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高速インプット・1分間チャットの
ねらいと進め方
教育センタ―学びの丘
Q1 今、求められる力は?
「聞くこと」に関する言語活動
【出典】中学校学習指導要領 外国語科
第2節 英語 2 内容(1)言語活動
ア 聞くこと
主として次の事項について指導する。
(ア) 強勢,イントネーション,区切りなど基本的な英語の
音声の特徴をとらえ,正しく聞き取ること。
(イ) 自然な口調で話されたり読まれたりする英語を聞い
て,情報を正確に聞き取ること。
(ウ) 質問や依頼などを聞いて適切に応じること。
(エ) 話し手に聞き返すなどして内容を確認しながら理解
すること。
(オ) まとまりのある英語を聞いて,概要や要点を適切に
聞き取ること。
「話すこと」に関する言語活動
【出典】中学校学習指導要領 外国語科
第2節 英語 2 内容(1)言語活動
イ 話すこと
主として次の事項について指導する。
(ア) 強勢,イントネーション,区切りなど基本的な英語の
音声の特徴をとらえ,正しく発音すること。
(イ) 自分の考えや気持ち,事実などを聞き手に正しく伝
えること。
(ウ) 聞いたり読んだりしたことなどについて,問答したり
意見を述べ合ったりなどすること。
(エ) つなぎ言葉を用いるなどのいろいろな工夫をして話
を続けること。
(オ) 与えられたテーマについて簡単なスピーチをするこ
と。
Q2 生徒の実態は?
※「聞くこと」について
◎質問や依頼などを聞いて適切に
応じていますか?
◎内容を確認しながら理解するため
に話し手に聞き返すなどしていま
すか?
※「話すこと」について
◎自分の考えや気持ち,事実などを
聞き手に正しく伝えていますか?
◎つなぎ言葉を用いるなどのいろい
ろな工夫をして話を続けています
か?
Q3 国際人育成プロジェクト事業
とは?
国際人育成プロジェクト
【出典】平成24年度学校教育指導の方針と重点
○英語コミュニケーション能力の向上
英語によるコミュニケーション能力を高めるた
め、小・中・高等学校を通して系統的に学習を進
めるとともに、英語のコミュニケーション活動を積
極的に取り入れ、リーディングやライティングに
加え、リスニングやスピーキングの能力を一層深
めながら、英語の4技能の統合を図っていくこと
とする。
国際人育成プロジェクト事業
外国の人々と対話できる英語力を身につけた、広く世界で活躍できる人材の育成
小学校
連携
英語に慣れ親しませる
中学校
英語を積極的に活用させる
英語ふるさと教材の活用
平
成
24
年
度
英語ふるさと教材
の活用
・英語版ふるさと教
材を活用し、リスニ
ング力を高める。
・「わかやま何でも帳」をもとにした
英語教材を作成し、ふるさとにつ
いて海外へ発信できるよう学習
を深める。
スピーキング力の基礎
・公立中学校で、高速インプット、
1分間チ ャット等の活動を取り入
れ、スピーキン グ力、リスニング
力を高める。
連携
高等学校
英語の実戦力を強化する
(授業は英語で行うことを基本とする)
スピーキング力の充実
・平成23年度に作成したディベート・ディスカッション等
の教材を活用し、授業でスピーキング力等を高める。
・「和歌山高校生英語ディベート大会」の実施
・英語授業改善研究協議会の設置
国際人育成の普及
・高校生の英語チャンピョンを発掘し、県内全体のレベ
ルアップに繋げる。
(わかやま高校生クイズin Englishの実施)
・海外語学研修を促進し、生徒のモチベーションを増大
させる。
・高校生の留学を促進し、留学生を増大させる。
分
英語スーパースター育成
・英語クラブの活動を支援し、ディベートやスピーチの
全国大会へ出場させる。
・SSH、国際科等の生徒に科学や歴史等の英語副教
材を活用させ、英語の実践力を一層充実させる。
新しい学習指導要領に対応した活動・授業づくり
(
リ
ス
ニ
ン
グ
・
ス
ピ
ー
キ
ン
グ
・
リ
ー
デ
ィ
ン
グ
・
ラ
イ
テ
ィ
