会員増強が目指すものは何か D2660PDG 井上暎夫 会員増強は • 国際ロータリーのため • 会員を増やし、財団の寄付を増やし • 國際的人道的奉仕を実現する • ロータリーの理念との整合性 • I SERVE か WE SERVE か 世界のロータリアン 2013. ロータリアン/人口 • • • • • 香港 豪州 台湾 韓国 米国 1.98 1.33 1.26 1.23 1.06 1000人あたり カナダ 0.72 日本 0.70 イタリア 0.66 イングランド0.66 ドイツ 0.64 増えた国と減らした国2003~2013 女性会員数 女性会員比率 日本の減少率は • 2003~2013 -21% 世界最大 アメリカは15% • 1996年11月最高会員数からは -34% 10年間最高増加率は台湾の49% 次いでインドの38% 入会数と退会数 2740地区 • 入会率(2013年6月末) 日本34地区 平均 8.5% 第3ゾーン 平均 8.9% 第1位 2730 11.6% 2740地区 11地区中7位 8.5% • 退会率 日本平均 第3ゾーン平均 最小第1位 2680 2740地区 11地区中2位 8.5% 9.5% 5.6% 8.1% 本年度の状況 2013年7~14年5月 • 入会率 2740 7.1% 第3ゾーン 8.1% 日本 7.9% • 退会率 2740 4.9% 第3ゾーン 5.2% 日本 4.8% • 入会率1位は退会率11位 純増率では 11位 • 退会率最少1位は入会率11位 純増率では 10位 • 入り易いは辞め易く、入り難いは辞め難い いずれも会員は増えない • 地区内クラブで効果があったプログラムは その一つ一つに評点をつけ 分析手法を使い分析 有効なプログラムは見つけられなかった 効果があったとされた主なもの 1.会員増強をクラブ全員で取り組む 2.元会員へのアプローチ 3.情報交換、勧誘のためのチーム行動 4.パンフレットなど資料の作成 4.死亡、高齢による退会者の子へ・・・ 5.新入会員による推薦、紹介 6.未充填の職業分類を重点に 8.増強プロジェクトの長期計画 9.退会会員に後任者の推薦、紹介を 10.セミナー、イベントの開催 11.会員増強のスーパーマン 12.手引書(マニアル)の作成 13.増強の進捗管理票の作成 決定的な手段は見つからず 成功事例 大宮西RC • 50年の歴史、 100名のクラブ • 2010年 42名 • • • • • 会長エレクトの発意 一人が一人で84人を目標 自ら15人を増強 会長年度 79名 自らの評価60点 翌年度 85名 現在89名 入会3年未満 55名 平均年齢 53歳 • 信念を持って 毎例会壇上に立つ • 決して人任せにはしない • ロータリー草創期の相互扶助にも言及 • 稀有の人材 成功事例 大阪フレンドRC • 会長の決意 ① ② 増強宣言 目標設定 毎例会訴えた 高い目標 11名の時 50名 3年目 28名 ③ 対象を限定 30~40代 ④ 自ら実践 会長の頭の中 365日増強 一つの要因 • 若い世代をターゲット 今までいなかった年代 今までなかった職業 そこから新しい広がり 一人の加入は 数人の潜在会員の獲得 新しい血 クラブの再生 基本は職業分類表 • 時代の変化と共に街が変化 • 新しい企業、職業 • 女性の進出 街の状況を掌握して 職業分類表は最新のものに ターゲットを決める 日本のロータリーの弱点 • 高齢化 韓国と比べ10歳高い ・先ず、若い人を 増強チームを若い人で結成 入会金、会費の工夫 年間6830人入会 • 過去5年間 新入会員は 2008~09 2009~10 2010~11 2011~12 2012~13 6738 6574 6626 6870 7340 2740地区年度別会員減少率 対前年会員退会率」 あるクラブの退会分析 • 10年前の会員数 • 10年間の入会者 • 10年間の退会者 75名 38名 50名 1.死亡 6名 2.老齢、健康問題 5名 3.事業不振、多忙 8名 4.企業合併、代表者変更 3名 5.会員の思いとの齟齬 12名 6.人間関係 3名 7.複合的理由 13名 思い留まる要素の欠落 取った対策 • • • • • 死亡 後継者に 老齢化、健康 欠席が続けば連絡を 事業不振はやむを得ないが多忙は 説得 代表者変更 後任者に 齟齬 新入会員にカウンセラーを 多様性と相互理解のロータ リー精神を ・人間関係 仲介者を立てて話し合いを • ある地区でクラブの会長に 考えられる原因について行ったアンケート 実に52の項目が・・・・ 自クラブにおける原因 17項目 クラブの活性化を阻害しているもの • クラブの沈滞が退会者を作り • 会員の減少がクラブの沈滞に繋がる • ロータリーに入っている意味が見出だせない • クラブに活気、魅力がなく楽しさを見つけにく い • 例会のマンネリ化 • 世代間の考えの違い 今起きていることを直視 増強はクラブの拡大によって もたらされた • 会員の争奪 • 何時でも入れるロータリー テリトリー 分割 | • クラブは選ばれる時代 共有 | • ステータスの喪失 廃止 クラブ連立の中で 我がクラブの 特色、強み が必要 奉仕の独自性 何もなければ 歴史ある、大クラブに遅れをとる。 