学校を変えるか、ESD

• 自分のオリジナルの1~3コマ
− タイトルと概要
− グループ話し合いのポイント
• 宛先 [email protected]
• 署名 お名前
• 資料ファイルは次に1週間おいておきます。
• www.s.fpu.ac.jp/u-kikusawa/doc/worksheet.docx
• www.s.fpu.ac.jp/u-kikusawa/doc/esd.pptx
報告のお願い
1
学校を変えるESD
福井県立大学 学術教養センター
菊沢 正裕
福井市教職員課題別研修 県教育研究所
2014/8/18
学習会の経緯
• 学校版環境ISO認定制度の見直し発議(2013.3)
• 委員会の立ち上げ(2013.6)
– 環境課、FEPS関係者、学校教育課、学識経験者
• ISOとESD関連アンケート実施(2013.7)
• アンケート分析を通して以下を策定(2013.11)
– 福井市環境プログラム作成
– 1年間の行動計画設定
3
環境ISO認定からの変更
• 書類の簡略化
• 「ESDポイント」なる欄を追加
• 学習会(8月)
– 教職員同士、認定委員も、ときに講師など
– 作業をもとにグループワークで企画書作成
• 報告書(3月)
– 従来通りの提出
– 環境イベントでポスター展示や発表も(有志)
4
• プロの話を聴く前に、自分たちでまず学ぶ
• 私はESDのプロではない!
− 土質動力学、地盤工学、ダム工学、農村工学、農業情報学、
環境教育学、教育工学、地域資源工学(小水力発電)、
ESD
− 福井市環境パートナーシップ会議
− エコカレッジ福井
− 北陸におけるESD推進大学間ネットワーク
• 教師が協働するところから始めよう
はじめに
5
 はじめに:
ESDは「持続可能な開発のための教育」のことです。還暦超えの
私にはESDは、昭和の子供の生き方を今風に取り込む教育のよ
うに思えます。簡単なようで、学校が変わるほどの大転換かもし
れません。まずは手探りでESDに取り組んでみよう。
 実施方法: 講義60分、ワークショップ90分
 講義(キーワード):
持続可能な開発、サステイナビリティ、ESDの構成概念
 ワークショップ:
地域版ESDガイドブックを参考に自分ができるプログラムの一部
をつくる(45分)。グループ内で報告、マッチングで拡張(45分)。
概要
6
1. 木俣美樹男、藤村コノエ:持続可能な社会のための環
境学習~知恵の環を探して,培風館(2005)
2. 角屋重樹:学校における持続可能な発展のための教育
(ESD)に関する研究[最終報告] 国立教育政策研究所
(2013)
3. 大学コンソーシアム石川:ESDを活用した北陸における
生物多様性保護等の推進~モデル事業報告書(2014)
4. 西井麻美他:持続可能な開発のための教育(ESD)の理
論と実践,ミネルヴァ書房(2012)
5. 小宮山宏他:サステイナビリティ学1サステイナビリティ
学の創生,東大出版会(2011)
参考文献
7
• 持続可能な開発
− SD(Sustainable Development)
• 定義
− 将来世代のニーズを満たす能力を損なうことなく、
現代世代のニーズを満たす開発(1987)
− 人間を支える生態系が有する範囲内で営みなが
ら、人間の生活の質を向上させること(1991)
持続可能な開発とは
8
• 開発 ➝ 開発と環境 ➝ 環境と開発 ➝
持続可能な開発(対立する利害を融合)
• 「開発」がピンと来ない
− 欧米人は自然を克服、日本人は自然を畏敬
− 欧米人にとって持続可能な「開発」
− 日本人にとって持続可能な「くらし、社会」
社会の持続、地域の持続、世代や文化の
継承が自然の維持と同様に重要
「持続可能な開発」と「持続可能な社会」
9
健全で恵み豊かな環境が地球規模から身近な地
域まで保全されるとともに,それらを通じて世界各
国の人々が幸せを実感できる生活を享受でき,
将来世代にも継承することができる社会
• 環境負荷が環境容量を超えないこと
• 資源消費の最小化と資源の循環的利用
• 自然と人類の共生
持続可能な社会とは
『21世紀環境立国戦略』より
10
なぜ持続可能な開発か?
