会員増強とクラブの活性化 RI第3ゾーン ロータリー・コーディネーター 井上暎夫 世界のロータリアン 会員割合 USA 28. インド 10.1 日本 7.3 韓国 5 ブラジル 4.6 その他 45 会員を増やしている国 • 2010~12 2012.6~13.4 インド ブラジル ドイツ 韓国 109.1 107.3 104.5 103.0 世界全体 100.0 100.7 97.6 101.2 97.3 会員を減らしている国 • 2010~12 アメリカ 95.9 オーストラリア 96.3 日本 96.6 イタリア 97.5 フランス 98.0 イギリス 100.0 2013 98.8 98.9 99.6 98.1 99.4 98.3 入会数と退会数 10000 9000 8000 7000 6000 5000 4000 3000 2000 1000 0 入会 退会 2740地区の分析 • 入会率(2013年5月末) 日本34地区 平均 7.7% 第3ゾーン 平均 8.1% 第1位 2730 10.4% 2740地区 11地区中6位 7.7% • 退会率 日本平均 第3ゾーン平均 最小第1位 2680 2740地区 11地区中6位 4.9% 5.6% 3.9% 4.9% 12 10 8 6 4 2 0 退会率 純増率 • 純増率 日本平均 第3ゾーン ゾーン内1位 2700 2740地区 11地区中 6位 2.6% 2.6% 3.4% 2.8% • 入会率2位は退会率11位 純増率では 11位 • 退会率最少1位は入会率10位 純増率では 10位 • 入り易いは辞め易く、入り難いは辞め難い いずれも会員は増えない 増強に妙案はあるか • 地区内クラブで効果があったプログラムは その一つ一つに評点をつけ 分析手法を使い分析 有効なプログラムは見つけられなかった 効果があったとされた主なもの 1.会員増強をクラブ全員で取り組む 2.元会員へのアプローチ 3.情報交換、勧誘のためのチーム行動 4.パンフレットなど資料の作成 4.死亡、高齢による退会者の子へ・・・ 5.新入会員による推薦、紹介 6.未充填の職業分類を重点に 8.増強プロジェクトの長期計画 9.退会会員に後任者の推薦、紹介を 10.セミナー、イベントの開催 11.会員増強のスーパーマン 12.手引書(マニアル)の作成 13.増強の進捗管理票の作成 基本は職業分類表 • 時代の変化と共に街が変化 • 新しい企業、職業 • 女性の進出 街の状況を掌握して 職業分類表は最新のものに ターゲットを決める 日本のロータリーの弱点 • 高齢化 韓国と比べ10歳高い ・先ず、若い人を 増強チームを若い人で結成 入会金、会費の工夫 年間6800人入会 • 過去5年間 新入会員は 2007~08 2008~09 2009~10 2010~11 2011~12 7252 6738 6574 6626 6870 対前年会員退会率」 14 12 10 Z1 Z2 Z3 2740 8 6 4 2 0 2009 2010 2011 2012 2013.5 2002年RIが日本でのアンケート • 退会理由 1.健康上の理由 2.退職したため 3.出席が困難 • クラブは自分を快く迎えてくれていた 91% • 例会時間、場所の満足度 84% • 会費や寄付の金額的に妥当 72% 対象が13000人に対し 回答は 1439人 11% 答えなかった89%は・・・・・ • ある地区でクラブの会長に 考えられる原因について行ったアンケート 実に52の項目が・・・・ 自クラブにおける原因 17項目 • ロータリーに入っている意味が見出だせない • クラブに活気、魅力がなく楽しさを見つけにく い • 例会のマンネリ化 • 世代間の考えの違い 今起きていることを直視 仲間を増やすためには 自らがロータリアンになってよかったことを 実感出来なければ・・・・ 誘ってくれて良かったと言われるクラブに しなければ、会員は増えないのでは ポール・ハリスの言葉 • ロータリーは 時代と共に 変化しなければならない 名門シアトルクラブで起きていること • 100年の歴史を有し、かつて700人を超える世 