おたまじゃくしの雑巾作り方

おたまじゃくしの雑巾の作り方
京都教育大学生活環境改善
2007年 プロジェクト
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京都教育大学家庭科教育研究室
プロジェクトの目的
子どもたちの清掃活動を観察すると、「遊び」や「おしゃべり」の時間に
なってしまっている場合があります。子どもたちが清掃活動の意義を理解
し、進んで掃除するようになるにはどうすればよいでしょうか。
本プロジェクトは学校の清掃活動を改善しようとする取り組みです。
学校清掃の役割を整理すると大きく以下の3点に分けることができます。
①徳育的側面 徳育とりわけ「しつけ」の観点から行われています。
②知育的側面 清掃に関する知識や技能を修得する観点から行われてい
ます。ここでは衛生や環境問題といった課題とも関わり、主として家庭科
で実施されています。
③学校施設設備の管理的側面 学校の施設設備の管理は教職員の職務
ですが、児童生徒の清掃活動はその補完的役割を担っています。
それぞれの側面が上手く機能し、さらにこれらのバランスが取れている
場合、学校清掃は教育的効果をあげます。
ここでは家庭科の視点から清掃活動に取り組みますので主として②
の観点から改善活動に取り組みます。
プロジェクトの方法
①子どもたちは雑巾がけが苦手です。そこで、子どもた
ちが自ら雑巾がけがしたくなるような雑巾(おたまじゃ
くし)をデザインしました。
②おたまじゃくし(両生類)は良好な水環境の中でしか
生きることができません。これは環境問題と清掃活
動をつなぐデザインです。
③ここでは、まめに掃除をすると洗剤を使わなくてもよ
いこと(水環境を守る)や拭くことによってモノが長持
ちすること(ゴミの減量)を学習します。つまり、日々
の清掃が環境保全につながることをおたまじゃくしの
雑巾を通して理解することを意図しています。
おたまじゃくしの雑巾を作ってみよう
• おたまじゃくしの雑巾は基礎縫いを学習した
小学校5年生段階で製作することができます。
• 自分たちで製作することにより、学習がより深
まるでしょう。
• また、2枚作って1枚を低学年の児童や家族
の方にプレゼントする活動も効果的です。
1材料と道具を確認
タオル4分の1枚
45cm×18cm↓
目玉黒
直径16mm・
目玉白
直径20mm
各2枚
ひも40cm
同じ大きさの
さらし1枚↓
縫い針1本
待ち針数本
手縫い糸
(黒)
ハサミ
木工ボンド
2.材料と道具を確認
材料の寸法(1枚分)
・タオル 4分の1枚 45cm×18cm
(1枚のタオルで4枚作れます)
・さらし タオルと同じ大きさ
・紐(綿ロープ) 40cm
・フェルト 白(直径20mmの円2枚分)
黒(直径16mmの円2枚分)
・黒の手縫い糸 適宜
・道具 縫い針1本 待ち針数本 手縫い糸(黒)
ハサミ 木工ボンド
3.型紙
おたまじゃくしの雑巾 型紙
デザイン 井上えり子研究室
4.布を広げ外側を表にし半分に折り,
両端から15mmのところを並縫い
ここを並縫い
ここを並縫い
↓
↓
外側を表にして
半分に折る
ここを並縫い
ここを並縫い
↓
↓
5.両端を三角形に折り、
中表にして半分に折る
←
縫いしろは両サイド
に広げる
さらに半分に折る
6.型紙を二つに折り切る
7.端から3mmに型紙を置き、
円形の部分A~Bに印付け
印A→
←印B
8.黒布の上に白布を重ね
待ち針をうつ
↑
この状態でそのまま重ねること
9.印Aから印B(頭部分)を
本返し縫い・縫い目3mm~5mm
最初と最後は3回同じ箇所を縫う
印A
→
←印B
3回
縫う
3回
縫う
10.黒布を奥までしっかり裏返す
11.三角の部分の縫いしろを割り、
中央に紐を縫い付ける
紐をつける長さは5cm
3mmの並縫い
12.白布を黒布にあわせて
待ち針をうつ
白布は黒布より
やや内側にする
13.並縫いで白布と黒布を縫う
端から1mm、縫い目は3mm
糸は黒糸を使用。
縫い目は裏に出てもよい。
14.糸こきをする
分かりやすくするため
裏返して撮影しています。
15.並縫いが出来た状態
分かりやすくするため
裏返して撮影しています。
16.目玉を切る
目玉の大きさは白目は直径20mm、黒目は直径16mmです
17.目玉シールは型紙に貼る
型紙を保存しておくと、何枚も作れます。
18.目玉をボンドで貼る
19.目玉を貼り
内側から黒糸で×型に留める
裏から糸を通す。
裏で玉留めをする。
×型に留める。
糸は黒糸を使用・写真は分かりやすくするため白糸を使用しています
20.完成