地球システム
気候システム
資源・エネルギー
生 態 系
問題の発生
社会システム
政 治
経 済
産 業
技 術
地球温暖化
感染症の拡大
貧 困 問 題
大量生産・消費・大量廃棄
(小宮山宏( 2011 ):「サステイナビリティ学の創成」より)
人間システム
安全・安心
ライフスタイル
健
康
価値規範
11
地球・社会・人間システムを回復する
低炭素社会
社会システム
政 治
経 済
産 業
技 術
地球システム
気候システム
資源・エネルギー
生 態 系
複雑化する問題
地球温暖化
感染症の拡大
貧 困 問 題
大量生産・消費・大量廃棄
3つの社会
自然共生社会
人間システム
安全・安心
ライフスタイル
健
康
価値規範
循環型社会
(小宮山宏( 2011 ):「サステイナビリティ学の創成」より)
12
問題への対応
• 低炭素社会の実現(地球温暖化)
– 大都市、地方都市の再生、南北問題
– 再生可能エネルギーの導入
– 全てのグリーン化(建物断熱化、交通)
• 循環型社会の実現(資源・エネルギー)
– 資源消費の最小化と資源の循環利用(3R)
– 環境経済、エコシステム、ゼロエミッション
– LCA、エコリュックサック、フードマイレッジ
• 自然共生社会の実現(生物多様性)
– 生態リスク管理と自然再生
– 地球上の生物種を保全と持続可能な利用
– 遺伝資源の利用から生じる利益の公正・衡平な配分
13
サステイナビリティ学
14
3つの社会を同時に実現する
自然科学と人文社会科学を融合させた俯瞰型学術体系
持続型社会の構築
低炭素
社会
• 3社会像の統合
循環型
社会
自然共生
社会
(武内,2007)
• 都市と農村を結ぶ循環型都市
• 世界各地で拠点形成を図り,グ
ローバルなネットワークを形成
• 地球持続性と地域の自然的・文化
的多様性を確保
小宮山宏他編(2011):「サステイナビリティ学(全5巻)東大出版会」より
15
• SDのための教育
• 環境的視点、経済的視点、社会・文化的視点か
ら、より質の高い生活を次世代も含む全ての
人々にもたらすことのできる開発や発展を目指
した教育
• 持続可能な未来や社会の構築のために行動で
きる人の育成を目的とする教育
ESD:Education for Sustainable Development
16
π
T
個別学・科学
自
然
・
生
命
壌
大
気
・
水
域
・
土
型ひとづくり
超学・超領域
学際分野
地
球
温
暖
化
源
エ
ネ
ル
ギ
ー
・
資
資
源
・
ゴ
ミ
地
域
福
祉
国
際
理
解
17
学部、学科
個別科学
学際領域
学群、学系
環境学堂
情報学環
超領域
従来文化を引きず
る人には、21世紀
の文化をつくるこ
とができない!
サステイナビリティ学
グリーン科学、アジア学
ナノバイオ
学問領域
18
• Teaching➝Learning
− Project-based Learning(プロジェクト)
− Place-based Learning(場)
− Community-based Learning(協働)
− Active Learning(ALL)
• 環境教育・環境学習からESDへ
− Education for Sustainable Development
− Decade of ESD (DESD) 2005-2014
90年代の教育工学の国際風潮
TeachingからLearningへ
19
いろいろな教育・学習の連携
地域学習
サステイナビリ
ティ学(超学)
環境学習
外国語教育
教養教育
サステイナブル
ユニバーシティ
国際交流
歴史、人権・・・
総合的な学習
地域
高等教育のESD
外国語学習
国際交流
NPO
初等中等教育ESD
情報教育
(ネット)
地域
行政
情報教育
(ネット)
国連大学
ユネスコスクール
20
• 生き物の生息地がそのまま生活空間だった
• 家畜の世話や家事手伝いの中で役割をしっていた
• 物がなく、もったいないを知っていた
• 生き物や旬の食べ物を通して季節の変化をしっていた
• 学年を縦断する仲間がいて遊びを作っていた
• 危険を身体で知り、同時に地域の人の見守りもあった
• 人の繋がりが密で地域の自然や伝統文化を知っていた
• 閉鎖的な小世界から外の世界に憧れを持っていた
「昭和の子どもたち」とESD
21
1. ESDの構成概念
2. ESDの視点で重視される能力・態度
3. 生きる力とESDの能力の関係
4. 学習指導上の留意事項
5. 新しい教育への転換
6. 海外のESD
ESD研究最終報告(国立教育政策研究所)
地域版ESD環境教育プログラムガイドブック
22
ESDの構成概念
視点 ①多種多様 ②互いに
