最適生産量の決定 今度の章は、 供給曲線を出してくる 第5回の講義で説明した 供給曲線の正体は こんなのだった そう! あのイカヤキの屋台の話 各生産者の一本当たりコストを縦の長 さに、生産量を横の長さにとって 一本100円のコス トで10本生産する ぞ イカヤキ達人「ジー チャン堂」 100円 # # # # # # # # # # http://free-illustration.com/ こんな感じで棒グラフにしていく 500円 一本500円 のコストで5 本生産 おふくろの味 「おかん屋」 # # # # # http://free-illustration.com/ 2000円 コストの低い店から順に 左から棒グラフを並べる 1000円 500円 100円 200円 # # # # # # # # # # # # # # # # # # # # # 一本700円の価格がつくと 一本100円で 作ったものが 700円 700円で売れ てぼろもうけ 100円 # # # # # # # # # # 生産するぞ! 一本700円の価格がつくと 1000円 一本1000円で 作ったものが 700円で しか売れ ないなん て損。 700円 # # 生産しない! 一本700円の価格がつくと 2000円 1000円 500円 700円 100円 200円 # # # # # # # # # # 生産する! # # # # #生産しない # # # # # 生産する! 生産する! 生産しない # 2000円 つまり ここまで生 産する 700円 1000円 500円 100円 200円 # # # # # # # # # # # # # # # # # # # # # 2000円 だから 1000円 500円 100円 200円 # # # # # # # # # # # # # # # # # # # # # 2000円 価格が1500円なら 1500円 ここまで供 給する 1000円 500円 100円 200円 # # # # # # # # # # # # # # # # # # # # # 2000円 700円なら ここまで供 給する 700円 1000円 500円 100円 200円 # # # # # # # # # # # # # # # # # # # # # 2000円 300円なら ここまで供 給する 1000円 500円 300円 100円 200円 # # # # # # # # # # # # # # # # # # # # # 2000円 150円なら ここまで供 給する 1000円 500円 150円100円 200円 # # # # # # # # # # # # # # # # # # # # # 2000円 もっと供給者の数が増えていく と、刻みが細かくなって、 1000円 500円 100円 200円 # # # # # # # # # # # # # # # # # # # # # こうなる 価格が ここならば これが供給曲線 だった 価格が ここならば 供給はこれだけ 供給はこれだけ 供給者がこれくらいの数 いるときで考えると 価格 がここ のと き ここまで生産する 供給者がこれくらいの数 いるときで考えると 価格 がここ のと き 生産する生産者 生産しない生産者 供給者がこれくらいの数 いるときで考えると 価格 がここ のと き 生産する 生産者の 限界 限界生産者 生産する生産者 生産しない生産者 価格 がここ のと き 限界生産者 の費用 略して 限界費用 生産する 生産者の 限界 限界生産者 生産する生産者 生産しない生産者 生産者の数が無数に多くて連続 的にかけるときには、 これが限界費用 ここまで生産したら 生産者の数が無数に多くて連続 的にかけるときには、 これが限界費用 ここまで生産したら なんのことはない。要するにこ のグラフは 限界費用 限界費用のグラフ 供給曲線の正体 生産量 と言うことは 限界費用 価格=限界費用 →最適生産量 価格 生産量 生産量 本日の結論はこれ 価格=限界費用 →最適生産量 これが、一企業がいろいろに生産性の 異なる設備を持っている場合にも、生 産量によって生産性が連続的に変わ る場合にも成り立つということを見るの が本日のテーマ 企業の目的は、 総費用= 利潤の最大化 (TC) もうけ 利潤= 収入 − 費用 収入=価格×生産量 p x 可変費用 (VC) + 固定費用 (FC) 収入と生産の関係をグラフにすると 収入 収入=px 価格 p 傾きpの原点を 通る直線 完全競争の仮定 x 生産量 完全競争とは どんな一企業にとっても、市場の規模は 膨大で、自分の生産だけでは全くそれを 満たせない。 