JavaScriptゼミ第2回

JavaScriptゼミ第2回
2-2 変数とリテラル
発表者
直江宗紀
変数

変数




値を格納、記憶する物
Java,Cなどのような型宣言が不要
宣言なしで変数への値代入が可能
変数への代入

書式
「変数名 = 値 ;」
例:myVal = 5 ;
変数の宣言(1)

宣言方法


書式
「var 変数名 ;」
(var:「変数(variable)」から来ている)
記述例
var myVal ;
myVal = 5 ;
変数の宣言(2)

宣言のバリエーション



複数の変数を宣言可
例:var father,mother,sister ;
複数宣言時に値を同時代入可
例:var father=1,mother=2,sister=3 ;
宣言のみの変数

値を代入してない宣言された変数
→undefined(未定義)という特殊値が入る
型の種類(1)

代表的な変数の型

数値型


文字列型


任意の文字列を格納する変数(StringObject:3章で詳しく)
ブーリアン型


数値を表す変数(浮動小数点形式:整数との区別が無い)
真(true)もしくは偽(false)のどちらかの値をとるデータ型
オブジェクト型

オブジェクトのインスタンスを格納するためのデータ型
型の種類(2)

プリミティブ型(PrimitiveType:基本型)



数値を扱う変数が分類される
(整数型、ブーリアン型など)
変数には値そのものが代入される
リファレンス型(ReferenceType:参照型)


オブジェクトや配列など「参照する物」を対象としてい
る変数が分類される
(オブジェクト型、配列変数など)
変数にはオブジェクトの場所を示す値が代入される
(ポインタ的な役割)
変数の型

JavaScriptの変数の型の特徴

変数の型にあまり厳しくない


数値を入れていた変数に文字列を代入することも可
(バグの混入の危険性があるため避ける方が良い)
文字列型は特殊な型


状況によりプリミティブ型、またはリファレンス型のように
振舞うことができる
「Stringオブジェクト」の変数のためオブジェクト型としても
見れるためである
変数名の付け方

変数名の規則




予約語を使用することはできない
アルファベットあるいはアンダースコア「_」から始める
2文字目以降から数字またはアルファベットの任意の
文字を使用可
予約語

JavaScriptの予約語一覧
break,else,new,var,case,finally,return,void,catch,for,
switch,while,continue,function,this,with,default,if,
throw,delete,in,try,do,instanceof,typeof
リテラル

リテラル(literal)とは

スクリプト内に記述した数字、文字列などの「定数」
a=2;


右辺の「2」がリテラル
記述方法によってデータ型が定まる
リテラルの種類




整数リテラル
浮動小数点リテラル
ブーリアンリテラル
文字列リテラル
リテラルの種類(1)

整数リテラル



10進、8進、16進数の形式で記述
先頭が0から始まるー8進数
先頭が0xから始まるー16進数
数字例
013
:8進数(10進数で11)
0xff
:16進数(10進数で255)
13
:10進数
リテラルの種類(2)

浮動小数点リテラル

小数点または指数表現により浮動小数点数を表す
例:3.14 , 1.3e3 , .3 (0.3の意味) , 1.666e-9

ブーリアンリテラル


論理値を表す
例:
true (真) , false (偽)
リテラルの種類(3)

文字列リテラル

0以上の文字列をダブルクォーテーションまたは
シングルクォーテーションで囲ったもの
例: ”” (空の文字列) , “test” , ’Strings Data’

囲う際クォーテーションは同じでないといけない
‘no data” ←エラー


改行などの特殊文字はエスケープシーケンスを使う
null

何も無い状態を表す特殊値
エスケープシーケンスの種類
エスケープシーケンス 内容
\n
改行
\t
タブ
\b
バックスペース
\r
キャリッジリターン
\f
フォームフィード(紙送り)
\\
文字「\」
\’
シングルクォーテーション
\”
ダブルクォーテーション
\XXX
8進数で指定したASCII文字コード
\xXX
16進数で指定したASCII文字コード
\uXXXX
Unicodeで指定した文字コード
変数を利用したスクリプト例

フォントサイズを変数で指定するスクリプト
<html><head>
<meta http-equiv="Content-Script-Type" content="text/javascript">
</head>
<body bgcolor="#ffffff">
<script language="JavaScript" type="text/javascript">
var a=4 ;
var b=6 ;
document.write("<font size="+a+">") ;
document.write("このフォントサイズは"+a+"ptです<br>") ;
document.write("</font>") ;
document.write("<br>") ;
document.write("<font size=",b,">") ;
document.write("このフォントサイズは",b,"ptです<br>") ;
document.write("</font>") ;
</script>
</body></html>
サンプルスクリプト実行結果
練習問題

JavaScript2-2-6のサンプルプログラムを元に、
横幅、縦幅を任意の数字に置き換えても横に画
像4、縦に2、全部で8枚入るように改良せよ。
ただし、画像1、2の位置関係は問わない。

補足

本問題で用いるHTMLタグ<img>について


書式:<img src=“ファイル名” height=高さ width=幅>
height,widthどちらも指定する数値の単位はドット
付録(1)

今回用いたHTMLタグについて

Headタグ




書式:<head></head>
ファイルの概要について記述するためのスペース
Headerから来ている
Fontタグ


書式:<font size=フォントのサイズ ></font>
<font>~</font>の間でのみsizeで指定した文字の大きさ
にする
付録(2)

今回用いたHTMLタグについて(続き)

Metaタグ




書式:<meta>
ブラウザに対してHTMLファイルの情報を記述するタグ
スクリプト情報以外にロボット検索の可否、検索キーワード
などの情報も付与することが可能
Brタグ



書式:<br>
ブラウザで表示する際に改行させるためのタグ
通常このタグがなければブラウザ上で改行がされない