な要素から 作用し合
上位概念
なる視点
う視点
[1]人を取り
多様性
相互性
巻く環境に
関する概念
[2]人の意思
公平性
連携性
や行動に
関する概念
③ある方向
へ変化して
いる視点
有限性
責任性
23
人を取り巻く環境
(自然・文化・社会・経済)に関する概念
①多様性
<学習内容の例>
②相互性
<学習内容の例>
③有限性
• 生物は色、形、大きさに違いがある
• 地域には地形や気象などに特色がある
• 体に必要な栄養素には色々な種類がある
• 生物は周辺環境と関わって生きている
• 電気は光、音、熱などに変えることもできる
• 食料の中には外国から輸入しているものがある
<学習内容の例>
• 物が水に溶ける量には限度がある
• 土地は、火山の噴火や地震によって変化する
• 物や金銭の計画的な使い方を考える
24
人(集団・地域・社会・国など)
の意思や行動に関する概念
④公平性
⑤連携性
⑥責任性
<学習内容の例>
• 健康であるような食事、運動、休養、睡眠の保証
• 自他の権利を大切にする
• 差別をすることなく、公正・公平に務めること
<学習内容の例>
• 地域の人々が協力して災害の防止に努めている
• 謙虚な心をもち自分と異なる意見や立場を大切にする
• 近隣の人々との関わりを考え、自分の生活を工夫する
<学習内容の例>
• 我が国が、国際社会の中で重要な役割を果たしてきた
こと
• 働くことの大切さを知り、進んでみんなのために働くこと
• 家庭で自分の分担する仕事ができること
25
• システムズ思考(体系的な思考力)
• クリティカル思考(論理的で偏りのない思考力)
• データや情報を分析する能力
• コミュニケーション能力
• SDの価値観(人間の尊重、多様性の尊重、非
排他性、機会均等、環境の尊重)
ESDの視点で重視される能力・態度
26
ESDの視点に立った学習指導で重視する能力
批判
①批判的に考える力
• 合理的、客観的な情報や公平な判断に基いて本質を見抜き、
物事を思慮深く、建設的、協調的、代替的に施行、判断する力
• 論理的で偏りのない思考力、クリティカル思考
未来
②未来を予測して計画を立てる力
• 過去や現在に基づき、あるべき未来像を予想・予測・期待し、
それを他社と共有しながら、ものごとを計画する力
多面
③多面的、総合的に考える力
• 人・もの・こと・社会・自然などのつながり・かかわり・ひろがり
(システム)を理解し、それを多面的、総合的に考える力
伝達
④コミュニケーションを行う力
• 自分の気持ちや考えを伝えるとともに、他者の気持ちや考えを
尊重し、積極的にコミュニケーションを行う力
27
ESDの視点に立った学習指導で重視する態度
協力
⑤他者と協力する態度
• 他者の立場に立ち、他者の考えや行動に共感するとともに、他
者と協力・協同してものごとを進めようとする態度論理的で偏り
のない思考力、クリティカル思考
関連
⑥つながりを尊重する態度
• 人・もの・こと・社会・自然などと自分とのつながり、かかわりに
関心をもち、それらを尊重し大切にしようとする態度
参加
⑦進んで参加する態度
• 集団や社会における自分の発言や行動に責任をもち、自分の
役割を理解するとともに、ものごとに主体的に参加しようとする
態度
28
生きる力とESDの能力の関係
確
か
な
学
力
生きる力
DESD
思考力
判断力
表現力
課題発見能力
問題解決能力
クリティカル思考
豊 自律心
か 協調性
な 感動する心
人
間
性
その他
その他のESD
自分で考える力
将来を予測計画する力
コミュニケーション能力 やり方から作り出す力
体系的思考
環境容量を理解する力
情報収集・分析能力
自ら実践する力
協力して進める力
行動に移せる力
質・量・価値を区別する
力
多様性や非排他性の
尊重
多様な価値観を尊重
29
• 教材のつながり
− 縦(前後の学年)、横(他教科と)のつながり
• 人のつながり
− 生徒同士、地域や国内外、世代、のつながり
• 能力・態度のつながり
− 身に付けた能力を行動へつなげ、実生活や実社
会の実践、現実的な問題解決へつなげる
学習指導上の留意事項
30
• センター試験のBackwash効果
− 教育的波及効果(Backwash効果)は絶大
− 負のBackwash効果が問題
• 創造的思考力、論理構成力、言語構成力をスポイル
• 知識創造に結びつく「学ぶ力」の形成に繋がらない
• 新しい教育への転換
− 従来の知識の移転から新しい形態の教育(学習プロ
セス、教育上の方法論を重視)へ
− 学習、カリキュラム、学習環境、学校とコミュニティとの
関係性を、従来のそれから変更する
• センター試験に代わるか、ESD!
ESDは、学校を変えるか!
