名張市立薦原小学校

受賞者紹介
環 境活動部門
名張市立薦原小学校
(名張市)
校長 谷戸 実
● 取組概要
ユネスコスクールの加盟校であり、ESD の実践として天然記念物であるギフチョウの観察を実
施している。ギフチョウを通して絶滅危惧種の生態や里山の働きを知るなど、1 年間を通して調査
を行い、調べてわかったことから、自分たちにできることを考え、行動に移している。また、全校
児童、保護者、住民に環境を守っていこうと発信をしている。
● 受賞者メッセージ
このたびは「みえ環境大賞」を賜りまして、誠にあり
がとうございます。
本校は明治8年に創設され、今年で創立 139 年をむ
かえた、豊かな自然・文化・伝統に恵まれた全校児童
106 名の学校です。校区は農村集落と新しい住宅地、市
内最大の工業団地から構成されていて、児童の7割が新
ギフチョウ観察会
しい住宅地から登校しています。
学校近くの里山には名張市天然記念物のギフチョウが生
息し、平成 18 年度から「伊賀ギフチョウネットワーク」
の方々の協力を得て、毎年4年生が保護区である近くの里
山でギフチョウの観察会を行ってきました。観察会後、子
どもたちのそれぞれの発想で、ギフチョウの食草であるカ
ンアオイを守る取り組みをしたり、新聞や紙芝居や劇で、
ギフチョウのことを全校児童や地域・保護者に紹介したり
してきました。そうした活動の結果、昨年は学校の土手で
ギフチョウのたまご観察会
ギフチョウの卵を初めて見ることができました。そして、
今年は運動場でギフチョウが飛来する姿を子どもたちが発
見し、目にすることができました。
今回の受賞を励みとしながら、今後、ESD の視点で地
域の自然と人間の関わりにもテーマを広げ、各学年で環
境と文化を一体的に学ぶ学習活動を創造していきたいと
考えています。今後一層の、ご支援ご指導の程よろしく
お願い申し上げます。
ギフチョウ発表会(全校児童・保護者・地域に)
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