病院経営セミナー第5回 「病院マーケティング」 2012年1月16日 KMコンサルティング株式会社 久保 裕滋 病院マーケティングの視点 ●診療圏という認識 患者は半径3キロメートル以内から 診療圏は商圏! 患者の80%は病院から半径3Km以内から来院 ①1月間の新患の住所地を調査して地図にプロット ②地域内の競合病院もプロット ③広告看板、電柱看板、駅構内看板、野立て看板等 設置場所をプロットしてみる。 来院患者の分布に注意 チェックポイント;来院患者の分布と勢力関係 ①分布に偏りは見られないか? ●地理的な障害(河川、線路、道路、商業施設) ②その偏りと競合病院との関係はないか? ●競合病院へ患者が流れてる傾向は? ③現在の広告場所(看板設置場所)は適切か? ●来院が少ない場所への広告看板 ●求人広告(折り込み広告)で認知率アップ ④駐車場スペースは適切? ●近隣からして来院していない場合、駐車場確保 (コインパークや貸し駐車場との提携) 新患者へのアンケート調査依頼 ●新患の方に問診表を記載していただく際に、同時に 来院アンケート調査のご協力を依頼。 調査項目 ①住所地 ②来院手段:徒歩、自転車、自動車、電車、バス ③認知度(来院動機) 以前に来院したことがある 以前から近くを通って病院を知っていた 駅看板等を見て知っていた 知人から紹介された 行きつけの医者から紹介を受けた(紹介外来) 競合病院との比較で診療科目の見直し ●自分の病院の診療科目と競合病院の診療科目比較 地域毎に疾病罹患統計データが発表されているので、 自分の診療圏(半径3km以内)の人口数に疾病ごと の罹患率を掛け合わせると、推定患者数が試算可能 ●地域の診療科目で手薄な診療科目がないか確認。 予算があれば外部調査依頼 ●直接街頭調査 半径3km以内で調査地点10~20か所設定 各調査地点で20名、合計200~400名サンプル へ聞き取り調査実施 ①認知率 ●以前から知っていたかどうか? ●どのような方法で知っていたか? ②来院動機調査 ●どうして病院を選択したのか? ●どのような手段で来院したのか? ③選択率調査 ●風邪などの軽度の疾病、傷病の時 ●手術をともなう重度の疾病、傷害の時 ●再度来院するかどうかの意思確認 ④紹介率 ●友人に紹介するならどの病院を紹介するのか? 地域住民から選択される病院になるために ①自分の病院のタイプを再度自覚することから ●急患対応(急性疾患対応医療)を選択するのか? ●慢性疾患対応医療を重点を置くのか? ●療養型病院を選択するのか? ②重点を置く診療科目を確認する ●内科(胃腸科内科・・)外科、整形外科(リハビリ) ●透析 ●眼科、小児科、口腔外科、耳鼻咽喉科 ●健診
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