価格は「世間相場」として市場でできあがっ ているので、どんな一企業もそれをコント ロールすることはできない。 よって、各企業は、 どれだけ生産しても、 市場でできている一定の価格で、 いくらでも売れるつもりで計画する。 だから直線 収入 収入=px p x 次は費用と生産の関係 FC 生 産 量 が ゼ ロ で も 固定費用(FC)は、生 産量にかかわらずか かる費用 少なくても 中くらいで も 多くても 一定 x 固定費用にはどんなものがあるか FC ・減価償却費 ・支払い利子 ・地代…etc. x 可変費用(VC)は生産が増えるご とにかさんでいく費用 このへんは生産が増えるごとに、 ますます費用が増える このへんは生産 が増えるごとに 費用の増え方 は減る VC x 可変費用にはどんなものがあるか VC ・賃金(人件費) ・原材料費 ・光熱費…etc. (以前までの日本型 雇用慣行では、正 社員の人件費は固 定費用同然) x 固定費用と可変費用を足したら 総費用(TC) VC FC x これが総費用曲線 TC x 利潤は、収入(px)−総費用(TC) TC 収入=px 両グラフ の差 p x 利潤は、収入(px)−総費用(TC) TC 収入=px このへん は赤字 (損失) p x 利潤は、収入(px)−総費用(TC) TC 収入=px ここもま だ赤字 (損失) p x 利潤は、収入(px)−総費用(TC) TC 収入=px ここは利 潤ゼロ p x 利潤は、収入(px)−総費用(TC) このへん で黒字 (プラス利 潤) TC 収入=px p x 利潤は、収入(px)−総費用(TC) だんだん 利潤が増 えていく TC 収入=px p x 利潤は、収入(px)−総費用(TC) だんだん 利潤が増 えていく TC 収入=px p x 利潤は、収入(px)−総費用(TC) だんだん 利潤が増 えていく TC 収入=px p x 利潤は、収入(px)−総費用(TC) TC 収入=px あれっ p x 利潤は、収入(px)−総費用(TC) TC 収入=px 減り出し た。いき すぎた。 p x 利潤は、収入(px)−総費用(TC) TC 収入=px もどそう p x 利潤は、収入(px)−総費用(TC) このへん が最大利 潤かな p TC 収入=px 正確には どうしたらわかる? x 利潤は、収入(px)−総費用(TC) TC 収入=px p p 収入線に平行な 線を引いて x 利潤は、収入(px)−総費用(TC) TC 収入=px ズラしていく p p x 利潤は、収入(px)−総費用(TC) TC 収入=px ズラしていく p p x 利潤は、収入(px)−総費用(TC) TC 収入=px ズラしていく p p x 利潤は、収入(px)−総費用(TC) TC これが 最大利潤 収入=px TCと接したとき p p x 利潤は、収入(px)−総費用(TC) 平行四辺形の 向かい合う辺 は等しいから ここは TC 収入=px ここは この分少ない ここが最大 この分少ない p x よって、最適生産点は、 TC p 最適生産量 TC曲線の接線の 傾きが、価格pと 等しいとき x TC曲線の接線の傾きが、 TC 限界費用 x TC曲線の接線の傾きが、 TC 限界費用 x TC曲線の接線の傾きが、 TC 限界費用 x 限界費用とは、 新たに生産を増やすときに、そのため に新たにかかる費用 さっきのイカヤキの例では、生産者ごと 生産が増減した。 生産量の増減のキザミが無限に細かく なると、グラフでは費用関数の接線の 傾きになる。 かくしてやはり、 TC p 最適生産量 価格=限界費用 →最適生産量 x しかし TC このへんならば、 p 最適生産量 x しかし TC p 最適生産量 価格が高くなるごと に最適生産量は増 加するから x しかし TC p 最適生産量 たしかに供給 曲線のとおりで ある。 x しかし TC このへんの傾 きは x しかし TC 低いほど生産 量が多い x しかし TC もし価格=限界 費用だとすると、 価格が低いほ ど生産が増え るのか? x 実は、 TC このへんは、限 界費用が供給 曲線にはならな い。 次回詳しく見る x
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