Peter Köppen 植生分布に注目して1923年に考案 樹木気候: 熱帯A (f w m), 温帯C (f s w),冷帯D (f w) 無樹木気候: 乾燥帯B (BW, BS) 水分不足 寒帯E (ET,EF) 温度不足 A,C,D気候区の細分 f - feucht(湿潤) humid moist m - Mittelform(中間) - 熱 帯のみ w - wintertrocken(冬に乾 燥) winter dry s - sommertrocken(夏に 乾燥) summer dry A気候区の細分 熱帯気候 Af 熱帯雨林気候 年中多雨 Am 熱帯モンスーン気候 季節 的に多雨 Aw サバナ気候 冬に乾期 C気候区の細分 Cfa(温暖湿潤気候) 大陸東岸 Cfb,Cfc(西岸海洋性気候) 大陸西岸 Cw (温暖冬季少雨気候) 熱帯高原,中国 Cs(地中海性気候) 夏乾燥 硬葉樹(オリー ブ・コルクガシ・イナゴマメ,オーストラリアでは ユーカリ),ブドウ D気候の細分 大陸性気候 年較差が大きい Dfa-d(冷帯湿潤気候) Dwa-d(冷帯冬季少雨気候)ユーラシア 大陸東部 過酷な気候 B気候の細分 降水量よりも蒸発量が激しい。 ケッペンの乾燥度指数 r ≦ 20(t+α) r: 年平均降水量mm,t:年平均気温℃ α: 降水分布によって,o(s),7(f),14(w) BW(砂漠気候) - 年平均降水量が0.5r未満。 BS(ステップ気候) - 年平均降水量が0.5r以 上r未満。 WはWüste(砂漠)、SはSteppe(ステップ) E気候の細分 ET(ツンドラ気候) - 最暖月平均気温が 0℃以上10℃未満(夏の間だけコケなどの 地衣類が生育する)。 EF(氷雪気候) - 最暖月平均気温が0℃未 満(植物の生育はない)。 T:Tundreツンドラ、F:Froste氷点下 ケッペンの仮想大陸 1989年 世界の気温と降水量分布 世界の降水量分布 世界の気温 土壌については別途 以 上
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