31
• サステイナビリティ省(1970 ➝ 2000)
− 持続可能な未来のための環境教育:国家行動計画
− 環境=生態系、社会・経済・政治システム
− 環境教育とESDを区別せず自然に展開
• EfS( Education for Sustainability )
− 小学校低学年、高学年、中高校別枠組み
− 表3 p.224
• AuSSI(Austranian Sustainable School Initiative)
− 全学的アプローチ
− pp.218-219
オーストラリアのESD(ESD研究最終報告より)
32
英国のサステイナブルー・スクールの3つの機動力
を日本の場合に置き換えると(佐藤による)つぎのと
おり。ドイツなど他国でも類似の考え方がみられる。
1. カリキュラム
• 教育課程の編成・実施
2. キャンパス
• 学校管理・運営における教育諸条件の整備
3. コミュニティ
• 学校・課程・地域社会の相互連携
学校全体アプローチ(ESD研究最終報告 p.230)
33
1. 取り組みのポイント
2. このガイドブックは・・・
3. ガイドブックの構成と北陸、青森県の事例
4. ワークショップの進め方
5. 演習
ESDワークショップ
34
• 持続性なる課題に、ESDによって全員で取り組む
− 既存の教科、活動、生活の中でどう扱うか
• ESDが、これまでの教育を変えるという意識をもつ
− 教科の縦割りではできない問題解決
− 教科横断のPBL(課題学習)へ
− 教育の質を上げる
• 問題発見と協働による問題解決型学習を目指す
− 他との連携によって一人の教員の負担を軽くする
− 閉鎖組織のなかの問題は、ネットワーク型連携の中
で解決する
− 他校、地域、行政、NPO、大学、県内から北陸、そし
て国外へESDのネットはある
取り組みのポイント
35
このガイドブックは・・・
「持続可能な地域づくりのための人材育成事
業」としてESD環境教育プログラムを作成し、
全国の現場に拡張、実証事業を実施。その
成果品
地域版ESD環境教育プログラムガイドブック
36
• ESD [page1]
− 自ら課題を見つけ、学び、考え、客観的に判断し、
他者と協力しながら問題解決にむけ行動する力
を身につける教育
• キーワード [ page1]
− Education(各自の能力を引き出す)
− 課題発見と解決の方法
− 協働(コラボレーション)
− 批判的分析(クリティカル思考)
− 主体的、探究的学習
地域版ESD環境教育プログラムガイドブック
37
ガイドブックの構成
• 目次、構成(pp.1-3)
• ESD解説(p.4,8,38,54)
• 各論
– 8ブロックの方針、全47県の事例
• 索引
①
②
③
④
ページ端のインデックス
分野検索(p.71)
学年対象(p.72)
マンダラ(裏表紙)
38
東北ブロック・青森県(Page 11)
• プログラム題目
• 分野・対象の索引、ESDの指標、態度/能力
• プログラムの概要・目標・流れ
• 参加者の声、写真
• QRコード(本文+写真+ Download +pdf)
– 紙資料の全データ
– 学習指導要領との関連、具体的な学習内容、指
導・支援の方法、ポイント(教材、必要物)、関係
者、地域協力メンバー(pdf)
– 事例抽出( Download ボタン)
39
北陸モデル事業
• 石川モデルプロジェクト
– 金沢大学里山ゾーンを活用した幼児向け自然教育プログラ
ムの開発「角間の里山ゾーンにおける幼児教育プロジェクト」
• 富山モデルプロジェクト
– 支えあい高め合う学校の創造「よりよく問題を解決してゆこう
とする子供」
• 福井モデルプロジェクト
– ビオトープの再生を通して、地域の特性や持続可能性を考え
よう
平成25年度 地球環境基金プロジェクト
「ESDを活用した北陸における生物多様性保護等の推進」モデル事業
報告、大学コンソーシアム石川 (2014.3)
40
2,3の事例紹介
• 里山調査(エコカレッジ福井)
– 巻尺で樹木密度を測定、植生とあわせ里山の健全度
や林業の背景を調べる(理科、数学、社会)
• 川の文化(滋賀県の複数の小学校)
– 琵琶湖に注ぐ支流の川下から川上までの地域の自然
と文化を探る。結果を国際交流で報告する(水質、水流、
魚や植生の生態、産業、歴史、民話やくらし、流通手段、
他地域との関わり・・・)
• 鳴門の渦プロジェクト(鳴門教育大学)
– 渦とそれを利用する文化を探り、現代版エネルギー利
用を考える(物理、経済:発電利用や観光、文化史)
41
ワークショップの進め方
1. 事例選択と概略把握(30分)