ン
グ
)
4
技
能
の
統
合
小・中学校の重点
【出典】平成24年度学校教育指導の方針と重点
① 小学校
英語を指導する際、英語のゲームや歌等を通して、
視覚や聴覚から英語を楽しませるとともに、コミュニ
ケーションの手段としてジェスチャー等を交えて相手
に伝えようとする態度を育む。
② 中学校
英語を指導する際、生徒の特性等に応じ多様な学習
活動が十分展開できるよう、ペアワークやグループ
ワーク等を取り入れながら、日常会話等の基本的な
コミュニケーション能力を修得させる。
中学校での取組
自分のことや、身の回りのことについて、英語
で積極的に話せる生徒を育成
5分間の聞く、話す活動を毎時間導入
高速インプット、1分間チャットの実施
中学校の取組と学習指導要領(総則)と
の関連
【出典】中学校学習指導要領 総則
基礎的・基本的な知識及び技能を確実に習得
させ、これらを活用して課題を解決するために
必要な思考力・判断力・表現力その他の能力
をはぐくむ。
「高速インプット」「1分間チャット」を
体験してみよう!
高速インプット体験
①ペアをつくってお互いのワークシートを交換し
ます。
②パートナーがワークシートの質問文を音読し、
その質問文にできるだけ速く答えます。
③正しく回答できたらチェック欄に「チェックマー
ク」を記入します。時間は、教師が計ります。
生徒の能力に合わせて調整しますが、30秒
~1分くらいが妥当でしょう。
1分間チャット体験
・準備段階として
身近なトピックを選び、使えそうな表現を高速イン
プットで扱っておきます。
・気持良い会話を続けるためのポイントを示します。
①リアクション “Really?” “I see.” “Did you?” 等
②1文加える “Yes, I do.”では終わらない。
③質問できる “How about you?” 等
「受ける」「ふくらます」「返す」
1分間チャット体験
では、やってみましょう。
・トピックは「家庭生活」です。
・じゃんけんをして負けた人から会話を始
めます。
最初の文
”What time do you get up every
day?”
「高速インプット」「1分間チャット」のねらい
高速インプット
ペアで、時間内に、できるだけ速く英語による
Q and Aを行う。
<期待される効果>
○英語に素早く反応する能力の向上
○英語の語順に慣れる
○学習意欲の向上
1分間チャット
身近な話題について、ペアで1分間英語で会
話する。
<期待される効果>
○既習の語彙、文法等を活用する能力の向上
○会話を継続する能力の向上
○コミュニケーションへの関心・意欲・態度が向上
授業での展開例
導入時の
約5分間
Q7 モニター校の成果は?
平成23年9月~12月
和歌山市立城東中学校
印南町立印南中学校
印南町立清流中学校
海南市立亀川中学校
印南町立稲原中学校
印南町立切目中学校
高速インプットについて
(印南町4校質問紙より)
①自分の英語力が伸びたと思いますか
②英語を聞く力がついたと思いますか
③質問に英語で答える力がついたと思いますか
④英語の質問に対してよりスムーズに答えられるようになったと思いますか
⑤単語だけでなく文で答えられるようになったと思いますか
※2年生 計67名
1分間チャットについて
(印南町4校質問紙より)
①英語での会話をスムーズに続けられるようになったと思いますか
②相手の目を見て話ができるようになったと思いますか
③話の内容に合わせて反応することができるようになったと思いますか
④話の内容に合わせてつなぎ言葉を使うことができるようになったと思いますか
⑤会話に合わせて同じことを相手に聞き返すことができるようになったと思いますか
⑥英語で会話をする力がついたと思いますか
※2年生 計67名
印南町4校における成果
・質問とその応答の定型が身についた
・1つでも多く答えたいという動機づけに
・分かる楽しさ、理解してもらえる喜び
・相手の顔を見ながら会話を楽しむ
・生徒間で教え合う場面が増えた
・リスニング力、スピーキング力が向上
など