塩山北地区まちづくり

甲州市まちづくりシンポジウム PART 2
H23.3.13 於塩山シネマ 北村眞一
塩山北地区まちづくり
1
もくじ
1.北地区利用実態調査から
 2.甲州市都市計画マスタープラン

(まちの課題と将来へ)
 3.参考事例:長浜市と黒壁
 4.まとめ

2
1.北地区利用実態調査から
甲州市人口動態及び公共施設利用実態調査




調査主体:甲州市
場所:塩山上於曽・千野地内
日時:平成21年10月から 配布・郵送回収
配布場所と枚数 配布 回収 回収率
産業技術短大
250
92
36.8%
塩山温泉郷
不明
27
甘草屋敷
64
12
18.8%
戸別
6036 804
25.0%
3
調査地域

塩山北地区
(上於曽の1/2・千野の
1/3・赤尾の1/3)
人口(H18年住民基本台
帳)
千野:1652人*1/3
上於曽:4516人*1/2
赤尾:1403人*1/3
推定合計:3276人、
約3000人
塩山温泉郷
県立産業技術短期大学校
甘草屋敷
凡 例
施設利用者配布箇所
図-2-3 調査箇所【範囲】図
戸別配布地区
4
回答者の年齢と性別
回答者の年齢・性別・未既婚・職業について
アンケート共通
問 2,3
戸別配布
問 2. あなたの年齢・性別について
全回答者の年齢層と性別
歳
13~19
20
20~29
20
13
30~39
男
女
26
34
40~49
35
49
50~59
42
59
73
91
60~69
93
63
70~79
89
37
80~89
40
7 4
90 ~
未記入 3 2
人
0
50
100
150
200
回答者は60歳以上が50%
年齢
人数
男
女
未記入 構成比(%)90歳以上の回答もあり
全回答者の年齢層と性別
13~19
41
20
20
1
5.1
5
17.2%
未婚
22.3%
既婚
68.1%
既婚
74.1%
回答者の職業区分
男
女
問 3. 回答者の職業区分
回答者の職業
第一次産業
44
5.5%
(%)は職業別の構成比率
第二次産業
9.5%
76
第三次産業
276
生徒・学生
45
34.3%
5.6%
専業主婦(夫)
121
15.0%
無職・その他
230
未記入 12
0
28.6%
1.5%
人
100
200
第三次産業28% 専業主婦(夫)15%
職業区分
職 業
回答数
比(%)
無職・その他29%
その他の細分の必要
第一次産業 農林漁業
第一次産業
44
5.5
300
回答者の職業
第二次産業 鉱業・建設業・製造業
6
12
13
41
294
13
376
1~5年未満
5~10年未満
10~20年未満
20年以上
未記入
計
3.2
3.5
10.9
78.2
3.5
16
12
57
320
15
424
3.8
2.8
13.4
75.5
3.5
甲州市の暮らしやすさ
0
0
1
2
1
4
0.0
0.0
25.0
50.0
25.0
28
25
99
616
29
804
3.5
3.1
12.3
76.6
3.6
問 6. あなたは、甲州市の暮らしやすさについてどのように感じていますか
不満である 未記入
2.5%
4.5%
満 足 度
満足している
12.3%
どちらかというと
不満である
13.2%
どちらとも
言えない
29.9%
どちらかというと
満足している
37.7%
満足50% 不満足20% 満足度がやや高い
7
300
225
155
200
100
100
暮らしやすい環境とは
29
13
6
7
0
回答番号 1
2
3
4
5
問 7. 住みやすく暮らしやすい環境とは何ですか。最も重要と思うものを選んでください
設定回答
男性
女性
116
108
1
225
15. 4
55
45
0
100
6. 8
3 道路や歩道がしっかり 整備さ れ手ごろに買い物などの用ができる環境
195
251
1
447
30. 5
4 高齢者や子供が安全安心できる環境
224
269
3
496
33. 9
5 公共交通機関が高率よく充分に整備さ れた街
67
88
0
155
10. 6
6 その他
17
12
0
29
2. 0
7 未回答
4
8
1
13
0. 9
678
781
6
1, 465
1 水路や下水道が完備さ れ悪臭や害虫が発生しない環境
2 太陽光発電の使用やゴミ の分別がしっかり できたエコ ロ ジーがしっかり した環境
(2つ選択)
計
未記入
計
比( %)
問 8. 住みやすく暮らしやすい環境づくりに協力出来ること、または実践していること
400
350
300
250
200
150
100
50
1
2
338
高齢者や子供が安全安心できる環境
34%
305
道路や歩道がしっかり整備され,
人
221
買い物などの用ができる環境 31%
43
23
19
8
回答者の8割以上が、住み続けたい(「どちらかというと住み続けたい」を含む)と
している。住み続けたい理由では「環境がよい」、「家・土地がある」、「住み慣れ
ている」、「生まれたところだから」が多い。反対に住み続けたくない(「どちらか
というと住みたくない」を含む)理由としては「生活が不便」、「環境がよくない」
の回答が多い。
住み続けたいと思うか
問 9. あなたは、これからも甲州市に住み続けてたいと思いますか
未記入
6.5%
4. 住みたくない
2.1%
3. どちらかというと
住みたくない
8.1%
1. 住み続けたい
47.1%
2. どちらかというと
住み続けたい
36.2%
「住み続けたい」、「どちらかというと住み続けたい」と思うとの理由