界最大のクラブが今年度583名となり、エジンバ ラクラブに一位の座を奪われた 会長の提案 「明日のリーダー」プログラム ・40歳以上、取締役以上の現状を廃止 入会5年未満、35歳未満会員の会費 見直し、潜在指導力を有する若い人を 1企業1人にとらわれず 時代対応 • 例会は現状でいいのか 場所、時間、スタイル • 会費は妥当か 若年者、高齢者(リタイヤー) 入会金、会費の差別化は可能 6月の退会率 年間の40% 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 0 〃 6月 退会5月迄 ゾーン1 ゾーン2 ゾーン3 日本 2740 • 現状を変えることは容易でない? 新世代クラブ • かながわ湘南 • 大阪ネクスト • 中部名古屋みらい • 福島グローバル 東京米山友愛 Eクラブ 2640地区の2クラブ ロータリー イークラブ サンライズ オブ ジャパン 4名から20名に 泉州KUMATORIロータリー Eクラブ 既存クラブから前年度変更 年初25名が75名に 5番目のEクラブ誕生 福山ロータリーEクラブ 新しい形のクラブ 安い会費 食事を出さない 例会は 朝 夕 夜 世界の40%が19時以降 事務局、事務局員を置かない 2660地区の場合 • 12年間で5クラブ誕生 従来型 2 新世代 1 新しい形 2 大阪みおつくし 33人(新人32人) アフターヌーンクラブ 例会2時30分 ・合併により9クラブが4クラブに 2クラブ合併 3 3クラブ合併 1 世界各地で進められている 試験的プログラム • 2011~12年度より3年間 700を超えるクラブが実施 準会員 法人会員 革新性と柔軟性のあるクラブ 衛星クラブ 1年目の報告 5 2 1 52%が士気と親睦に良い影響 新しいクラブ 違いに対して寛容であること ポール・ハリスが繰り返し述べたこと SAKUJI大作戦 • • • • 日本のロータリーの為に 日本全体を1クラブに見立てて、会員増強を 日本で3ゾーン(理事を選出する権利)維持 実力は2.5ゾーン(1ゾーン35000人) 作戦は2015年6月まで続けます SAKUJI作戦の手順 • 会員がロータリアンに相応しい人を推薦する • 地区外は、候補者の地区に推薦書を送る • 送られた推薦書に基づき地区増強委員会が対応 • 作戦による会員受入可能クラブは予め登録 • 本人希望クラブが決まれば、以後クラブに引継 サクセス・ジャパン大作戦 • 日本全体のロータリアンを 2015年6月末までに10万人に SAKUJI作戦を継続 一人が一人を推薦 クラブの活性化 活性化を阻害する要因 • 会員数の減少 24% 新入会員の減少、3年未満会員の退会 • ロータリー精神の希薄化 24% 既存会員の意欲低下 新入会員の教育不足 • クラブ活動のマンネリ化 20% 例会、委員会活動のマンネリ化 • 組織力の弱体化 17% 高令化 世代間の断絶 ステータスの低下 真の奉仕活動からの乖離 14000 12000 10000 8000 6000 4000 2000 0 会員数X10 クラブ数 ロータリー精神の希薄化 • 変えてはならないこと 超我の奉仕 奉仕の理念(理想) ロータリーの特色たる職業奉仕 人としての高潔性、寛容の精神 仲間意識、連帯感、絆 • 変えなければならないこと 時代の変化に伴う 多様性、柔軟性、刷新性 情報革命に対応 国際化 取り組むべき課題 • クラブにおける研修 • クラブ研修リーダーの選任 • その役割 会員からロータリアンへ • ロンD.バートンRI会長エレクトのメッセージ 推薦され、その推薦を受託することを選択し ロータリーに入会しました。 入会後も日々選択を行っています。 それは、ロータリークラブの単なる1会員でい るか、真のロータリアンとなるか、の選択で す。 ビチャイ・ラタクル元RI会長の場合 • 母子家庭の子供をピクニックに招待する クラブのプロジェクトでの出来事。 「あなたが本当のお父さんだったら良かった」 そのこの子の手を取り合い放せなかった。 ロータリーマジックが私の心を深く捉え、その 時、真のロータリアンになれたと思った。 