IPのエラー処理 IPとデータリンク 国際産業情報学科2年 小畑直美 ICMP ・ICMP(Inter Control Message Protocol) →エラーの内容 元のIPデータグラムの「IPヘッダ」+ 「データの先頭64ビット」を送り返す。 パケットのループ ・ネットワークが不安定になり、経路がループ する場合がある。 →・目的のネットワークにたどり着けな い。 ・ネットワークを混雑させる。 ・パケットの生存時間(TTL:Time To Live) が決められている。 パケットのループ ルータで処理される 度に生存時間が1 ずつ減らされる。 ホストA ルータ ルータ ICMP到達不能メッセージ(時間超過) ホストB ARP ・Ethernetでは、データフレームの送信にIPア ドレスではなくMACアドレスが利用されて いる。→IPアドレスからMACアドレスへの 変更処理が必要。 ARPというプロトコルが利用される。 ARP ・ARP →ブロードキャストを利用して、同じ Ethernetに接続されているすべてのコン ピュータに対してMACアドレスの問い合わ せ処理をする。 ARP PC PC 157.17.40.1 PC PC ARP要求 IPアドレスが157.17.40.1のホストのMACアドレスは? 157.17.40.1 PC PC PC PC ARP要求パケットはブロードキャストされるため、すべてのコン ピュータが受信して処理する。 ARP 157.17.40.1 PC PC PC PC ARP応答 MACアドレスを通知 MACアドレスが分かったら、IPデータグラムを転送する。 ・IPデータグラムを配送する度にARPパケットを送る。 無駄な通信が増える。 通信速度の低下などの問題を招く。 ・MACアドレスをキャッシュする。 このデータベースのことをARPテーブルという。 分割化 ・データリンクごとに1つのフレームで送るこ とができるサイズが決まっている。 →最大転送単位 MTU ・データリンクのMTUはIPの最大パケット長 よりも小さいため、必要に応じて分割化 (fragmentation)を行う。 ・分割化された断片は終点のホストで再構成 処理が行われる。 分割化 ・大きなデータをアプリケーションが送る場合 B A ・MTUの大きさが変わる場合 ルータ 経路MTU探索 ・ネットワークの途中で分割化処理をするのは非効 率的。→途中のルータの負荷が高 くなる。 全体としての処理量を低下 させる原因。 ・経路MTU探索(path MTU discovery) 通信するホスト間の最小MTUを調べ、そのサイ ズにあらかじめ分割して送るようになった。
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