沼南リハビリテーション学院 理学療法学科 小貫 睦巳 1 ブログとは… ・internet上に日記形式で作成できる個人の情報発信ツール ・HTML言語等を知らなくても更新が容易に行える ・自分のPCからでなくても更新が可能 のような特徴がある。 このブログを Web Based Training の一手段として教育に活用できないか? ↓ そうだ! 「リハブログ」を立ち上げ、実践を通して教育に活用しよう。 2 アドレスは http://blog.livedoor.jp/pt_onuki/ カテゴリは以下のように設定 1.理学療法概論 2.基礎理学療法学 3.理学療法評価学 4.運動療法学(中枢神経疾患) 5.運動療法学(運動器系) 6.運動療法学(呼吸・循環・代謝系) 7.物理療法学 8.日常生活活動・生活環境学 9.補装具学・介護機器 10.理学療法研究法 11.臨床実習 12.その他 3 •2005年6月から10月までの5ヶ月間のコメント・ト ラックバックを分類し調査した。 •コメントの分類は各カテゴリ別に分け、それぞれ のスレッド件数、各スレッドについたコメント数を カウントし集計した。 •コメントの多くついたスレッドの種類と属性から 参加者の興味や関心がどこにあるかを探った。 4 各カテゴリ別のスレッド数・コメント数・TB数 カテゴリ名 スレッド数 コメント数 トラッ クバッ ク数 1 .理学療法概論 3 30 1 2 .基礎理学療法学 9 48 3 3 .理学療法評価学 3 11 0 4 .運動療法学(中枢神経疾患) 2 10 0 5 .運動療法学(運動器系) 3 27 0 6 .運動療法学(呼吸循環代謝系) 1 4 1 7 .物理療法学 1 2 1 8 .日常生活活動・ 生活環境学 1 7 0 9 .補装具学・ 介護機器 1 3 0 1 0 .理学療法研究法 2 26 0 1 1 .臨床実習 3 14 6 1 2 .その他 10 63 4 総数 39 245 16 5 カテゴリ別スレッド数 12 1.理学療法概論 2.基礎理学療法学 3.理学療法評価学 4.運動療法学(中枢神経疾患) 5.運動療法学(運動器系) 6.運動療法学(呼吸・循環・代謝系) 7.物理療法学 8.日常生活活動・生活環境学 9.補装具学・介護機器 10.理学療法研究法 11.臨床実習 12.その他 10 8 6 4 2 0 スレッド数 「基礎理学療法学」、「その他(医療・福祉に関する話題)」 が多かった 6 カテゴリ別コメント数 70 1.理学療法概論 2.基礎理学療法学 3.理学療法評価学 4.運動療法学(中枢神経疾患) 5.運動療法学(運動器系) 6.運動療法学(呼吸・循環・代謝系) 7.物理療法学 8.日常生活活動・生活環境学 9.補装具学・介護機器 10.理学療法研究法 11.臨床実習 12.その他 60 50 40 30 20 10 0 コメント数 コメント数の平均 = 6.2回 7 コメントが平均以上ついたスレッド名 コメント数 1.理学療法概論 ここから見えてくるものは… •臨床に直結したトピック 「トレンデレンブルグ歩行」 「こむら返り」等 •基本的なことでも再確認が 必要だったり、時代変化の大 きいもの 「ICFについて」 「リスク・マネジメント」等 •研究法のように個人での学 習が大変なもの •臨床現場での理想と現実の 乖離に悩む姿 が多い。 8 ICFについて ハインリッヒの法則 スパゲティ状態 12 9 9 2.基礎理学療法学 トレンデレンブルグ歩行 デローム法 指の関節の音 拘縮と強直の違い 15 8 8 6 3.理学療法評価学 ロンベルグ試験 7 4.運動療法学(中枢神経疾患) 可塑性 6 5.運動療法学(運動器系) こむら返り 大腿骨頸部の形状 OKCとCKC 12 9 6 8.日常生活活動・生活環境学 T字杖の長さ 7 10.理学療法研究法 第一種の過誤 EBM 19 7 11.臨床実習 臨床実習雑感2 余裕 6 12.その他 医療費の無駄遣い 脳卒中治療ガイドライン リスク・マネジメント 夢を次世代に 勤務医と開業医の格差 12 11 9 6 6 ブログを利用した学習方法のメリット 1.CAIの一環として自己主導型学習のきっかけづ くりとなる 2.多様化する学習スタイルの一手段として学習意 欲を高めるのに効果的 3.細切れになりやすい個々の知識に対して横の つながりを得やすい 4.ブログ管理者の知識不足を他の参加者が補う ことが可能 9 ブログを利用した学習方法のデメリット 1.Internet接続環境に依存 →学習機会として平等性を確保することが困難 2.ビデオ視聴よりは能動性があるが閲覧のみではまだ 受動的 3.コメントするメンター的立場の参加者がいつも書き込 みをしてくれるわけではなく、メリット4が常に一定の水 準で保たれるわけではない 10 理学療法士養成校の増加→現在200校以上! ↓ 教育の質が問われる 卒前教育ではカバーできない領域もあり ひとつの養成校の学内教育だけでは限界 そういう時、ブログの活用が有効! 11
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