VLBI位相遅延を使った飛翔体の位置計測観測 ー位相接

VLBI位相遅延を使った飛翔
体の位置計測観測
ー位相接続についてー
関戸衛、市川隆一、近藤哲朗(NiCT)
吉川真(JAXA)、大西隆史(富士通)
「のぞみ」相対VLBI観測グループ
(JAXA,NICT,NAO,GSI,岐阜大、山口大、北海道大)
宇宙飛翔体のナビゲーション
VLBI
R&RR
+
R01
R02
SC Astrometry
Observable of VLBI:
Phase Delay & Group delay
Phase
2p n ambiguity
tg:Group Delay
Dtp ~ 1/RF
~1 pico second
Dtg ~ 1/BW
Band width
0
Frequency
~1 nano second
(Spacecraft)
群遅延の場合(Post-fit 解析残差)
~100 nano sec.
飛翔体の信号
quasor
(frq.)
~1(数)MHz
位相遅延量
基線を増やしたときの位相遅延解析
解(飛翔体位置)の 軌跡
6/4
Tobs
Nstn
Nbase
26 h
7
21
(6月4日の観測)
原点は
R&RR によ
る確定軌道
Algonquin基線を含む
飛翔体のVLBI観測
観測量それぞれの特徴のまとめ

群遅延


絶対遅延量が求まる(クロックなど含む)
遅延分解能に制約(帯域幅)


1ns/6000km=10mas(50nrad)
位相遅延(Challenging)

高い遅延分解能


10ps/600km=1mas(5nrad)
位相接続が必要

(容易な解)長時間観測
スイッチング観測(相対VLBI )


群遅延
目的:大気のバイアス補正
比較的
問題点:観測インターバルの補完
容易
遅延量
クエーサ
理論値
観測値
位相接続
観測値
補正した観測値
時間
群遅延
要注意
位相接続でき
なければ観測
そのものが無
意味化
アラン分散

時間変化の変動(直線からのずれ)の指標


(傾きの差の自乗平均値)
周波数安定度の指標
DX k 1
yk 
DX (k )
t
  yk 1  yk  
2
y 
2
2
DX k
t
t
時間
Nozomiの観測データで位相接続が可
能な時間間隔を調べる
苫小牧(北大)
山口大
岐阜大
位相接続の結果、非常に高精度
な遅延量計測が長時間(24時間
以上)のスパンで実現した。
(June 4th Nozomi観測)
観測位相遅延量ー理論値
ー2次多項式(fit)=残差 の例
つくばー苫小牧基線
数十psの
アラン標準偏差
Short Baseline: OU,OT,UT,UY
Middle Baseline:UK,KY
t
Long Baseline:OK,OH,UH,TK,TH,YH
Very Long Baseline: Oc.Tc,Uc,cK,cH,cY
t t
アラン標準偏差X時間間隔
8.4GHz
1 Cycle
Short Baseline: OU,OT,UT,UY
Middle Baseline:UK,KY
Long Baseline:OK,OH,UH,TK,TH,YH
Very Long Baseline: Oc.Tc,Uc,cK,cH,cY
まとめ

観測量として



群遅延:遅延精度向上データ処理法の検討要
位相遅延:長時間連続観測による位置推定はほ
ぼ成功
相対VLBI(スイッチング観測)



目的:大気、その他の誤差要因をキャンセルする
群遅延
位相遅延

NOZOMIので観測データを用いた評価では、1分以内
のスイッチングが必須(?)