IT 時代におけるコンピュータとネットワーク活用

コンピュータとネットワーク活用
中部大学
工学部 情報工学科
岩堀祐之
2015/9/30
1
はじめに
IT(Information Technology)時代
情報化社会(コンピュータ半世紀)
近年のコンピュータとネットワークの活用方
法と意義
最近の話題 (ブロードバンド・メディア)
注意すべき点など
2015/9/30
2
IT活用のスキルが上達する要素
コンピュータは難しいという観念を捨てること
興味をもって接すること
メニューなど探りながら使うこと
問題解決を行う努力をすること
新しい環境を受け入れていくこと
経験値を高めること
得意な人から学ぶこと
2015/9/30
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アイコン
操作や処理の内容をわかりやすく
絵で表示したもの。絵文字。
スタートボタン
様々なプログラムを起動するための
メニューを表示。アプリケーションの
実行、パソコンの設定等を行うことが
できる
タスクバー
現在実行中のプログラムや、開
いているフォルダ名が表示され
る
2015/9/30
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ワープロ・表計算
古くから存在する代表的なアプリケーション
-オフィス業務には必須-
80年代半ばのパソコンと本質的にできること
は変わっていない
高機能になっている反面操作に戸惑う人も
結構いるようである
2015/9/30
5
電子メール・ネットニュース
インターネットの利用に含まれる
ホームページ閲覧よりも古くからある
情報のコミュニケーションとしてe-mailは十分
すぎるほど普及している
携帯電話でも普及
ネットニュースは不特定多数が対象
最近は「添付」メールも多い
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電子メールなどのメディアについて
情報の再利用、資産の効率的運用が可能
情報を分散してもつときにも役立つ
コミュニケーションのモラルと情報セキュリ
ティに気をつけること
クレジットカードの番号やパスワードは危険
添付を利用したウィルスメールが危険
自らを守る自覚と対策が必要(ウィルス対策
ソフトなど)
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WWW(World Wide Web)
ホームページの利用(平成8年頃から)
インターネットの利用を促進した
情報検索を活用→その気になれば知りたい
情報を得ることができる
旅行情報、宿泊予約、地図情報、趣味関係、
ショッピングやオークション、勉強、新聞、
ニュースなど何でも
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検索エンジン
Yahoo(www.yahoo.co.jp) ヤフー
Google(www.google.com) グーグル
「ロボット」と呼ばれるプログラムが定期的に
世界中の情報を周回して収集
「キーワード」に基づいてデータベース化・定
期的に更新
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ここにキーワードを入力
ここからキーワードを選択
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ホームページを作る
情報発信(ハイパーテキスト)
情報受信(掲示板など)
情報共有・共同作業
組織ページからリンク(検索エンジンに引っ
かかる)
秘密のページ(検索エンジンに引っかからな
い)
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プレゼンテーション
発表用ソフト
OHP(オーバヘッドプロジェクタ)
→ノートパソコンとプロジェクタが普及
プレゼンソフトで作成してOHPにカラープリン
タで印刷することも可能
その場で修正も可能
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ブロードバンド(流行用語)
今流行のパソコン環境
ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line;
非対称デジタル加入者線)ないしケーブルイ
ンターネット
無線LAN(Local Area Network)
高速なネットワーク環境
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ADSLの特徴
24時間常時接続
インターネットの利用と電話の利用が同時に
できる
ルータ機能付きADSLモデム
常時何台も使うには
・スイッチングHUB(ハブ)+LANケーブル
・無線LANアクセスポイント
+ノートパソコン用無線LANカード
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ホームオフィス環境
SOHO: Small Office / Home Office
自宅のオフィス化が手軽に可能な時代
ブロードバンド環境で成し得ること
・ソフトウェアダウンロード
・ソフトウェアアップデート
・動画の配信・受信
・LANによる資源の共有
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その他の機能
リアルタイムコミュニケーション(チャットや音
声会話)
メールアドレスの一元管理化(メールの1箇
所への転送機能や複数のメールアカウント
の管理機能:メーリングリスト)
携帯電話との相互活用など
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パソコンの処理能力について
OS(基本ソフト)の肥大化→それに追随でき
る処理能力が必要
ネットワーク環境を向上させ、アップデートを
こまめに行えば95年以後のパソコンでも対
応可能
動画の処理や蓄積は最新のパソコンならで
は可能
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最近のパソコンでの注意点
大容量ハードディスクを搭載
突然のクラッシュに備えてバックアップ対策
が必要
MOやCD-RW等バックアップメディアの装置
が望ましい
大学センターなどでは信頼性の高いディスク
装置を備えたファイルサーバにて利用者ファ
イルを一括管理するような環境
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ネットワーク環境の展望
ADSLは過渡期のサービス
近い将来は光通信(FTTH)に移行
--- Fiber To The Home
最大8Mbps(ADSL)から最大100Mbps
(FTTH)へ
今はサービス範囲とコストの問題
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メディア=ネットワーク+コンテンツ
従来はワープロが使えればよい
近年はネットワークを活用できる、メールや
ホームページ(コンテンツ)を活用できること
が望ましい
今後は本格的な映像配信とネットコマース
(電子商取引)の時代が到来しうる
そのためのインフラ整備が今日盛んである
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インターネットのしくみ
A社
ルータ
B大学
ルータ
E大学
ルータ
ルータ
ルータ
ルータ
ルータ
プロバイダD
2015/9/30
ルータ
C社
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TCP/IP・・・インターネットで使われているプロトコル
インターネット上を転送されるデータはパケットの形
で転送され、パケットには送信元IPアドレスと受信先
IPアドレスが含まれている。
Internet
156.168.15.2
chubu.ac.jp
acorp.co.jp
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IPアドレス
ホスト名
188.130.162.37
22
IPアドレス
IPアドレス
192.