2. 各自で1~3コマの授業案を作成(15分)
– 小学校は3コマ程度、中学校は1コマ程度
3. グループ内で報告(15分)
– 狙いやコマの特徴を一人2、3分で行う
4. マッチングでプログラム拡張(30分)
– 小学校は連携できるところとマッチングを図り、
拡張しながらプログラムの目標を明確にする
– 中学校は教科横断プログラム(3~6コマ)へ拡
張を図り、プログラムの目標などを作り上げる
42
ESD最終報告書
国立教育政策研究所2012
•
•
•
•
ESD固有の学習指導課程の構想と展開
– 枠組み ・・・pp.3-12
– 展開例 ・・・pp.14-78
授業実践例
– 授業改善型の例
・・・pp.84-157
– 授業創造型の例
・・・pp.158-201
– 成果と課題
・・・pp.212-213
外国の研究
– オーストラリア
・・・・・pp.217-226
– ESDプログラムの国際比較
・・・・・pp.227-250
– ESD教師に必要なコンピテンス
・・・pp.251-313
教員研修
– 小学校でESDを推進する教員研修プログラム
・・・p.317
– 気仙沼市のESD教員研修プログラム
・・・p.323
– 世界遺産学習教員研修プログラム
・・・p.330
– 教員研修プログラム
・・・p.336
– 環境教育に係る教員研修におけるESD教員研修プログラム ・・・p.342
43
– ESD・環境教育教員研修プログラム
・・・p.347
授業改善型の実践例
• 小学 社会
– 「これからの食料生産 -鰆の資源管理-」 p.86
• 小学4年 総合
– 「二分の一成人式を開こう」 p.95
• 中学 地理
– 「世界の様々な地域(ウ)アフリカ」 p.105
• 中学1年 総合
– 「福祉教育」 p.115
44
授業創造型の実践例
• 小学4年 理科
– 「生き物を調べよう(秋)」 p.159
• 小学6 年 家庭
– 「工夫しよう!かしこい生活」 p.166
• 中学2年 理科
– 「生物の変遷と進化」 p.172
• 中学2年 技術
– 「光電池とLEDを活用した栽培装置の利用」 p.180
• 中学1年 家庭
– 地域の食材を生かした日常食の調理」(地域の食
文化) p.190
45
•
•
•
•
•
•
•
•
•
•
中学2年 家庭:調理と献立 p.20
中学3年 技術:計測制御 p.26, 技術の評価 p.36
小学5年 総合学習:防災 p.43
小学6年 家庭:冬の快適エコ生活 p.49
教科を横断したエネルギー教育 p.55
高校総合:人類のエネルギー問題 p.57
高校地歴:社会とエネルギーの関係 p.61
高校数学II:エネルギー問題と指数関数 p.63
高校外国語科:水利用と再生可能エネルギー p.65
高校3年 化学:燃料電池の作成 p.67
46
環境問題への取組 191
• 国連環境教育会議(1975 ベオグラード憲章採択)
• 環境教育政府間会議(1977グルジア: トリビシ勧告)
• 環境と社会に関する国際会議(1997テサロニキ会議)
– 「環境教育」から「持続可能な開発のための教育」へ
– 地球環境問題、人口問題、貧困の撲滅、健康と食料
– 民主主義、人権と平和
– 文化的多様性、伝統的知識の尊重
– 先進国の教育ではなく、発展途上国を含むプログラム
• DESD(2005-2014)採択
47
学校における環境教育の位置づけ
192
• 環境教育は、各教科領域の学習課題に関連させて実施
• 環境科学は、関連性の学問。環境教育では、自分を取り巻くもの
や生物、人との関連性を気づかせる。
• 自分を中心に据えた考え方から、空間的な広がりや未来を含む時
間的レンジの広がりを含めたグローバルな観点に意識を変革し、
環境問題を発見し、解決にむけて行動できるようになること
• 環境教育と他の教科との違いは、単なる知識修得におわらず、環
境問題を解決する取組に参加し、行動し、解決する実践力を身に
つけること
• 問題を解決したいという強い欲求に基づく動機付けが必要。また
問題解決の前に、問題を発見する能力が必要。それらは具体的
な体験を通してのみ得られる。
48
総合的な学習 194
• 文科省の例示項目:国際理解、情報、環境、福祉・健康
– 1学年 「環境教育」
– 2学年 「国際理解」
– 3学年 「福祉・健康」
– 調べ学習のなかで「情報」手段を使う
• 方法
– ガイダンス、課題学習・調べ学習、具体的な活動、成果報告
• 環境教育の衰退
– 現実は調べ学習に終わる、最近は出前授業に頼る
– 環境教育が専門的でかつ多岐にわたるので対応しきれない
49