社員育成

社員育成
~企業変革における社員教育の重要性と戦略と
の適合性~
国際経済学部国際経営学科4年
和田 大輔
研究目的
グローバル化、IT化、外資の参入、規制緩和、事
業大といった経営環境の影響 を受け今、企業は
競争と変革を迫られている。競争優位に立つ企業
は、社員の高い意思、行動意欲が必要であり社員
を導くリーダーシップも重要となる。企業を成長さ
せるには、社員の教育が不可欠であり、私自身、
企業における教育機関に注目をしました。
1-1従来の教育の考え方
・日本の人材開発は、終身雇用制度を前提とし
たOJT、人事異動、年功制度などが関わって
きた。能力開発の面からは、OJTを中心として
どんな職務でもこなす職務遂行能力の育成と
職務ローテーションによって「ゼネラリストの教
育」が目指され、モラール開発の面において
は、価値観の共有と帰属意識の昴揚によって
「会社人間」が目指されたのである。
1-2社会現状・経済状況の変化
・21世紀初頭の日本は、工業化社会から知識社会へ
の移行期にある。
・日本の企業は世界の先進国企業同様に、知識社会
に適合する経営組織変革が必要であり、組織の中
にいる社員の意識改革、価値観の転換が変革の中
枢である。
・変革に見合った教育を目指さねば企業における知識社
会への転換も困難であり、教育機関の重要性が問われ
るのである。
1-3個の変化
知識社会
発生
必
要
イノベーション能力
コミュニケーション能力
問題解決能力
高いコミットメント
枠組みを超えた能力
成果主義
競争社会
今は個人の能力を強く問われている。社員のモチベーション向上・コミュニケー
ション能力・問題解決能力など、つまり仕事の枠組みを超える成果を企業は期
待するようになった。よって仕事の枠組みを超える期待から競争意識を芽生えさ
せ、自己啓発など自己成長への欲求へと繋がったといえるのである。また知識
社会の拡大により個人能力が高く問われ、結果として給料体系にも変化が現わ
れ今、成果主義へとも転換されつつある。
1-4 イノベーションの重要性
知識を生み出す源は、イノベーションでありイノ
ベーションの発達により、商品開発・新しい生産
方式の開発、新たな市場への開拓と現市場の発
展、組織形態の構築などが生まれるわけである。
イノベーションの発達には、情報のインプットが必
要不可欠であり、そして多くの知識、経験から生
まれてくるモノである。
知識社会となった今、イノベーションの発展が競
争優位に立つ要因であり、企業を継続的な成長
過程をもたらす付加価値的存在となるのは間違
いないのである。
1-5企業価値の創造
・ 企業価値の創造とは、言うまでもなく企業は企業
活動の中で、人材を上手く活用することにより企
業価値が高まるのである。
・ 特に上で挙げたイノベーションの度合いにより企
業価値は左右されるものである。
・ イノベーションや高いコミットメント・目標設定など
様々な資質が重なり合い企業価値は上がるもの
で、社員一人一人の資質を上げるには教育しか
ないといえるのである。
2-1 企業アンケートによる労働者の現状
これまでは企業を取り巻く外部環境の変
化要因、社員の変化など考察してきたが、
ここからは企業内で働く社員と、企業は教
育に対しどの様な考えを持ち、またどの様
な問題に直面しているのか、労働政策研
究・研究機構の調査アンケートを考察した。
2-2 教育上の問題点の確認
問題点
社員側
①時間的余裕 ②金銭的余裕 ③求める勉強
内容の機会 ④目的、目標設定の未発生
⑤教育機会の情報不足 ⑥教える側の上司の
不在
企業側
①指導員の不足 ②時間的余裕 ③金銭的余
裕 ④教育後の離職発生 ⑤頻繁の技術革
新や業務変更による能力開発との差異
⑥有望な人材の不足 ⑦能力開発の方法
以後;日本の教育体制
企業内大学、中小企業における研修など
調査し、企業において何が最も友好的で
あるのか考えたい。