骨粗鬆症とビスフォスフォネート治療の実際

整形外科開業医での骨粗鬆症患者
のビスフォスフォネート治療の実際
-整形開業医は患者の何を観て治療しているか?-
24年9月26日
アステラス・アルフレッサ研修会
岸本整形外 岸本成人
http://batchgeo.com/jp/
住所から地図上にプロットするソフト
10年前↑ と最近→
の 200名の患者
分布の比較
骨粗鬆症に関係する実際の患者13症例
 69歳女 89歳女 72歳女 62歳女 76歳女
 22歳男 79歳男 78歳男 82歳男 90歳女
 78歳女 75歳女 83歳女
69歳女性
 2年前腰痛 尿Ntx39.3 超音波法1498m/s
心臓病で循環器内科に通院している(オルメ
テック ジゴキシン 内服)
 今年6月重いものを持って腰痛が出現 尿
Ntx99.9 超音波法1519m/s
69歳
女性
問題点
 二年の間に 骨粗鬆症が進行(Ntx ↑39→99)
 骨密度は変わらない (正常かやや低い)
 動脈硬化が進んでいる
問題点
 骨密度は変わらない (正常かやや低い)
 二年の間に 骨粗鬆症が急に進行(Ntx ↑)
問題点
 骨密度は変わらない (正常かやや低い)
 二年の間に 骨粗鬆症が進行(Ntx ↑)
 動脈硬化が進んでいる
死亡率と骨密度
69歳女性のその後
 その後 8月 9月受診なし
 電話で 問い合わせ →“何とか痛いながらも
やっている” 循環器の受診で忙しい?
死亡率と骨密度
89歳女性
 H18 頚部痛・膝OA DM 高血圧あり アクト
ネル毎日 Ntx69
 H21 膝OA アクトネル 週一 Ntx74
 H22 膝の痛み続く アクトネルのまず
 H23 2月 腰の痛み フォサマック週一 Ntx72
 H24 1月 腰椎圧迫骨折でNTT病院に入院
 H24 6月 腰の痛み ボノテオ月一 Ntx97
89歳女性
89歳女性
 H18 頚部痛・膝OA DMあり アクトネル毎日
Ntx69
 H21 膝OA アクトネル 週一
Ntx74
 H22 膝の痛み続く アクトネルのまず
 H23 2月 腰の痛みフォサマック週一 Ntx72
 H24 1月 腰椎圧迫骨折でNTT病院に入院
 H24 6月 腰の痛み ボノテオ月一 Ntx97
89歳女性
 H18
 H21
Ntx69
Ntx74
 H23 2月
 H24 1月
 H24 6月
Ntx72
圧迫骨折でNTT病院に入院
Ntx97
89歳女性
 H18
 H21
Ntx69
Ntx74
 H23 2月 Ntx72 週一製剤は飲み忘れがあ
り余っている
 H24 1月
圧迫骨折でNTT病院に入院
 H24 6月 Ntx97
89歳女性
結果
 H24 6月 Ntx97
 現在 月一 に 加えて エルシトニン注・エディ
ロール追加
腰痛は 消炎鎮痛湿布と塗り薬で何とか治まって
きている
72歳女性
 H23 11月 膝の痛み
骨粗鬆症疑うも骨密度
正常 膝の注射とリハビ
リだけ 以後ずっと膝の
痛みで定期的に受診
ヒアルウロン酸注射
72歳女性
 H24 5月マットで躓いて転倒 腰痛寝返りでも
痛い 立てない Ntx93
72歳女性
 H24 5月マットで躓いて転
倒 腰痛寝返りでも痛い
立てない Ntx93 エディ
ロール・ボノテオ開始
 H24 7月 エディロール
で腹が張った感じ→ ボノ
テオのみ Ntx47
72歳女性結果
 膝の痛みとらわれ過ぎていて
腰への注意がおろそかになっ
た
62歳女性
 H21初診 もともと膝の変形で
 H24年3月 膝で再診 60歳以上は骨密度測定
1496m/sやや低値
 若いから ビビアント・エディロールで
 しかし・・・・意外と Ntx 高い 96
 骨密度は当てにならない 7月から ボノテオ月1に変
更
 8月 Ntx 9 若い人ほど反応がいい?(代謝回転
にブレーキかかりやすい)
62歳女性
 膝のレントゲン
 若くても レント
ゲンで疑われ
なくても
 骨粗鬆症予備
軍が多い
現在
76歳女性結果
 H24年8月 肘痛
が主訴+腰痛で
初診
 1551m/s 76歳
でも骨粗鬆症の
ない人はいくらで
も居られる
 1回しか来ない
若者・男性の圧迫
骨折と老人女性の
圧迫骨折の違い
 22歳男 今年8/14受
傷12mの高さから飛
び込み
 Th12圧迫骨折

