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<(2)業態格差:禁煙・分煙の遅れる業態>
★居酒屋
→宴会、コンパ、仕事帰りの一杯など、コミュニケーション目的
★バー
→お酒を飲むことが中心、座席の利用に対してチャージが発生
★喫茶店
→サラリーマンの商談、休憩や涼む場所としての利用
→新聞・雑誌などを読みながら一服
★ファミリーレストラン
→学生の勉強、深夜は若者の溜まり場になるなど、場所目当て
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<(2)業態格差:ポジショニングマップ>
高単価
場所
居酒屋・バー
イタリアン・フレ
ンチなど専門
料理店
禁煙・分煙遅れ
禁煙・分煙進む
ファミレス・
喫茶店
うどん・そば・
定食・回転す
し・カフェ
飲食
低単価
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<(2)業態格差の結論>
1.“飲食”提供型 → 飲食が主力商品(お店が主役)
★美味しい料理や飲み物にはタバコの臭いが邪魔
店>客
★灰皿を出す=喫煙で滞在時間が長くなり、回転率悪化
2.“場所”提供型 → 場所が主力商品(お客が主役)
★喫煙場所として席を提供=喫煙による間接利益を得る
客>店
★自販機の設置=喫煙による直接利益を得る
★コンパや飲み会=食事目当てではなく、交流が目的
“飲食”提供型よりも、“場所”提供型の方が
禁煙営業のハードルが高い
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<6.飲食店の現場で起こる受動喫煙問題>
★一般的なオフィスなど職場では禁煙・分煙が進んでいる
★デスクで喫煙する光景は過去のものになりつつある
★オフィスの喫煙室に非喫煙者の従業員が入ることは考えにくい
★一方、飲食店では喫煙店・喫煙席で従業員が働いている
禁煙・分煙化が進んでも、飲食店従業員の多くは長時
間に及ぶ受動喫煙環境の中で、働かされている
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<不完全分煙の問題(利用客・従業員)>
例1)一般的なファミリーレストランの不完全分煙方式
非
非
喫
非 喫
従
禁煙席
従
喫煙席
ドリンクバー
喫煙席と禁煙席が同じ空間=禁煙席に煙が流れる
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<完全分煙の問題(特に従業員)>
例2)空間を完全に分けたファストフード店(完全分煙)
非
非
喫
非
喫
禁煙席
従
従
喫煙席
非
喫煙席側にいる従業員と非喫煙客は保護できない
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<禁煙・分煙の営業比較>
利用客 従業員 コスト
○メリット
×デメリット
○
・コストが発生しない
・喫煙客が他の店に
流れる不安
△
×
・喫煙客を逃す不安
が解消される
・喫煙席に同席する非
喫煙者は保護できな
い
・喫煙席でサービスを
提供する従業員も保
護できない
×
×
○
・分煙工事や機器の
導入コストが発生し
ない
・分煙効果がほとんど
無い
△
△
○
・回転が早くなる
・完全禁煙の準備段
階
・禁煙時間帯以外の
受動喫煙は避けられ
ない
完全禁煙
○
○
完全分煙
△
不完全分煙
時間帯禁煙
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<禁煙・分煙の比較:ポジショニングマップ>
×高コスト
完全
分煙
×効果小
完全
喫煙
◎効果大
不完全
分煙
時間帯
禁煙
完全
禁煙
↑問題外
◎低コスト
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<飲食店経営者からの禁煙化相談>
★全席喫煙のカフェレストランを長年に渡って経営しているが、
「甲状腺がん」になり入院・手術。
★医師からは職場(店内)での長期間に渡る受動喫煙について
指摘される。
★がんの再発防止のため、店内を完全禁煙にしたいが、
ランチタイムを禁煙にしたところ、売上が激減。
★メールで相談を受け、禁煙事情に詳しい医師と店舗を訪問。
★相談を受ける中で、食事だけでなく、喫煙や場所を使う目的で
来られているお客様が多いことがわかる。
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<飲食店経営者に実施したアドバイス例>
1.“食事”中心のメニューを充実させる。
喫茶店代わりに使うお客様から食事目的のお客様へ
ターゲットをシフト。専門料理店のような業態も視野に入れる。
2.灰皿をテーブルから撤去し、必要に応じて出す。
テーブルに灰皿を置かないだけで、喫煙客が従業員に灰皿を
頼むのが面倒になり、結果として店内での喫煙本数が減る。
3.移転やリフォームなどのタイミングで禁煙にする。
リニューアルなどで、店舗をリフォームしたり、場所を移転する
時は禁煙営業に切り替える大きなチャンス。
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7.禁煙飲食店アンケート2008の調査結果
「禁煙飲食店アンケート」とは?
禁煙飲食店オーナーを対象に、禁煙営業のきっか
けや売上の増減など、禁煙を検討している飲食店に
も参考となるような質問内容の調査を実施。
(結果の詳細は冊子版「禁煙飲食店の成功法則」に収録)
http://kinen.shop-pro.jp/
●調査主体:口コミグルメサイト「禁煙スタイル」
●調査期間:2008年3月1日~4月7日
●調査対象:禁煙スタイルに登録している禁煙飲食店オーナー会員
●調査方法:ネット上のアンケートシステム
●告知方法:EメールとDMにてアンケートの回答を依頼
●有効回答:176回答/213店舗中(回答率約82%、36都道府県)
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