住み続けたい 83%
120
100
80
93
人
79
87
73
9
62
戸別配布
問 11
普段の買い物は主にどこでしますか。交通手段は何ですか
「食料品」は市内スーパーが圧倒的に多く、交通手段はマイカー、徒歩、自転車の順
となっている。「衣料品」は甲州市外で買い物する回答が36%と大きく、甲府市の回答
(19%)が多くなっていて、交通手段も電車・バスの占める割合が増加している。「生活
用品」については、市内ホームセンターやドラッグストアの割合が大きく、甲州市外は
少ない。
食料品は普段どこで買う
食料品は普段どこで買い物しますか。
未記入, 31 , [3.9%]
食料品
その他, 10 , [1.2%]
近隣商店, 63 ,[ 7.8%]
買
い
物
先
甲州市外, 49 ,[ 6.1%]
回
答
数
百
分
率
コンビニ, 69 , [8.6%]
市内スーパー, 582,
[72.4%]
甲州市外
25
20
15
10
5
0
17
13
5
2
1
山
梨
市

11
旧
石
和
旧
一
宮
甲
府
都
心
未
記
入
市内スーパー 72%
交通手段
5.0%
2.6%
徒歩
10.3%
10
衣料品はどこで買う
食衣料は普段どこで買い物しますか。
衣料品
近隣衣料品店
82 , [10.2%]
未記入, 41 ,[ 5.1%]
その他, 37 , [4.6%]
甲州市外, 288 ,
[35.8%]
市内ショッピングセンター,
356 , [44.3%]
甲州市外
交通手段
200
4.2%
155
150
14
山
梨
市
25
31
都
心
未
記
入
1
旧
石
和
旧
一
宮
甲
府
5.7%
5.5%
62
0

5.3%
9.6%
100
50
7.0%
徒歩
自転車
バイク
マイカー
電車・バス
その他
未記入
62.7%
市内SC 44% 市外(甲府等)35%
生活用品は普段どこで買い物しますか。
生活用品
未記入, 43 , [5.3%]
その他, 11 , [1.4%]
甲州市外, 42 , [5.2%]
近隣商店, 62 ,[7.7%]
11
200
5.5%
9.6%
100
50
5.7%
4.2%
155
150
62
14
25
31
都
心
未
記
入
生活用品はどこで買う
1
0
山
梨
市
旧
一
宮
旧
石
和
甲
府
バイク
マイカー
電車・バス
その他
未記入
62.7%
生活用品は普段どこで買い物しますか。
未記入, 43 , [5.3%]
生活用品
近隣商店, 62 ,[7.7%]
その他, 11 , [1.4%]
甲州市外, 42 , [5.2%]
ドラックストア, 184 ,
[22.9%]
甲州市外
25
18
20
15
10
市内ホームセンター, 462
,[ 57.5%]
7.2%
3.1%
4.5%
7
4
1
0
0
山
梨
市
旧
石
和
旧
一
宮
甲
府
6.2%
6.3%
12
5
7.6%
都
心
未
記
入
徒歩
自転車
バイク
マイカー
電車・バス
その他
未記入
65.0%
交通手段
市内ホームセンター 58%
 ドラッグストア
23%