仲間を増やすためには 自らがロータリアンになってよかったことを 実感出来なければ・・・・ このクラブに誘ってくれて良かったと言われる クラブにしなければ、会員は増えないのでは 先進国で減少が続く • 制度疲労があるのか • 増え続けた時代と現代 • 対応には時間を要する 若い世代の意見を汲む 時代対応 細則の修正 • 例会は現状でいいのか 場所、時間、スタイル • 会費は妥当か 若年者、高齢者(リタイヤー) 入会金、会費の差別化は可能 • 現状を変えることは容易でない? 新らしいクラブ • 新世代クラブ • Eクラブ 第3ゾーンに5クラブ • 従来型と異なるクラブ 大阪みおつくしクラブ アフターヌン 2時30分開会 食事を出さない 安い会費 ポール・ハリスの言葉 • ロータリーは 時代と共に 変化しなければならない 世界各地で進められている 試験的プログラム • 2011~12年度より3年間、延長が決定 700を超えるクラブが実施 日本では 準会員 5 法人会員 2 革新性と柔軟性のあるクラブ 0 衛星クラブ 1 現在は正式クラブ 1年目の報告 52%が士気と親睦に良い影響 衛星クラブ • 東京多摩せいせきロータリー衛星クラブ 2014年6月6日 日本最初のクラブ誕生 東京多摩ロータリークラブがスポンサー 会員数 18名 双方のクラブの会員となる 地区のクラブ数には入らず、会員数はスポン サークラブの正会員としてカウント 新しいクラブ 違いに対して寛容であること ポール・ハリスが繰り返し述べたこと 日本のロータリーはどうなるか • 決議23-34の精神 奉仕の哲学の定義として決議の第1項を使用 2010規定審議会に決議案上程 440:66 可決 RI理事会が手続要覧より削除を提案 日本の2名の理事の努力で掲載が決まる • 職業奉仕が根幹 SAKUJI大作戦 • • • • • 日本のロータリーの為に 日本全体を1クラブに見立てて、会員増強を 日本で3ゾーン(理事を選出する権利)維持 かつては3.5ゾーンあった 実力は2.5ゾーン(1ゾーン35000人) 作戦は2015年6月まで続けます SAKUJI作戦の手順 • 会員がロータリアンに相応しい人を推薦する • 地区外は、候補者の地区に推薦書を送る • 送られた推薦書に基づき地区増強委員会が対応 • 作戦による会員受入可能クラブは予め登録 • 本人希望クラブが決まれば、以後クラブに引継 サクセス・ジャパン大作戦 • 日本全体のロータリアンを 2015年6月末までに10万人に SAKUJI作戦を継続 一人が一人を推薦 クラブの活性化 活性化を阻害する要因 • 会員数の減少 24% 新入会員の減少、3年未満会員の退会 • ロータリー精神の希薄化 24% 既存会員の意欲低下 新入会員の教育不足 • クラブ活動のマンネリ化 20% 例会、委員会活動のマンネリ化 • 組織力の弱体化 17% 高令化 世代間の断絶 ステータスの低下 真の奉仕活動からの乖離 ロータリー精神の希薄化 • 変えてはならないこと 超我の奉仕 奉仕の理念(理想) ロータリーの特色たる職業奉仕 人としての高潔性、寛容の精神 仲間意識、連帯感、絆 • 変えなければならないこと 時代の変化に伴う 多様性、柔軟性、刷新性 情報革命に対応 国際化 取り組むべき課題 • クラブにおける研修 • クラブ研修リーダーの選任 • その役割 会員からロータリアンへ • ロンD.バートンRI直前会長 推薦され、その推薦を受託することを選択し ロータリーに入会しました。 入会後も日々選択を行っています。 それは、ロータリークラブの単なる1会員でい るか、真のロータリアンとなるか、の選択です。 ビチャイ・ラタクル元RI会長の場合 • 母子家庭の子供をピクニックに招待する クラブのプロジェクトでの出来事。 「あなたが本当のお父さんだったら良かった」 そのこの子の手を取り合い放せなかった。 ロータリーマジックが私の心を深く捉え、その 時、真のロータリアンになれたと思った。 最初は参加したくなかったが、会長に感謝。 1度退会してRI会長に • 1963~64 カールP.ミラーRI元会長 • 1998~99 ジム・レイシーRI元会長 34歳で入会するも、同年代の会員が殆どいなく、居 場所がなく退会。 再入会時、同年代の会員たちも入会。 すぐプロジェクトに参加させる。