人的資源管理とは何か 2014年7月8日 人事労務管理論A(第12回目) LT1011教室 LT1012教室 先週の概略 行動科学の人事労務 動機づけ論 仕事の内容と質の改善を通して労働意欲を喚起 ・ ・ ・ リーダーシップ論 管理のあり方の改善を通して労働意欲を喚起 ・ ・ 2 先週の概略② 動機づけの人事労務管理 職務再設計 職務拡大job enlargement : 職務充実job enrichment: 職務転換job rotation: 目標管理 MBO management by objective 小集団管理 ZD運動(Zero Defects): QC(Quality Control)サークル活動: 3 先週の概略③ 労働の人間化の人事労務管理 QWL(Quality of Working Life) 経営側の思惑 労働側の思惑 4 QWLの欧米での実際 QWLの実際(自動車産業でみると) アメリカの場合 スウェーデン 5 行動科学から人的資源論へ アメリカの不振 1980年代 ロナルド・レーガン政権下 双子の赤字: その原因は? 高金利政策: 企業経営の不振: 6 人的資源という考え方 Personnel Management から Human Resources Managementへ たんなる言葉の変化か? それとも? 人間観について 経済人モデル 社会人モデル 人間をたんなる労働力としてではなく 7 死語と化したPersonnel Mgt いまアメリカでは 人事管理 人的資源管理 用語の変化が意味するものは? たんなる用語の違いではない! これまでのやり方ではヒトをうまく管理できなくなった 8 今という時代(1) 仕事の変化 IT革命(情報処理と通信技術の進化) → 仕事の質的変化(労働の2極分化) 膨大な情報入力作業: 情報解析・開発・交渉: 前者は 後者は 9 今という時代(2) ヒトの変化 高学歴化 日本の大学進学率 働き続ける女性たち 減少する「寿」退社 高齢化 能力ある高齢労働者 人権 たんに収入だけでなく働き甲斐を 10 進学率の推移(高校と大学) 年 総 数 男 性 女 性 1950 42.5 --- 48.0 --- 36.7 --1960 57.7 8.2 59.6 13.7 55.9 2.5 1970 82.1 17.1 81.6 27.3 82.7 6.5 1975 1980 1990 1995 2000 2005 91.9 94.2 95.1 96.7 97.0 97.6 27.2 26.1 24.6 32.1 39.7 44.2 91.0 93.1 94.0 95.8 96.3 97.3 41.0 39.3 33.4 40.7 47.5 51.3 93.0 95.4 96.2 97.6 97.7 97.9 12.7 12.3 15.2 22.9 31.5 36.8 11 高齢者の意識は 12 今という時代(3) 競争の激化 グローバリゼーション 市場原理の拡大 旧社会主義圏の崩壊:地球的規模の大競争 BRICsの台頭! 国境なき競争 ・ ・ ・ 13 新しい人事労務に必要なことは これまでの人事労務とは違って ① ② ③ ④ ⑤ 14 人的資源管理の人間観 人をどのようにみるか 経済人モデル 社会人モデル 自己実現人モデル 多面的人間モデル 15 人的資源管理の人間モデル 人を資源とみるとはどういうことか ・「ヒト」の本性 ・「ヒト」の有効活用 ・「ヒト」の開発 人的資源管理の特徴 ・ ・ ・ 16 人的資源管理の理論(アージリス①) アージリス(C. Argyris)の関心事 組織と個人の葛藤、対立 組織が悪いのか? そもそも人間ってそんなものか? パーソナリティ論 人間の本性をパーソナリティ(心的な状態)と把握 その特性を研究: 17 人的資源管理の理論(アージリス②) 組織と個人の葛藤 公式組織の原理と健全なパーソナリティとの矛盾 ① ② ③ 健全なパーソナリティの持ち主は反発する ・サボる ・何も考えずに働き蜂になる ・金銭 ・仲間を作り発散する ・引きこもり ・鬱病 公式組織構造の改革 18 人的資源管理の理論(マグレガー①) D. McGregor Human Side of Enterprise, 1957 伝統的な管理論の人間化説 ・ ・ ・ アメとムチの管理方式 19 人的資源管理の理論(マグレガー②) 多面的人間モデル → ・ ・ ・ 目標管理 1960年 Management by self-control 1954年 Management by Objective (P.F.Drucker) 20
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