マーケティングとマーケティング リサーチ マーケティングとは何か? アメリカ・マーケティング協会の定義 「個人と組織の目的を満たすような交換を生 み出すために、アイデアや財やサービスの考 案から、価格設定、プロモーション、そして流 通に至るまでを計画し実行するプロセスであ る」 マーケティングの基本概念 ニーズ、欲求 製品 価値、コスト、満足 マーケター 市場 交換、取引 マーケティングの基本概念 • ニーズ:現実の状態と望んでいる状態との間 のギャップまたは欠乏を感じている状態。 • 欲求:ニーズが特定のカテゴリーに欲望が向 かった状態。 • 製品:ニーズまたは欲求を満たしうると考えら れるもの。(財、サービス、人間、場所、アイデ ア等) マーケティングの基本概念 • 価値=ベネフィット / コスト ベネフィット: 物理的・客観的なベネフィット 精神的な・主観的なベネフィット コスト: 製品入手費用、購入価格、使用・保管費用、廃棄費 用。 時間的・労務的・精神的なコスト。 マーケティングの基本概念 • 顧客満足度:顧客の製品に対する当初期待よりそ の実際の成果が大きいという心的状態。 • 交換 • 市場:特定のニーズやウォンツを持ち、それを交換 で満たす意志と能力を有するすべての潜在顧客。 • マーケター:他の人からある資源を求め、交換に何 かの価値を提供しようとする人。 マーケティング・プロセスと意思決定 マーケティング機会分析 ターゲット市場調査と選定 機会・脅威分析、自社の強さ・弱さ分析 マーケットセグメンテーション、ターゲッティング マーケティング戦略の立案 マーケティング・プログラムの立案 差別化、ポジショニング 製品、価格、流通、プロモーション戦略 マーケティング活動の組織化、実行、コントロール マーケティング意思決定と情報 1.機会・脅威分析、自社の強み・弱み分析 2.マーケットセグメンテーション、 ターゲッティング 3.差別化、ポジショニング 4.製品、価格、流通、プロモーション戦略 マ ー ケ テ ィ ン グ 情 報 意 思 決 定 マーケティング情報の種類 • 社内データの記録ファイル – 販売状況の記録、注文から請求までの帳票記録。 • 各種現況情報 – 競合他社に関する状況 – 顧客のニーズ・欲求、ライフスタイル、流行に関する二次 情報 – 流通業者、コンサルタント会社、リサーチ会社などからの 情報 – 新技術、新ビジネスモデル、新製品発売などの情報 – 各種規制、景気、海外動向に関する情報 • マーケティングリサーチからの情報 マーケティングリサーチとは 米国マーケティング協会(AMA)の定義 マーケティング情報全体の中の重要な要素であり、情報 を通じて消費者、顧客、および公衆とマーケターをつな ぐ機能である。 1.マーケティングに関するさまざまな機会と解決すべき 問題を明確にし、定義することである。 2.マーケティング活動を創出し、洗練し、評価すること。 3.プロセスとしてのマーケティングの理解、およびマーケ ティング活動をより効果的になし得るための方法の理解 を深めること。 マーケティングリサーチの定義 マーケティング活動において「企業の意思決 定の段階で発生する問題に対し、何らかの手 段で新しい情報を手に入れることによって問 題の本質を明らかにし、予想されるリスクを 減らすための手段」ということである。 マーケティング問題 <消費者に関する問題> 1.消費者のニーズ・欲求 2.価値観、ライフスタイル 3.購買行動 4.満足度 <マーケティング戦略に関する問題> 1.セグメンテーション、ターゲッティング 2.差別化、ポジショニング 3.市場規模 <マーケティングの4Pに関する問題> 1.新製品開発、現行製品の改良 2.価格決定 3.流通、広告に関する問題 マーケティングとマーケティング・リサーチ マス流通 製 品 製 品 情報 情報 マーケター 匿フ 名ィ 情ー 報ド バ ッ ク 、 マスメディア リサーチャー 消費者 顧客 公衆 個フ 人ィ 情ー 報ド バ ッ ク 、 マーケティング・リサーチのプロセス • 企画段階 – – – – マーケティング課題のリサーチ化 リサーチの目的の明確化・具体化 リサーチタイプの決定 企画書の作成、調査票の設計、サンプル数の決定 • 実施段階 – 調査の実施 – 収集データの整理 • 分析段階 – データの統計的分析 – 有意性検定 • 報告段階 – 報告書の作成、口頭プレゼンテーション マーケティングリサーチを行う理由 • 企業が直接消費者と接触できる場が限られ ている。 • 卸売業者、小売業者は消費者の態度、選 好、好みの変化に関する情報を十分に持って いない。 • 競争状況を把握するには競合他社の情報を 必要とする場合が多い。 • 新市場への進出、新商品開発の際、市場に 関する十分な情報がない。 • 将来の不確実性 MR活用上の留意点 1. 戦略的、戦術的に判断して、リサーチの実施自体 に十分に意味があるかどうか 2. リサーチへの投下費用に見合った情報価値があ るかどうか 3. 妥当なデータソースがあるかどうか 4. 一定以上のリサーチの品質が維持できるかどうか 5. リサーチを実施するための資金や人的資源などが 十分かどうか 6. リサーチのタイミングは適切かどうか リサーチ結果の活用の判断 • リサーチの品質の水準 • リサーチ結果が事前の期待に合致している か • リサーチ結果の説明のしやすさ • 社内でのリサーチ結果の受け入れやすさ
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