12
一番利用している路線
13
6
5
1
3
北口の街路
駅南商業地区
南市民病院付近商業地区
8
20
13
あなたは、甲州市がどのような街をめざして、街づくりを
進めるべきだと思いますか
甲州市はどのような街をめざすべきか
(自由回答のまとめ)
1. 高齢者や子供が安心して生活できる福祉や環境が整った街。
2. 雇用拡大や人口増加で活気ある街。
3. 道路整備や交通機関の拡充で買い物が便利な街。
子供や高齢者が安
心して暮らせる
 雇用拡大と企業誘
致で人口増加
 道路整備と交通機
関で買い物便利

問 13. あなたは、甲州市がどのような街をめざして、
街づくりを進めるべきだと思いますか
No.
どのような街
回答数
比(%)
1 子供や高齢者が安心して暮らせる街
37
4.1
2 企業誘致等で雇用拡大
27
3.0
3 道路(歩道)の整備・交通機関の拡充
23
2.6
4 遠くのスーパーまで買い物に行かなくて済む街
20
2.2
5 明るく活気ある街
18
2.0
6 人口を増やす
17
1.9
7 雇用先の拡大
14
1.6
8 観光への取り組みを進める
12
1.3
9 環境がよい住みやすい街
11
1.2
10 人(観光客)が集まる街
11
1.2
11 農業・産業の振興(活性化)
10
1.1
12 市民が安心して暮らせる街
10
1.1
13 福祉・医療が整った街
8
0.9
14 老人福祉(対策)
8
0.9
15 子供が安心して遊べる公園
5
0.6
191
21.2
478
53.1
16 その他
空欄
計
900
14
戸別配布
問 14
塩山駅周辺のまちづくりをどのように進めるべきだと思いますか
塩山駅周辺のまちづくりをどのように進める
べきか
(自由回答のまとめ)
1. 駅前通りが寂れているので、駅前商店の活性化が必要。
2. もっと商店(特にスーパー等の大型店舗)があるとよい。
3. 駐車場の整備と観光客に対応できるまち。
商店街の活性化
 スーパー・SC
 駐車場整備
 道路整備
 観光客に対応で
きる街
 今のままでよい

問 14. 塩山駅周辺のまちづくりをどのように進めるべきだと思いますか
No.
塩山駅周辺のまちづくり
回答数
比(%)
1 商店街の整備(活性化)
58
6.1
2 スーパー・ショッピングセンターがあるとよい
52
5.5
3 駐車場が少ない(あるとよい)
31
3.3
4 特になし・現状のままでよい
21
2.2
5 駅前通りが寂れている
20
2.1
6 駅前商店や飲食店がない(欲しい)
19
2.0
7 駅周辺(道路)の整備
17
1.8
8 観光客が一息入れるような(寄りたくなる)施設がほしい
13
1.4
9 ファーストフード店・コンビニがあるとよい
12
1.3
10 観光客に対応できる街づくり
12
1.3
11 食料品店が有ればよい
12
1.3
12 駅周辺を明るく(照明)する
8
0.8
13 山梨市駅前のような整備をして
8
0.8
14 空き店舗の活用を
8
0.8
15 駅駐車場が利用しにくい
7
0.7
16 駅前周辺は不便なつくりだ
7
0.7
17 田舎らしい街つくり
3
0.3
18 計画性のある街づくり
2
0.2
19 塩山温泉を発展させて欲しい
2
0.2
20 駅をきれいに
2
0.2
21 その他
195
20.5
未記入
444
46.6
計
953
15
観光客のみる塩山温泉郷(自由回答)27人
温泉・泉質がよい
 食事・接客がよい
 古びた環境と寂れた印象
 近くに商店や土産物屋がほしい
 案内板や地図などがほしい
 もっとアピールするとよい
 温泉郷の雰囲気がほしい

