二次障がいの理解 適切な支援、指導を行うためには、 障がいを正しく理解することから 始まります。 大分県教育センター 特別支援教育部 二次障がいの理解 発達障がいへの対応が遅れ、抑うつ症状 やいじめ、不登校などの被害が生じること を二次障がいという。 二次障がいの背景には、失敗を続けてき た自己を責める感情がある。 背景を知るときに、診断名が生かされる。 診断名はそのためになされるといってもよい。 困難な状態をかかえていることに対して 自分は○○ができない 自分が嫌! 何とかしたい! どうにもならない 自己嫌悪 自己評価の低下 周囲の人たちの対応に対して 自分は注意されたり、叱られてばかり みんなが嫌い! 何とかしたい! 反感と情緒不安定 どうにもならない 反抗・反社会的行動 引きこもり 自己嫌悪・自暴自棄 ADHDのストレスから行為障がいへ 特に多動性・衝動性が強い人は、自分を 受け止めてくれる人に出会えないでいると 人生に対する悲しみや絶望感を増幅させ、 非行に走ってしまうことがある。 生きづらさの反動とも言える。 誰かを頼れば、あるいは誰かが支えてあ げれば、防げる可能性もある。 DBDマーチ 四六時中非行をしているわけではない。非行は 彼らの一面であり,部屋を掃除したり,友だち思い の行動をしたりとよい面もある。 自分の中には可能性があると言うことに目を向 けさせ,それを発揮する機会を得るようにすること が非行から抜け出るための一歩である。 DBDはDisruptive Behavior Disorder(破壊的行動障がい)の略で ADHDや反抗挑戦性障がい,行為障がいの総称。 DBDマーチは,それらの障がいを行進(マーチ)するように移行して, やがて反社会性パーソナリティ障がいに至る経緯のこと。 反抗挑戦性障がい(ODD) 怒りっぽくて,態度や発言が反 抗的であるが,人を傷つけようと はしない状態。一般的に3歳~8 歳までに発症。思春期以降に発 症は見られない。 ●口論,かんしゃく,大人の要求 を無視,わざと他人をイライラ させるなど ●神経過敏,怒りやすい,イライ ラしやすい,執念深いなど 行為障がい(CD) 成長とともに反抗挑戦性障がいのある子ど ものがエスカレートし,人や物に対して破壊 的な行動を取ること。 ●万引,人や動物に対する過度の攻撃性 や暴力などの非行を繰り返す ●規則違反をして言い逃れをして,認めな い 社会的規範を持たず,人や物に対して破壊 的な行動をとる。 •万引や恐喝,放火などの非行を繰り返す •規則違反をして,その後言い逃れをする 必ずしもこの順番に移行するわけではなく,移行するのはごく一部 反社会性パーソナリティ障がい 18歳以上で,他者の権利や感 情を無神経に軽視する人格障 がい。 ●社会的規範に適合せず,法に 抵触する行為を繰り返す ●人をだますことを繰り返す ●衝動性,または将来の計画を 立てられない ●社会通念上の反社会的な行 為に対する認識がない 引用・参考文献 特別支援コーディネーター研修 講義資料より 国立特別支援教育総合研究所 渥美義賢 大人のAD/HD 田中康雄 監修 講談社 ササッとわかる最新「ADHD」対処法 榊原洋一 講談社
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