論文と学会の意義 時々説明する「論文」の種類に関係します そもそも学会は、なぜ社会に必要なのか 2008年6月3日 後藤研ゼミ 1 卒業後の校友会とEWE(同窓会) • 同窓会の役割が変化するか 従来は各会社で職域の同窓会 これからは会員相互の人事流動の方向 • EWE(早稲田電気工学会)は 電気・通信・情報の3学科の同窓会 これにはCS学科も含まれています • EWEの設立当初は学会としての機能を持って いたと伝えられています 学会とは何か? 2 卒業後に転職する時の情報 • 早稲田大学のキャリアセンターに情報がある • 学科の就職担当は(新卒の推薦が主な役割 であり)あまり情報を持っていない • EWEは、会員の間の情報交換を重視しよう としている(今後の展開に期待) 3 大学院への社会人入学 • いわゆる特別選抜 • 後藤研の宮澤先生が学科としても先駆的 • 通常の入試とは異なる選抜 ただし入学後は区別なく普通の院生 • 大学院事務所(合同)に各種の資料あり • 勤務先と喧嘩しては入学できない 推薦状が必要 また勤続年数が大切(例えば2年間) 4 学位を取得する場合 • 論文の数に基準がある この種の情報はWEBにはあまり載らない(学 科・専攻ごとの内規となっている) • 課程(コース)の場合2 (1+1) 課程外(論文博士)の場合4+α • この数はジャーナル(論文誌)の論文数 • 国際会議はジャーナルではない 英語の単語としては定期刊行物を意味す る。雑誌。しかし学会では論文誌のこと。 この区別が重要 5 学位が有効な場合 • 大学に就職する場合 次第に規制緩和されてくるが… 特に大学院を持つ大学の場合 • 海外で活躍する場合(分野と国による) • 注意: 論文博士(*)という制度は日本に固有のもの この制度は将来は廃止されると予想 (*) 課程外の博士という 6 日本社会の変革 • 今までの日本の職業人 新卒で会社に就職、終身雇用 会社の中で種々の職種を経験する ジェネラリスト • これからの日本の職業人 流動化する雇用市場 会社も大切だが、個人が重要 専門を生かしつつ会社を変ることも有る スペシャリスト • 専門家と素人の区別が必要になる 7 論文のカウントの方法 • ジャーナル論文 査読あり 学会,民間の出版社によるものもあり いわゆる「論文誌」、共著でも良い、別刷あり • 解説論文 同じ学会が出版発行していても,解説論文 は,学位を取る場合の「論文」ではない • 国際会議 査読あり ジャーナル論文に次ぐ価値がある ただし採択率を問われる場合もある 現地で発表することが必要 8 論文のカウントの方法 • 書籍 業績として評価される場合があるが,いわゆ る論文とは別のカテゴリとされる • シンポジウム、研究会、大会 査読があるか否かで価値が決まる 査読がない場合には、紙の論文が残ってい ても口頭発表として分類されることがある 9 その他の業績 • 論文,国際会議,解説論文 • 著書,訳本(国による) • 学会の研究会,全国大会 • 社会的な活動が問われる場合もある 例:教育歴(非常勤講師もカウント) • 履歴書(業績書)に卒論、修論、学位論文 の題名を記入することがある 10 学位をとりたい場合 • まず相談すること 大学によって基準が異なる 論文数がゼロでも受け付ける場合も ある(ただし合格するかどうかは不明) 本審査と仮審査の区別がある場合 • なるべく早く申請する 同じ論文ならば新鮮なうちに使う 11
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