16
2.甲州市都市計画マスタープラン(H21/1)
(街の課題と将来へ)

塩山市街地地区
17
塩山市街地地区の特性と課題






人口減少と世帯数
の増加
既存市街地の人口
減、西・南部の人
口増加
用途地域から外部
へ人口の流出
規制が緩やか
用途地域内容積率
200%、建ぺい率
60%、地域外
200%、70%
用途地域:赤線の範囲
市街地として整備する土地利用計画がある区域18
塩山市街地地区の特性と課題
狭い道路
 木造建築
 老朽化
 交通の不便
 地震崩壊の危険
 建物の延焼の危険

商店街の裏通り
19
塩山市街地地区の特性と課題
既存商業地活性化
 町並み整備
 歴史文化資源の活用

塩山中央通り商店街
登録有形文化財:私立里仁実業学校校舎
明治期藤村県令時代→警察署→
図書館→中央区区民会館
20
塩山市街地地区の特性と課題

歴史文化資源の活用
千鳥写真館:歴史を感じる街
塩山温泉:廣友館
塩山温泉は14世紀に発見、
向嶽寺抜隊禅師が塩ノ山の麓で発見(伝)
大菩薩峠への登山との関係
21
塩山地区構想
目標:多世代が暮らし人々の集まるまちの中
心づくり
 方針
1 街なかと周辺のバランス
2 地域資源の活用
3 地域参加による修復的まちづくり
4 環境に応じた安全で快適な道路網
5 地域主導のまちづくりと公的支援

22
まちづくり方針図から

伝統的環境+修復型まちづくり
歴史散策路
密集住宅地改善
修復型整備
甘草屋敷+於曽屋敷
23
道をどうするか?
地区幹線は?
再検討の結果の検証
14-16m
16m
 交差点は?
11-12m
改良の余地
16-17m
 散歩道は?
甲州市人口動態及び公共施設利用実態調査
現行都市計画街路・土地利用
塩山温泉と青梅街道
 全体に4m以下
と細街路は?
地区計画かな
11-12m
都市計画マスタープラン
12m

24
土地利用のありかたは?






近隣商業:商店街
準住居:塩山温泉
第二種住居:沿道
塩川周辺
第一種中高層:
産業技術短大周辺
第二種中高層:
甘草屋敷周辺
第一種低層住居専用
:西側住区
25
川と緑と杜と公園のありかた?


歴史公園:甘草屋敷以外にも公園を
自由空間:塩の山、塩川、神社などをいかす
26
3.参考事例:長浜市と黒壁




長浜市黒壁
リーダー笹原氏
デパートを
分解した商店群
観光客
0人→211万人
黒壁ガラス館
(2008年)
市域全体では
500~700万人
補助事業の活用
長浜は長浜御坊の門前町、約500m×500m黒壁スクエア。
(株)黒壁1988は街中に点在する老朽化した家屋を買収し、
計画的に店舗を配置する(2010年黒壁29号館へ)。
ガラス館、明治文化遺産、寺社、史跡、博物館、琵琶湖、
祭り・イベント、温泉、味覚バランスのとれた観光地へ発展
27
4.まとめ
1狭い道うまく生かせるか
 2古い町並みは資源にもなる
 3地域住民が主役になれるか
 4山と川保全と整備でいかしたい
 5街道と温泉がつくるまち
 6子孫へどう伝えるかが問われる今の住民
 7資源を生かす観光から誇りあるまちへ

28
参考文献




甲州市(2008)都市計画マスタープラン
甲州市(2010)甲州市人口動態及び公共施設利用実態調査
甲州市(2006)甲州市人口統計(国勢調査)
長浜市(2009)広報きやんせ長浜
29