168.
15.
7
2進数
11000000.10101000. 00001111. 00000111
ネットマスク 255.255.255.240
IPアドレス 11000000.10101000.00001111.00000111
ネットマスク 11111111.11111111.11111111.11110000
ネットワーク部
ホスト部
ネットワーク部の等しいホストは同じネットワークに属する
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ホスト名=コンピュータ名+ドメイン名
ホスト名
www.chubu.ac.jp
コンピュータ名 組織名 組織分類 国名
ドメイン名
組織分類
国名
アメリカの組織分類
co 企業
jp
日本
com 企業
ac 教育機関
fr
フランス
edu
教育機関
go 政府機関
uk イギリス
gov
政府機関
ne プロバイダ等
de ドイツ
int
国家機関
gr
任意団体
kr
韓国
net
ネット管理組織
or
その他の団体
ru
ロシア
org
その他の団体
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DNS (Domain Name System)
通信時
ユーザはホスト名 or IPアドレスを利用可能
実際はインターネット上でIPアドレスによってアクセス
DNS・・・ホスト名⇔IPアドレス
DNSサーバ・・・ドメイン内のホストのホスト名とIPアド
レスを対応させるデータベースをもち、
・ホスト名をもとにIPアドレスを教える
・IPアドレスをもとにホスト名を教える
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WWWサーバ
ブラウザにwebページが表示されるしくみ
①
②
Internet
大学
④
③
WWWサーバ
http://www.cvl.cs.chubu.ac.jp/lecture/ をアクセス(授業ページ)
①ブラウザ上で参照したいwebページのURLを指定する。
http://www.cvl.cs.chubu.ac.jp/index-j.html
②WWWサーバに要求が送られる。
③指定されたwebページがサーバ内に存在する場合、転送する。
④転送されたページがブラウザに表示される。
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プロキシサーバ
一度アクセスしたページはキャッシュに保存しておく。応答速度の高速化
webページが保存されている場合
プロキシサーバ
①
Internet
②
WWWサーバ
キャッシュ
①webページを要求する。
②プロキシサーバはキャッシュからwebページを取り出し、転送する。
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プロキシーサーバの役割
プロキシサーバ
②
①
Internet
④
④
③
WWWサーバ
キャッシュ
①webページを要求する。
②プロキシサーバのキャッシュにはないのでインターネットを
介して該当するWWWサーバに要求する。
③WWWサーバは要求されたwebページを転送する。
④WWWサーバから転送されたwebページをキャッシュに保
存するとともに要求先へ転送する。
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メールサーバ
メールサーバ
2015/9/30
SMTPサーバ
・メールを送信する。
・メールを受信する。
・受信したメールを保存する。
POPサーバ
・ユーザからの要求に応じてSMTP
サーバが保存しているメールを取り
出し、ユーザに渡す。
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ネットワークセキュリティ
ネットワークの危険性
・セキュリティホールを攻撃される。
・盗聴される。
・不正にログインされる。
・サービスを停止させられる。
・データを盗まれる。
・データを改竄されたり、消去される。
・踏み台にされる。
・システムを破壊される。
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セキュリティの向上対策
・パスワード管理
パスワードはこまめに変更する。
・プログラムのバージョンアップ
セキュリティホールをなくす。
・暗号化の利用
通信データの暗号化を行う。(SSH、SSL)
・アクセスログの解析
外部からのアクセスをログに記録しておき、不正アクセ
スがないか監視する。
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ファイアウォール
外部ネットワークからの攻撃を食い止めるしくみ
ファイアウォールの備えるべき条件
・通すべき通信のみを安全に通す。
・内部ネットワークへのアクセスのログを残す。
・外部からの攻撃を通知する。
・既知の攻撃に対する対策がすでに行われている。
・24時間365日停止せず稼動する。
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グローバルIPアドレスとプライベートIPアドレス
グローバルIPアドレス・・・インターネット上で利用されるIPア
ドレス。
プライベートIPアドレス・・・プライベートネットワーク内で利用
されるIPアドレス。インターネット上では利用できない。
クラスC 192.168.0.0 ~ 192.168.255.255
プライベート
ネットワーク
ルータ
Internet
プライベートIPアドレスを使うと、インターネット側からは
アクセスできないので、安全性が高い。ただし、このまま
では、こちらからインターネットにもアクセスできない。
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NAT (Network Address Translation)
プライベートIPアドレス⇔グローバルIPアドレス変換
プライベート
IPアドレス
N
グローバル
IPアドレス
Internet
A
プライベート
IPアドレス
プライベート
ネットワーク
T
グローバル
IPアドレス
インターネット
LinuxではIP masquerade と呼ばれる
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ネットワーク構成例
例1
例2
外部
外部
ルータ
ルータ
ファイア
ウォール
DMZ
DMZ
ファイア
ウォール
内部
メール WWW
ファイア
ウォール
メール WWW
内部
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