最初は参加したくなかったが、会長に感謝。 1度退会してRI会長に • 1963~64 カールP.ミラーRI元会長 • 1998~99 ジム・レイシーRI元会長 34歳で入会するも、同年代の会員が殆どいなく、居 場所がなく退会。 再入会時、同年代の会員たちも入会。 すぐプロジェクトに参加させる。3年後GSEのリー ダーとしてイングランドへ、この時の経験が一会員から ロータリアンに相応しい人間にしてくれました。 クラブ研修リーダーの役割 • 新入会員を真のロータリアンに導いて欲しい • 奉仕活動を一緒に、奉仕を通じて伝えてほしい クラブは、彼に任務を与えてほしい 活性化の手段として • クラブでの戦略計画を クラブの将来像 そこに至る道程 長期戦略 5年後に会員数は何人が望ましいか その時の平均年齢は そこに至る戦略を立てる 増強はクラブの戦略計画の中で ロータリーの認知度とイメージ • 座談会調査(世界各地)の結果 2009年 国際ロータリーやロータリークラブと聞いて 思い浮かぶ言葉は? 年配 男性 柔軟性がない エリート主義 排他的 秘密的 参加者 30代以上の専門職の女性 30~45歳以上の男女 ロータリーの入会資格を満たす人 • 「ロータリーに入会しなくても 地域社会に役立つことはできる」 RIの対応策 柔軟性のあるクラブづくりを目指す。 現代的で革新的な奉仕のアプローチが クラブで実現できることをアピール。 自らの人格と職業倫理のさらなる向上の「職業奉仕」 が、ロータリーにはあると、思いますが・・・ ロータリー活性化の取り組み、調査 • 2011年9月~2013年5月 20162人のアンケート ロータリアン9840人 元会員77人 ローターアクター587人 元RAC108人 ロータリー職員386人の調査 Siegel+Gale社 ロータリーは成功に必要な強みを既に 備えている • 多義にわたる職業の専門分野に基づき、多様な 観点から問題を見ることができる • 指導力と専門性を生かし、地域社会の問題に取 り組むことができる • 長期的な変化に必要な情熱と不屈の精神をもっ ている • ゴローバルな規模でそれぞれの地域社会に影響 をもたらす事が出来る ロータリーは人々が望んでいるものを 提供している、しかし、そのことを伝 えていない • 多くの人にとって、ロータリーへの主な入会理 由は「地域社会への貢献」「友情と親睦」 • ロータリーにとどまり続ける理由も、この2つ の要素がトップ2 世界はロータリーに有利な方向に進ん でいる • 社会事業には明らかな優位性があり、ロータリーは 1世紀以上にわたってこの分野で活動している 地位でなく考え方で ・ロータリーは社会的責任を自覚したリーダー ・人と人とのつながりがロータリーを動かす原動力 ・ロータリーはグローバルな規模でそれぞれの地域社 会に影響 グローバルから ローカルへ 日本に適応したロータリーの可能性は 狭い日本でも、クラブの歴史、創立事情、地域の特性、 クラブの規模など決して2つと同じものはありません。 ポール・ハリスはロータリーに関して、千人いれば千通 りのロータリーがあると云いました。 ルールには、守らなくてはならないルールと クラブに任されているもの、選択ができるものが多くあ ります。 自分達のクラブでしたいこと、できることは何か どうすればいいか、日本のロータリアンが考えるクラブ を実践してはどうでしょうか。 • ロータリーを通じて 人生を豊かに • 人生をどう生きるか 答えがロータリーにある 戦時下、大阪金曜会として例会を続け た隠れロータリーの会長さんの弁 ロータリーは人の道ですね、死ぬまでロータリー の道を捨てません。 ロータリーは持ち回りで、仲良く働いて、社会の お役に立つことです。 1982年地区大会で在籍50年の表彰を受けた飯島幡司さん 増強 単に数を増やすことではない • 会長の決意に始まり クラブが全員で取り組み クラブ一体となり新入会員を 真のロータリアンになるよう導くこと で、完結する。
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