3年後GSEのリー ダーとしてイングランドへ、この時の経験が一会員から ロータリアンに相応しい人間にしてくれました。 決議23-34は • 奉仕するものは行動しなければならない • ロータリーとは単なる心構えのことをいうので はなく・・・・・ 客観的な行動に表さなければならない。 奉仕活動を通じて、真のロータリアンに クラブ研修リーダーの役割 • 新入会員を真のロータリアンに導いて欲しい • 奉仕活動を一緒に、奉仕を通じて伝えてほしい クラブは、彼に任務を与えてほしい 活性化の手段として • クラブでの戦略計画を クラブの将来像 そこに至る道程 長期戦略 5年後に会員数は何人が望ましいか その時の平均年齢は そこに至る戦略を立てる 増強はクラブの戦略計画の中で ロータリーの認知度とイメージ • 座談会調査(世界各地)の結果 2009年 国際ロータリーやロータリークラブと聞いて 思い浮かぶ言葉は? 年配 男性 柔軟性がない エリート主義 排他的 秘密的 参加者 30代以上の専門職の女性 30~45歳以上の男女 ロータリーの入会資格を満たす人 • 「ロータリーに入会しなくても 地域社会に役立つことはできる」 RIの対応策 柔軟性のあるクラブづくりを目指す。 現代的で革新的な奉仕のアプローチが クラブで実現できることをアピール。 自らの人格と職業倫理のさらなる向上の「職業奉仕」 が、ロータリーにはあると、思いますが・・・ ロータリー活性化の取り組み、調査 • 2011年9月~2013年5月 20162人のアンケート ロータリアン9840人 元会員77人 ローターアクター587人 元RAC108人 ロータリー職員386人の調査 Siegel+Gale社 ロータリーは成功に必要な強みを既に 備えている • 多義にわたる職業の専門分野に基づき、多様な 観点から問題を見ることができる • 指導力と専門性を生かし、地域社会の問題に取 り組むことができる • 長期的な変化に必要な情熱と不屈の精神をもっ ている • ゴローバルな規模でそれぞれの地域社会に影響 をもたらす事が出来る ロータリーは人々が望んでいるものを 提供している、しかし、そのことを伝 えていない • 多くの人にとって、ロータリーへの主な入会理 由は「地域社会への貢献」「友情と親睦」 • ロータリーにとどまり続ける理由も、この2つ の要素がトップ2 世界はロータリーに有利な方向に進ん でいる • 社会事業には明らかな優位性があり、ロータリーは 1世紀以上にわたってこの分野で活動している 地位でなく考え方で ・ロータリーは社会的責任を自覚したリーダー ・人と人とのつながりがロータリーを動かす原動力 ・ロータリーはグローバルな規模でそれぞれの地域社 会に影響 • 日々の生活の中で 他人を思いやり 他人のために役立とう を、実践すると あなたの人生が豊かになり みんなが豊かになります。 2013~14 ロン・バートンRI会長 日本に適応したロータリーの可能性は 狭い日本でも、クラブの歴史、創立事情、地域の特性、 クラブの規模など決して2つと同じものはありません。 ポール・ハリスはロータリーに関して、千人いれば千通 りのロータリーがあると云いました。 ルールには、守らなくてはならないルールと クラブに任されているもの、選択ができるものが多くあ ります。 自分達のクラブでしたいこと、できることは何か どうすればいいか、日本のロータリアンが考えるクラブ を実践してはどうでしょうか。 戦時下、大阪金曜会として例会を続け た隠れロータリーの会長さんの弁 ロータリーは人の道ですね、死ぬまでロータリー の道を捨てません。 ロータリーは持ち回りで、仲良く働いて、社会の お役に立つことです。 1982年地区大会で在籍50年の表彰を受けた飯島幡司さん 多彩な職業人に出会う • 機会を作るのが、会員増強 • 多くの人生の師を得ることができる • 一人ひとり増やすことが、決して出会うことが なかった人との、違いを知り、友情を深め、 世のため、人のために役立つ奉仕へと繋がる。 単なる会員を増やすことが、目的ではない。 ロータリー活動として、増強を行うのであり、 数はその結果である。 • クラブは自然人で構成 人の生命は有限である • ロータリーの目的 第1. 知り合いを広めることによって 奉仕の機会とすること 仲間が増えて、ロータリーが楽しくなる 増強は自クラブのため そして、自らのため • RIのためでも • 地区のためでも • ガバナーのためではない 増強は委員長一人の問題ではない クラブが全員で取り組み クラブ一体となり新入会員を 真のロータリアンになるよう導くこと が出来れば、退会者も減る。 • ロータリーを通じて 人生を豊かに
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