8/31には痛みほと
んどなくなる
男性女性の圧迫骨折の違い
 79歳男 1533m/s 24年1月バイクを動かし受傷
 糖尿病・胃がん手術の既往あり Ntx32 週一製剤開始
79歳男結果
 2月には痛み収まる Ntx32→42
 週1→ボノテオ月1
傷害保険のための通院
男性・女性の圧迫骨折の違い
 78歳男
H24年
9月初診 1490m/s
もともと腰痛あり
 高脂血症既往あり
腰痛で前医でコル
セット Ntx38 ボノテ
オ月1・エディロール
開始
 痛み収まらず エルシ
トニン・トラムセット開
始
 腰椎レントゲン L1
L2(陳旧性)圧迫
男性・女性の圧迫骨折の違い
 78歳男 結果
 男と 女の Ntx値
の差
82歳男
 24年6月 腰痛あり 既往に悪性リンパ腫 NTT病院
から紹介多発圧迫骨折あり エルシトニン注とボノテ
オ月1開始 1473m/s Ntx157 高値
 24年9月 次第に腰痛軽減
82歳男
結果
 多発圧迫骨折
Ntx 高値
 骨密度よりも Ntx
90歳女
 H17 9月 膝と腰の痛み Ntx69アクトネル→37
 H17 10月 アクトネルで副作用 中止→VitD
 H20 物を持って腰痛強くなる Ntx上昇 68 VitD+週
一再開 Ntx32 23年6月まで内服なぜか膝の痛
みで注射再開と供にアクトネル飲まなくなる
 H24 1月膝と腰の痛み強くなる VitD+ボノテオ月1
 4月 転倒レントゲン変わりなし 痛みにも効果あり
 7月転倒するTh12 圧迫骨折
 4月→7月腰レントゲン
90歳女 結果
 7月転倒 Th12 圧迫骨折
 せっかくの ビスフォス月1製剤も歳には勝てない?
78歳女性多発骨折
 H22年3月 足の痛み 陳旧性の腰椎圧迫骨折
Ntx 75 アクトネル開始 足の痛みもなくなる
そのうち来なくなる
 H24年3月 再来 腰痛あり 高血圧
Ntx 25 ボノテオ月1 エディロール エルシトニン注
腰椎レントゲン 多発骨折
H24年 8月 レントゲン 骨硬化を認める
78歳女性多発骨折
H24年 8月 レントゲン 骨硬化を認める
強力に骨粗鬆対策をすべきであった
身長15cm減少 骨折のない骨のほうが少ないくらい
75歳女性
 H24年3月道路で足を打撲 ボノテオ月1+エディロール
1485m/s
 H24年7月 Ntx 8
1485m/s
 足のレントゲン
 足の外傷で骨粗鬆症が見つかることもしばしば
Ntx35
83歳女性

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
H15年 手首の骨折 Ntx51 フォサマック
H16年 Ntx10 フォサマック
H20年 Ntx48 ファサマックのまなくなる
23年4月フォサマック1月だけ飲む 腰痛なし
H24年8月 急に腰痛 再診 Ntx21
83歳女性
 H24年8月 急に腰痛 Ntx21

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

H15年 Ntx51 フォサマック
H16年 Ntx10 フォサマック
H20年 Ntx48 ファサマックのまなくなる
23年4月フォサマック1ヶ月だけ飲む 腰痛なし
H24年8月 急に腰痛 Ntx21
痛み止めを飲みすぎて 胃潰瘍になり入院
83歳
女性
結果
他にも“骨折のない”骨粗鬆症多数
 Ntxが高い → ビスフォスフォネート投与
 痛みは 微小な骨折 と考えられる
 はっきりとした 外傷もないことも多い
超音波で骨密度測定
古野電気 CM-100
超音波による
骨密度測定
超音波法はばら
つきが大きい
温度に左右される
超音波による
骨密度測定の
限界
 気温に左右される
 夏に低く冬に高い
 前の年の同じ月(同じ気温の時)と比較
ビスフォスフォネート製剤
週1(アクトネル)・毎日・月1(ボノテオ)
 毎日飲むのが性に合っている
 一週間だと忘れる (性格的なこと)
 月1は?
骨粗鬆症の度合い・内服の効果は尿
Ntxで診る
 骨代謝回転の指標 回転が落ちると Ntxの値が下
がる :ビスフォスフォネート(ボノテオ)が効いている
骨密度を見なくても治療開始できる
 FRAX - WHO骨折リスク評価ツール
骨密度を見なくても治療開始できる
 FRAX - WHO骨折リスク評価ツール
骨密度を見なくても治療開始できる
 FRAX - WHO骨折リスク評価ツール
たくさんの骨粗鬆症治療剤
 イプリフラボン
(骨密度増加作用の評価:C)
 カルシトニン C
 カルシウム
C
 ビスフォスフォネート(ボノテオ50 A)
 ビタミンK2 B
 活性型ビタミンD3 (アルファB エルデA)
 女性ホルモン( 貼り薬:エストラーナ A)
 サーム(エビスタ・ビビアント
A)
 副甲状腺ホルモン(注射:フォルテオA テリボンA)
 ボナロン点滴
骨粗鬆症の薬も戦国時代
ビスホスホネート(ボノテオ50)
ビタミンK
活性型ビタミンD
テリパラチド
ボナロン点滴
カルシウム
イプリフラボン
サーム
エルシトニン